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第九百八話 ジジイズの危機編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
鴻均道人と三清は魔王の刺に串刺しにされてしまいました。
「ジジイ!」
孫左京が接近しようとすると、
「うぬは火の玉と戯れておれ」
魔王がまた火の玉を量産します。
「くそう!」
左京は火の玉を叩き伏せました。
「心配するな、猿。我らはこの程度ではやられはせぬ」
霊宝天尊がグイッと刺から抜け出します。
「魔王、少し調子に乗り過ぎじゃぞ。懲らしめてやるから、覚悟せい」
元始天尊も刺から抜け出します。
「ジジイ共、元気だな」
左京はニヤリとしました。
「愚かな。我が只刺しただけと思うたか?」
魔王は狡猾な笑みを浮かべました。
「何!?」
太上老君がギョッとしました。
「ぐう……」
霊宝天尊が口から血を吐きました。
「何じゃと……」
元始天尊も血を吐きました。
「今までさんざん邪魔をしてくれた礼だ。ありがたく受け取るが良い!」
魔王は高笑いをしました。