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第九百十三話 遊魔危機編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
ジイさんズは樹里の飛竜杖の力で毒が抜け、復活です。
「おのれ!」
魔王は回復しながら起き上がりました。
「まだ足りねえのか、魔王!?」
孫左京が凄みます。
「油断した。あの猫女があれ程とはな」
魔王はギンと遊魔を睨みました。
「きゃあ!」
遊魔の身体が宙を舞い、叩きつけられます。
「遊魔!」
リックが慌てて遊魔の下に入りました。
「ぐええ……」
リックは絶叫しました。
「お前様!」
遊魔が下敷きになったリックを抱き起こします。
「まだだ!」
魔王は更に遊魔に攻撃を仕掛けました。
「いやあ!」
遊魔は全身を切り刻まれ、リックの上に重なるようにして倒れました。
「止めは刺さぬ。そのまま苦しんで息絶えよ」
魔王はニヤリとして言います。
「てめえ!」
左京が激怒し、突進しようとした時です。
「貴様!」
それより先に太上老君が飛びました。
「え?」
動きの良さに驚愕する左京です。