第44話
第44話
翌朝スッキリと目覚めた私は
子供達を起こさないように
ソーッと。ソーッと。
よしよし寝てる。
ん〜!よく寝たな〜。
さて、ヴェレーナさんから貰った服
着てみようかな!
ドレスじゃなくてワンピースが良いと
なんなら市民が着てるようなのが
有難いと言ったけど却下されたのよね。
でも、ドレスは着慣れないしメイド達に
針で刺されたくないし?
と言うとワンピースをくれたのよね。
どうやら部屋着らしい。
上からすっぽり着るだけ。
うーん。鏡みて調整したけど
日本人顔に合わないなこれ。
ハーフとかじゃないしなぁ。
お化粧してみるかな?
日本の技術って凄いんだな。
そう思いながらリュックから化粧道具を取りだし
ドレッサーの前へ座り下地を
顔の中心はしっかり目に伸ばして
テカリやすい部分にフェイスパウダーをポンポン
とのせていく。
フェイスラインは筆でサラッと
パウダーをはらう感じに。
ハーフ顔メイクとか久しぶりだ……。
鼻の横のシェーディングは濃いめに
しっかりと。
瞼にコンシーラーをのせて
蝶の羽根みたいに塗る。
目元をくっきりさせるように
アイラインをひいて……。
ワンピースが柔らかい水色だから
アイシャドウはピンクの
グラデーションにしようかな。
顎にもしっかりシェーディングいれて
シャープな印象に。
チークは薄ーくふんわり。
最後は赤リップを真ん中にのせて
指でポンポンとぼかす。
「よし、できた。」
コンコンと静かな音が響いたので
子供達を起こさないように歩き
ドアをそっと開けた。
そこには、ダリオさんとヴェレーナさんが立っていた。
私は声をひそめて
「おはようございます。子供達がまだ寝てて。」
目をまん丸に見開いたヴェレーナさんが
同じように小声で話しつつも興奮したのか
早口で喋りだした。
「おはようございます、サユさん。まぁまぁ!
とてもお綺麗です!お化粧をなされたのですね!
一瞬どなたか分かりませんでしたわ!
今度、私にもそのメイクを教えて下さいませ!」
眩しっ!目が、目が輝いてますね!?
「えっと、では時間がある時にでも。」
「まぁ!約束ですわよ!?」
小声なのにパワフルだなぁ〜。
ダリオさんがそっと
「……(似合ってる。)」
「え?」
「ご飯ができたので呼びに来たのだが子供達は
疲れているのだろう。部屋へ運ばせる。」
「あ。すみません、ありがとうございます。」
「構わない。気にするな。」
さっき「ご飯が〜」の前に何か言ってたよね?
小声で聞き取れなかった。
ダリオさん、何て言ったんだろ?




