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第九百四話 魔王復活編
御徒町樹里は西を目指していましたが、第六天魔王を追って第六天に来ました。
魔王は砕けた自在天を吸収しまた姿を現すようです。
「大義である」
魔王は漆黒の僧衣を着た姿で甦りました。
「くそ」
九霊元聖は歯軋りしました。
「自在天を倒すとは見事だった。お陰で我は釈迦に立ち向かえる力を手に入れる事ができた」
魔王はニヤリとしました。
「お釈迦様に立ち向かうだと?」
孫左京は驚愕しました。
(お釈迦様は途方もなく強いんだぞ。バカなのか?)
バカなのは貴方です。
「うるせえ!」
左京は地の文に切れました。
「何と大それた事を考えるのだ!?」
太上老君が言いました。
「そうかな?」
魔王はニヤリとしました。
「……」
魔王の強さを感じ、太上老君は息を呑みます。
(こやつ、先程とは比較にならん……)
いつも能天気なジイさんが真顔だと怖いですね。
「うるさいわい!」
老君は地の文に切れました。
「どんなに強くなろうと俺の敵じゃねえ!」
左京が言いました。