307.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
「その魔物の名は、『宝石獣』だ」
エルザードは重々しく告げた。
宝石獣。
聞いたことのない名だ。
(おい、知っているか?)
俺は心の中で、相棒である妖刀に問いかける。
古今東西のあらゆる魔物知識を有するこの魔剣ならば、心当たりがあるかもしれない。
だが。
『否。……我が知識の泉にも、該当する個体データは存在しない』
妖刀の答えは淡白だった。
『新種か、あるいは突然変異種か。いずれにせよ、一般的な生態系から外れた存在であることは間違いない』
「宝石獣……?」
俺が訝しげに呟くと、エルザードは苦々しい顔で頷いた。
「全身が硬度の高い結晶で覆われた、美しい獣だ。だが、その美しさは死を招く。奴の放つ輝きを浴びた者、あるいはその爪牙に触れた者は、たちどころに全身が宝石へと変質してしまうのだ」
「宝石に変わるだと?」
「ああ。肉も、骨も、血液さえもな。生きたまま硬質な鉱石となり、永遠に砕けぬ彫像と化す。……我が同胞も、すでに数名が犠牲となった」
エルザードが拳を握りしめる。
石化能力を持つ魔物は珍しくないが、宝石化とは悪趣味な能力だ。
しかも、それだけではないらしい。
「さらに厄介なのが、奴の特性だ。宝石獣は、あらゆる魔法を吸収し、自らの力へと変換する性質を持っている」
「魔法吸収、か」
「左様。我らエルフは、生まれながらにして魔力を帯び、魔法を主戦力とする種族だ。我々が攻撃すればするほど、奴は強大になり、手がつけられなくなる。……相性が、絶望的に悪いのだよ」
なるほど。話が見えてきた。
魔法が得意なエルフにとって、魔法を喰らう相手は天敵だ。
だが、魔法を使わず、物理で殴る俺ならば話は別だ。
「だから、俺ってわけか」
俺はニヤリと笑う。
部外者であり、魔力に頼らない剣士。
この依頼における「最適解」は、確かに俺しかいない。
「いいだろう。その依頼、引き受けた」
俺はソファから立ち上がり、妖刀の柄に手をかけた。
「宝石だろうがなんだろうが、俺の剣で叩き割ってやる。……報酬の大図書館、楽しみに待っていろよ」
【おしらせ】
※2/13(金)
新作、投稿しました!
ぜひ応援していただけますとうれしいです!
URLを貼っておきます!
よろしくお願いいたします!
『過労死した元社畜が悪役令嬢に生まれ変わり、辺境のブラックギルドで仕事をしない「お飾りオーナー」として安眠生活を送るつもりが、なぜか部下から「冷徹なカリスマ」と慕われる最強の支配者に』
https://ncode.syosetu.com/n9624lt/
広告下↓のリンクから飛べます。




