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第九百三十七話 通の進撃編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
通はまた魔王に突進しました。
「おりゃあ!」
魔王は集中していなかったのか、あっさり殴られます。
「ぐふ!」
血を吐いてもんどり打つ魔王です。
「素敵!」
とうとう蘭と黄姫に亜梨沙と女媧が加わりました。
面白くない孫左京と九霊元聖と馨です。露津狗も苦々しそうです。
「蛭子の力もいただいたぜ、魔王。これで進化はできねえし、相手の力を写し取る事もできねえ」
通はニヤリとしました。
「そうかな?」
口の中の血を吐き出して魔王が通を見ます。
「何だと?」
通はムッとしました。
「うぬの弱点、見抜いたぞ、龍」
魔王はスッと立ち上がって言いました。
「俺の弱点? そんなもの、ねえよ」
通は魔王をせせら笑いました。
「では、我を今一度殴ってみよ」
魔王はそう言うと女の子の姿に変身しました。
巫女のような服を着た長い髪の可愛い子です。
途端に通の顔色が悪くなりました。