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第九百十四話 遊魔は人気者編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
「何!?」
魔王は苦しんでいる遊魔をニヤついて見ていた上、左京に気を取られていたので、太上老君の動きを見ていなかったようです。
「おりゃあ!」
老君の掌底が魔王に当たり、魔王は吹っ飛びます。
「まだじゃ!」
元始天尊がその先で待っています。
「うりゃあ!」
長い頭で頭突きです。
「ぎええ!」
魔王はまた飛ばされました。
「遊魔は我らが愛すべき存在。貴様は今決して触れてはならぬものを傷つけた!」
霊宝天尊のテンションがいつになく高いです。
遊魔はよく霊宝天尊にお酌をしていたのです。
「どりゃあ!」
飛んで来た魔王に、カウンターで遊魔と同じく真空飛び膝蹴りを決めました。
「ぐはあ!」
膝が鼻骨を折ったようで、魔王は鼻血を噴きながらのけ反って飛びます。
「さっきのお返しも込めて!」
最後は鴻均道人が突きを魔王の鳩尾に入れました。