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第九百二十二話 霊宝天尊、太上老君倒れる編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
「ぐふ……」
霊宝天尊は血にむせ返りました。
「おじいちゃん!」
遊魔が涙を流して叫びます。
「すまん、遊魔。燃料切れじゃ……」
霊宝天尊はガクリとなりました。
「酔漢は酒が抜ければ只の老害よ」
魔王は倒れた霊宝天尊を踏みつけます。
「おのれ!」
太上老君が飛びました。
「ほう、次は長兄か?」
魔王がニヤリとします。
「誰がラオウだ!」
老君が意味不明の切れ方をし、魔王に突進しました。
「うりゃあ!」
老君の蹴り、突き、掌底を悉くかわす魔王です。
「衰えたな、太上老君。もはやうぬなど恐るるに足らず」
魔王はフッと笑って老君を叩き伏せました。
「何て事だ、奴に元聖の力が加わったら、もう勝てぬ……」
露津狗は歯軋りしました。
「こんな時に……」
蘭が呟きました。
「タ○ちゃんマンがいてくれたら……」
亜梨沙が言いました。
「誰が伊丹幸雄だ!」
蘭は切れました。