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第九百三十八話 通の弱点編

 御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。


 魔王は巫女姿の女の子に変化しました。


「奴は変化できないんじゃなかったのかよ」


 孫左京は作者批判です。


「いや、蛭子の力を奪われただけで、奴自身の変化の力は残っておるのだ」


 太上老君が遊魔のお尻を撫でながら言います。


「僕の奥さんに何するにゃん!?」


 リックが高級またたびにメロメロになりながら形だけ言いました。


「それにしても何であんなに驚いてるんだ?」


 樹里至上主義の左京には巫女姿の女の子もゴミにしか見えません。


「あの姿は兄の幼馴染の美津さんです」


 馨が言いました。


「何だ、それくらいでビビりやがって。顔がそうでもそいつは魔王だろ!」


 以前同じような手で反撃された左京が言ったので、馨は呆れました。


「どうした? 我を殴ってみよ」


 魔王は美津の姿でニヤリとします。


「くそう」


 通は拳を握りますが、動けません。


「ならば我から行くぞ」


 魔王が突進しました。

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