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プラネットコード(改訂版)  作者: 福乃 吹風
10/78

10僕は再、私は迷

 水が止まるという調査は引き続き調査をしており、ディアヴォロスの特定をしながら仕事をしていると内線がなる。最近僕がニュースになったことで、ちょくちょく小さな依頼を受けるようになった。またそれかなと受話器をとり応答する。 

 

「はい、第七捜査課、真神です」

『真神さん宛てに、お荷物が届いていますよ』


 なんだろうかと取りに行きますと切って、一階へと降り受付の人に貰ったものが見たことのある箱。受付の人が心配してくれるも、ありがとうございますと告げて第七捜査課室ではなく自分の部屋で一度確認する。

 箱を開けると灰色の燕尾服が入っておりカードと言うより手紙だ。しかもなんと昏花の字が入っている。封を開け手紙の内容を確認した。


 昏斗、元気ですか?私は月日蝕夜というエクリプス人に飼われちゃった。だから帰ることができなくなってごめんね。

 お父さんとお母さん、それからお姉ちゃんがどうなったのかもわからない。それでも昏斗とちゃんと話がしたくて今回、テオスパーティーに招待します。もちろん私も参加はするよ。それと昏斗が助けた人は、ちゃんと家に帰らせてくれるって蝕夜が約束してくれた。

 来るか来ないかは昏斗が決めていいからね。それじゃあ、待ってます。 昏花


 昏花が再びテオスパーティーに挑むつもりなのか。どういう意図でこれを送って来たのかは知らないけど昏花に会えるなら会いたい。

 だけど仮に僕が逃げ切れたとしてなんとメリットがある。昏花は逃げ切れたとしても主人の元に帰るだけ。僕はどちらを選べべばいいんだ。


 トントンと扉をノックする音が聞こえて、はいと出ると莉耶がすごい不貞腐れた顔で、これ何と見せつけられたのは鈴哉さんが莉耶宛てに書いた手紙だった。内容は僕とほぼ変わらず、鈴哉さんも参加をするらしい。


「ドレスは?」

「灰色のドレス。意味不明。今更お兄ちゃんと会って何が変わるわけ?」

「僕は元々特別枠のカードをもらってるから救える人がいるなら、参加はしたほうがいいと思って行くつもりで申請はしてあった」

「ふうん、それ桜庭課長には報告した?」

「まだ」


 苦笑いすると頬を膨らませてしまい、報告するべきだったよねと莉耶に謝る。


「ごめん、莉耶。昏花の字だし会えるなら会いに行く。どんな結末が起きても、もう一度会いたいんだ」

「なら私も参加する。お兄ちゃんとちゃんと話したいもん」

「じゃあ報告しに行こう」


 僕と莉耶はそのまま桜庭課長に報告しに、第七捜査課室に入ったら海さんと桜庭課長が見つめ合っていたのだ。何が起きてるのとぽかんとしてしまってる僕らに甘ちゃんが教えてくれる。


テオスパーティーに招待されたの!見て見て、鈴兄ちゃんの字!」


 嘘でしょと甘ちゃんが見せてくれるカードをみると僕らと違っていつもの招待状だった。だがいつもの印刷されたものではなく鈴哉さんの字。

 しかも甘ちゃんが見せてくれたのは甘ちゃんの他にも、桜庭課長に海さんが招待されている。一応燕尾服を確認すると燕尾服二人とも漆黒の黒だった。それで甘ちゃんは純白のドレス。

