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プラネットコード(改訂版)  作者: 福乃 吹風
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60.5八は友、茜は書

 まだ意識が戻っていない椿のところへと行き、花瓶に花を添えてパイプ椅子に座った。迂生にはウラノス様に飼われてから多くの友が増え、今は一番が流彗でもある。ただ迂生は忘れられなかった友、椿をてっきり失ったと感じ、ご両親に会いに行ったことが大きな間違いだった。

 迂生がご両親のところに行かなければ、椿はご両親と一緒にいられたかもしれない。椿のお父さんはエンジースで天使でありながらも、捕食人間の女性を愛し二人の間に生まれたのが椿。


 迂生の両親は椿の両親と大の仲良しで幼い頃からずっと遊んで来た心の友とも言える存在。今もそれは変わらないと迂生は思っている。

 大鳳天満は違う人種を受け入れられなかったこともあり、実の弟を殺害。その場にたまたまいたウラノス様がウラノス様のせいにすればいいと言った。

 だが二人が会話をしている付近で迂生は椿と接触し、迂生がやったと勘違いされそこから椿はおかしくなったとも言える。


 それからは椿と接触するなとウラノス様から言われ、クレヴィー社で成績を上げていた頃、昏斗兄貴捜索隊としてなぜか抜擢された。なんでだろうとずっと考えていたが、昏斗が連れている莉耶姉貴がエンジースだとわかってウラノス様に報告。

 そしたらいずれこちらに来た時に椿が動き出すから準備はしておけと下された。


 本当にエンジースの黒幕が椿だと知った時、迂生は椿を止めあの場にいてもネメスたちを倒すぐらいしかできなかったが無事に終えてよかった。

 椿は今後、どうなるのかはまだ聞いていないけど、友としてそばにいたい。


 スマートウォッチの画面を開きネットニュースを見ていると、まだ入院中のはずの昏未がやって来た。


「どうして?」

「私めはただ単に捕まっていただけでしたから、今朝退院ができましたの」

「退院おめでとう」


 ありがとうと言いながら迂生の隣に座って、椿の寝顔を見ながら昏未が喋る。


「椿、悔やんでいましたの。あの時は混乱していて八雲がやったんじゃないかって。嘘をついているまるで堕天使のような天満を見ているのが辛いと仰っていましたの。エンジースは違う種と結ばれてはいけない掟があったらしいですわ。だから椿も天罰が下されると怯えていたらしいの」

「迂生がそれに気づいていれば、多くのディアヴォロスやエクリプス人にネオリオ人は助かっていたのかもしれぬ」

「それはもう過去のお話。未来に向けて、椿が背負うものを一緒に背負いますわ。もちろん、八雲も背負うのです。いいですわね?」

「もちろん。そのつもりで迂生はここに来たんだから」


 そこからは迂生と昏未は椿が起きるまで、静かに待っていた。



 アリス様が愛した火星アリーレスでようやく戦争の終止符が打たれ、平和を再び戻って元アリス様が住まわれた場所へ帰った。

 アリス様ただいま戻りましたと扉を開けるも、昔のようにおかえりと飛びつくアリス様の面影が見えてしまう。これも悪魔のおそばにいた後遺症のような感じでも前に進まなければならない。


 あたくしの部屋に入り汚れた衣服を脱いで、新しい衣服に着替えているとスマートウォッチが鳴り応答する。


「終わったのね、八雲」

『茜姉貴、無事終わったよ。これから昏未と一緒に椿が背負うものを背負っていく。それで茜姉貴、エンジースの件が終わったらセリニ・ネアが本格的に動き出すとウラノス様から最後のお言葉を聞いた。堕天使アゲンロスが現れるから茜姉貴も気をつけて』

「えぇ。八雲も無理はしないように頑張りなさい。何かあったらあたくしがそっちに行くわ」

『ありがとう。痛いよ、昏未。ごめんなさい、病院の中で連絡しちゃってた。それじゃあ』


 相変わらずのことと通話を終え、着替えたあたくしは荷造りをしてここをしばらく閉館させることに。アリス様の遺言書通りにあたくしはエンジースの件が終えたら、海王星ポセイドンへと向かってほしいと書かれてあったから。

 なぜなのかはまだあたくしも読めないけれど、アリス様の遺志を継ぐ者として海王星ポセイドンへと出発した。

次回は5月26日水曜日12時予定。

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