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第九百十九話 魔王の謀略編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
九霊元聖は不死身なので首が吹き飛んでも復活します。
「忘れたのかい、私は不死身だよ」
元聖は首を再生しながら言いました。
「存じている」
魔王はニヤリとすると、飛翔し、元聖の首があったところに取りつきました。
「何!?」
元聖の再生が止まり魔王の首が元聖に同化しました。
「いいな、この身体」
魔王はニヤリとして元聖の胴体を見ました。
「おじい様!」
黄姫がまた絶叫しました。
「案ずるな。うぬの祖父は死んではおらぬ。但し、永遠に我の一部だがな」
魔王は凶悪な顔になり、元聖の背中に漆黒の翼を生やしました。
「何という事だ……」
璃里のお尻を触る鴻均道人です。
「深刻な時に何してる!」
蘭が蹴飛ばします。
「我はこれで不死身となったぞ」
魔王が言いました。
「群馬県にあった村ですか?」
樹里が尋ねます。
「そのボケは二度目だ!」
魔王は切れました。