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第九百十七話 リック固まる編

 御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。


 リックは孫左京達が唖然とするような誓いを立て、遊魔に死なないように願いました。


「では、遊魔は大丈夫です」


 遊魔はニコッとして起き上がりました。リックは固まってしまい、動きません。


「樹里様のお力で、傷は治りましたあ」


 遊魔は笑顔全開で言いました。


「そうなんですか」


 樹里も笑顔全開です。


「良かったわ、遊魔」


「璃里様」


 遊魔は璃里と抱き合います。


「良かった、良かった」


 ジイさんズも喜んでいます。


 左京達もホッとした顔です。


「そんな、そんな……」


 リックはようやく復活しました。


「良かったな、遊魔が助かって」


 左京がニヤニヤして言いました。


「遊魔ちゃんも良かったわね。リックはもう二度とエロい事はしないんだから」


 黄姫が言います。


 リックはその事実をまた突きつけられ、更に呆然とします。


「これだけ証人がいるんだから惚けられんぞ、猫」


 露津狗が言いました。

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