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第九百十二話 連続攻撃その弐編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
炎に包まれた魔王です。
「まだまだ!」
続けて河東真君が田路治路を向かわせます。
「ぐおお!」
炎から抜け出した魔王の両腕に噛みつきました。
「食らえ!」
女媧と伏羲のダブル鱗攻撃です。
「ぎええ!」
魔王は鱗だらけになり、血まみれです。
「どりゃあ!」
牛魔王が大鉈で魔王を斬りました。
「うげえ!」
魔王は遂に倒れました。
「出番がなかったね」
亜梨沙はホッとしたように言いました。
白い目で見る蘭です。
「ジイさん、しっかりしろ」
孫左京がジイさんズに駆け寄りました。
四人とも虫の息です。
「助からないのか?」
左京が樹里を見ました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開で応じ、飛竜杖を掲げました。
ジイさんズの身体から毒素が噴き出しました。
「なん、だと?」
血まみれの魔王がそれに気づきました。
「そんなバカな……」
それがこのお話のいいところです。