 桜庭課長と海さんは今度行われるテオスパーティーで処分するのか食されるのかのどちらで、甘ちゃんは生き残れば昏花のように誰かに飼われるってことでいいのか。

 それで僕と莉耶は灰色の意味はもしかしてこの三人を守れという意味を持つとしたらどうだろう。ドレスの意味が本当ならば三人は参加しないほうがいい。

 だがあの状態だと桜庭課長と海さんは挑むし、甘ちゃんも主任の称号を持つ凄腕の子だから挑むはずだ。


「あのお二人さん、僕らはテオスパーティーに出席するから」

「海と見つめ合っていても意味がないね」

「昴と見つめ合っても意味ねえか」


 二人はそう言って笑い合い聞いてくれとみんなをこちらに向けた桜庭課長がみんなに指示を下す。


「僕、海、莉耶、甘露、昏斗五名は今度行われるテオスパーティーに出席する。その間、水が止まる調査を引き続き調査を頼みたい。必ず僕ら五人は帰還することを祈ってくれ」


 はいっとみんなが言ったことで、僕らは早速、テオスパーティーに出席することを伝えにテオス役所へと向かった。

 テオス役所で手続きを行い、犬連れて来てもいいですかと窓口で聞いたら是非とクレヴィー社の人が笑う。ありがとうございますと伝えて、手続きを終えた僕は外で待っている菊太のところへと行った。

 菊太はお座りをして待っており莉耶が菊太に触れている。


「菊太も行けるって。昏花の匂い覚えてる?」


 ワンッと尻尾を振りながら僕をぺろぺろしてよろしいと僕はおやつをあげる。まだ菊太が人になるのは慣れていないけど普段通りに僕は接していた。

 菊太と戯れていると何か熱い視線を感じ、恐る恐る振り向くと厳つい顔をしながら海さんが見ていたのだ。


「飼育員、ちゃんと首輪つけておけよ」

「わかってます、海さん。でもなんで海さんたちまでが招待されたのかが気になります」

「飼育員の妹と鈴哉は飼育員と莉耶に手紙を送った。俺たちは今まで見てきたカード。どういう区別かは知らないが会ってみねえとわからない」

「お兄ちゃんも再び参加する理由を知りたい。今回のテオスパーティーで絶対に何かが起きるはずなのは明白。これがもし罠だったらどう対処すればいい?」


 莉耶が少し不安を抱き、海さんに質問しているとテオス役所から桜庭課長と甘ちゃんが出てきた。


「罠だとしても僕らはプラネットコード社の社員だ。恐れることは何一つないはずだよ、莉耶」

「だけど何かとてつもないことが起きるような気がして怖いの」

「それはみんなそうだ。俺らは常にディアヴォロスに狙われている捕食人間。恐怖心を持ってもおかしくはないんだよ」


 それも一理あるなと菊太に触れながら、なぜ僕と莉耶だけ違ったのかが気になる。テオスパーティーに行けば莉耶と鈴哉さんに会えるなら二人に聞かなくちゃ何も始まらないような気がした。

 僕らはテオスパーティーで生き残るためにどうするべきか議論を述べながら、プラネットコード社に戻る。

 

「水星ヘルスミエで行われる神パーティーの会場を聞いておいた。これが会場の地図」


 ミーティング室で桜庭課長が地図を表示させてくれて、地図を暗記する。以前神テオス舞踏会と似たような街並みで覚えられそうだ。

 中心には大きな建物があり北西には森、北東には花園、南東には住宅街、南西にはプール広場が設置されている。朝日が登るまでにどうやって逃げ切るかだ。まとまっているよりかは、分かれて行動したほうがいいかもな。


「僕らは絶対に逃げ切らなければならない。ただ一人で行動するのはよそう。だから二手に分かれて行動。僕と甘露に莉耶で動くから、海と昏斗に菊太で動いて」


 僕と海さんは大声をあげて嫌ですハモりながら言うも、桜庭課長は決定だからと微笑んだ。一緒に行動したら大変な絵が生まれそうだよと思いながらも決定しまった以上やるしかない。

 海さんは菊太がいなければ一緒に行動しても構わないという顔をしてもわかったよと諦めていたのだった。



 テオスパーティー当日となり燕尾服に着替え、菊太の首輪は蝶ネクタイをつけてあげる。昏花に会えるなら僕は何度でもテオスパーティーに挑む。


 馬車来たよと莉耶が教えてくれて、僕らはその馬車に乗りテオスパーティーに出発した。


 緊張感を持ちながら馬車に乗り数分後に、会場へと着き馬車を降りていると、なぜかそこにひたるや他の課の人たちまで呼ばれていたのだ。桜庭課長が同期らしい人と話していて、僕と莉耶はひたるのところへと行く。


