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第九百七話 魔王憤激編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
魔王は火の玉を次々に消してしまう孫左京達に苛ついています。
「おのれ……」
孫左京はそんな魔王に気づき、
「へへ、参ったか、魔王? もうお前の負けだ」
と胸を張りました。
「猿め、その侮辱、許さぬぞ!」
魔王は僧衣を破り、大きな黒い翼を出しました。顔が凶悪になり、口から妖気が噴き出します。
「また進化するのか?」
魔王の異変に気づいた露津狗が言いました。
「させるか!」
九霊元聖が爆炎を吐きました。
「ふん!」
それを翼で弾いてしまう魔王です。
「く!」
九霊元聖は歯軋りしました。
「畳みかけるぞ」
鴻均道人が三清に言います。
「はい、お師匠様」
三清は気を高めています。
「うぬらには礼をさせてもらおうか」
魔王は翼の先端の刺を伸ばし道人と三清を貫きます。
「ぐう!」
四人のジジイは血を吐きました。
「何だ、その扱いは!?」
ジジイ達が切れました。