「なんでここに?」

「鈴哉さんから届いた。会えるなら挑戦に挑むまで」

「他の人たちも?」

「うん。だって鈴哉さんの部下たちだし、会いたい気持ちはみんな同じ。それよりなんで昏斗と莉耶は灰色なわけ?」


 そう言われても僕たちもわからないよと微笑し、一方ひたるや鈴哉さんの元部下たちだった人は水色だった。まるで集団で来ましたって見せかけるような感じだ。一般人の方たちを見るとドレスは水色以外のどれかか純白に漆黒でも僕らと違ってドレスの形や燕尾服が違う。

 なんだろう、この違和感とクレヴィー社員が中へどうぞと言われ大広場に入ると仮面を被った人たちが談笑し合っている。これがテオスパーティー。おそらく仮面を被った人たちは観覧しに来ただろう人たちだ。

 料理も豊富でそれを食べる一般人。ここに昏花がいるのかと僕は菊太を使って昏花を捜す。どこにいる?ここにいるんでしょと探し回っていると、昏斗となぜか星音が仮面を被って僕を誘い出した。


「星音、なんでここに?」

「お父様の付き添いできたの」

「星河会長が?じゃあ僕の姉さんは?」

「お母様は流彗とお留守番。でもこれ生中継されてるから多分観てると思うよ」


 そうか。ディアヴォロスがいるここは普通に生中継されてるんだった。僕がまだ地上にいた頃にもそれを観ていた記憶があるというか、前世の記憶。

 

「ねえ星音、ちなみに今回クレヴィー社の社員も参加するって聞いたんだけど会えたりできるの?」

「別室で控えてるけど、会わせられないよ」

「どうして?」

「ライバル社だから別室で控えるようにってお父様が言ってたよ。でも始まれば会えると思う」


 いくら探してもいないのはそう言うことだったのかと近くにあったソファーに腰を下ろす。てっきりここにいるのかと思ったけどそうじゃなかったんだ。

 だけど始まれば菊太が昏花の匂いを辿って探し出せる。それまではパーティーを楽しまなくちゃと正面を向いたらなぜか父さんらしき人を見かける。

 思わずすみませんと目の前にいた人たちに謝りながら通っていくも、父さんらしき人はいなかった。父さんが生きているとなれば母さんも生きてる可能性も高くはない。

 それに姉さんが生きているのなら真神家は消滅していないってことになる。それを突き止めたくても見失い、どうしたのと莉耶が来た。


「何かあった?」

「僕の見間違いかもしれない。父さんらしき人を見かけたんだ。だけど仮面を被ってたから参加じゃなく見物しに来た。ここに父さんが生きている証明ができれば、母さんだって生きているかもしれない」

「時間になるまで探してみよう。どんな人?」

「写真送る」


 スマートウォッチに入っている家族写真を送り手分けして、再度探してみる。父さんに会えれば重要な情報を入手できるかもすれないと探していたら、星河会長を見つけ誰かと喋っていた。

 あの人だと声をかけようとしたら、ご来場の皆さんと司会者が喋り始め、星河会長や仮面を被った人たちが退場してしまう。後一歩だったのにと、僕らプラネットコード社は一般人の盾となり囲み司会者の言葉を聞く。


「今宵はこのテオスパーティーにご来場いただき誠にありがとうございます。お待たせ致しました。これよりテオスパーティーを開催致します。存分に最後の晩餐を楽しんでください」


 一般人が戸惑い始め灯りが一度消え、僕らは無限拳銃を構えた。どこから来ると警戒を抱くとパッと灯りがつくとディアヴォロスに囲まれている。


「美味しそうな肉ばかりだ」

「さあ朝日が登るまで狩りの時間にさせてもらう!」


 ディアヴォロスに近かった一般人を狩られてしまい、叫び出す一般人で桜庭課長に指示が下された。 


「一般人を護れ!」


 桜庭課長の指示に僕らは総攻撃しながら一般人を手分けして避難させていく。昏花もこんな気持ちで挑んでいたのかと囲まれた瞬間、全員終わりのようなものだった。だが今回プラネットコード社が数人いるからそれは防げたけどなんだろうか。

 クレヴィー社員はいつ頃にテオスパーティーに挑むのかわからない。だけどどこかに昏花がいるから絶対に探さなくちゃ。


 海さんと菊太で一般人を少数連れて逃げ回るも、僕の匂いがいいのかほぼこっちにディアヴォロスが追って来ている。


「海さん!最初に決めていた場所で待ってください!」

「そんなのできっかよ」

「だけど僕の匂いは特殊で、それに引きつけられているのかもしれない!」

「ったく。なかなか戻って来なかったら、第二の場所に移動する。食われんなよ」


 はいと返事をして僕は持って来た薔薇の棘で指先を切り、薔薇の花びらに血を流す。菊太も一緒に戦ってくれるみたいだ。ディアヴォロスは怪獣系のモンディガに水のヒュードルに、エクリプス人か。

 とはいえこの剣で斬れば人肉を食べなくすることもできる。この真神家の血が入ってるからな。


「これ以上、進んだら人肉を食べなくさせるよ。それが嫌なら僕と遊ぼっか」

「お前を捕まえてエルミス様に差し出せば褒美が貰える!馬鹿犬は排除だ!」


 やっぱり僕を狙いに来るディアヴォロスは馬鹿なのだろうか。僕は一直線にディアヴォロスを捌こうとしたが誰かの声に僕は菊太に下がれと言いながら僕も下がる。

 なんだと木々から出てくる人物というかディアヴォロスが、僕と菊太の盾となり武器を構えた。テオス舞踏会で倒しそびれたモンディガ。

 モンディガ同士のディアヴォロスがなぜ人間を庇うと威嚇している。


「なぜ人間を庇う!」

「こいつは誰にも渡さん!昏斗と言ったか?お前には借りができた。ディアヴォロスがなぜこの地に降りたのかを思い出した!」


 モンディガは同じモンディガに攻撃をして僕を捕まえようとするディアヴォロスは、モンディガの下っ端であるモンディエが助けてくれた。


「今は逃げ切れ!そして謎を解き明かせ、昏斗!」


 どんどん引き離してくれて僕と菊太はお言葉に甘えて逃げる選択を選んだ。今戦ってしまえば体力がもたなくなると思っし、まだ始まってばかり。

 なぜあのモンディガが僕らを助けたのかは、よくわからないけどまた会えることができたら真実を教えてもらおう。

 

 夜は長いと走りながら月を見上げ、早く海さんと合流しようと最初に決めていた場所へと向かった。



 テオスパーティーが開催され私たちは別室で待機をしていた。またドレスで逃げ切らなければならないのがちょっと面倒いのが難点。

 蝕夜が選んでくれた純白のドレスには意味があった。純白のドレスは蝕夜が選んだ人に贈る物。つまり蝕夜は冥王星プルイーナスの帝王であり、全てのプラネットを支配する者。

 鈴哉さんが着ている黒の燕尾服は地球オルモフィーケを管理されている星河会長が鈴哉さんを飼ったから。茜さんは火星アリーレスを管理されている方に飼われたから赤色のドレス。八雲くんは天王星ラウモイズを管理されている方に飼われたから紫色の燕尾服って蝕夜が教えてくれた。

 蝕夜は今、蝕夜の血を分けた後継候補者ディアスと談笑をしながら、場を楽しんでいるころ。


 広場の映像が流れており楽しそうに一般人がお食事をされていて、思わず昏斗がどこにいるのか見入っちゃう。早く会いたいと見ていると司会者が出てきたから、私たちも準備をする。


「準備はいい?」

「はい。いつでも大丈夫です」


 別室から出て私たちは一足先に外へと飛び出して、昏斗が来ることを信じ、私は八雲くんと一緒にディアヴォロスから逃げていった。

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