異世界転移
1、どうして自分たちは異世界に連れてこられたのか
2、何故自分たちなのか
3、元の場所に帰れるのか
4、今後どうすれば良いのか
…知らんがな!
全部私に関係ない話じゃん
明確に答えれるの問い3だけじゃん
「なんで君たちなのか、どうして連れてこられたのか私は知らない。多分誰でも良かったんだろうし、たまたま運悪く居合わせたからだと思う。元の場所『地球の日本』には帰れない。帰る方法がないもの。」
つまり運が悪かっただけ、と思われます
「なんでだよ?!あんたの世界だろ!それでも神なのか?!!」
「神だよ。これでも。残念ながら全知全能じゃないの。君たちの世界の神様はなんでもできたんだ?すごーい。それならそちらの世界の神様に頼んだら良いんじゃない?」
「なっ!」
「総ちゃん、落ち着いて…。」
「あのー、ウチらは帰れるって聞いてたんすけど、どうしてできないんすか?」
この世界の周囲にはどれだけの異なる世界があるのだろうか
ここや、彼等がいた世界以外にも無限に世界がある
事象、時間軸、辿った歴史、そこから特定の世界を選ぶとなると、天文学的数字になる
「もし、ビーチの砂の中に一粒宝石があったとして、貴方はそれを見つけられる?どこのビーチかもわからないし、波は絶え間なく押し寄せては砂をさらっていくの。君たちの世界を探すってそう言う事なの。」
「無理っすね。そっかぁ無理かぁ。」
「もし、その一粒の可能性があるなら俺は試したい。」
「じゃあ、時空を超えると仮定して、そのエネルギーはどこから捻出するつもり?もちろん、私は無理よ?そんなに持ってないし。」
「…魔王軍を討伐したらそのくらいのエネルギーは稼げるんじゃないか?過去の勇者たちは魔王を倒して、元いた世界に帰っていったって聞いたが?」
「勘違いしてるみたいがから、はっきり言っておくけど、私の治るこの世界には君たちの思うような『魔王』はいないわ。」
「なん、だと?」
「え?魔王がいないってどういうことですか?」
「言葉通りよ。魔族の国の国王はいるけど、種族が違うってだけで人族の国と同じ。だから、魔族を狩るって言うならそれは只の無差別殺人、虐殺と変わらないわ。」
「そんなっ…。」
「魔族を狩り、エネルギーを集めても、元いた場所に戻る可能性は限りなくゼロ。しかも次元に大きな穴を開ける危険な行為よ。災害が起こるかもしれないし、穴の繋がりが閉じなければ引き寄せあってお互いの世界が崩壊する、なんてこともあるでしょうね。」
「まさかっ、じゃあ本当にっ…。」
本当に本当なの!
「へー魔王いないんすね〜。なんだぁこの世界平和じゃん。よかったぁ。」
ギャルちゃんは基本良い子ね〜
「あの…先程貴方は転生は可能とおっしゃってました。僕らは肉体があり、物質的な質量があるから空間を通過できない。魂なら大丈夫っという理解で良いんですか?」
「魔王がいないなら、過去の勇者はなんで呼ばれたんすか?過去の勇者ってどうなったんすかー?」
「その見解で間違いないわ。魂や思念体なら不可能でわない。勇者の方は…昔は国力が弱く魔物に対抗できる手段として呼ばれたり、魔族や獣人とかの他種族に対抗する為ね。結局は戦争のために呼ばれたの。その後勇者は国を起こしてる人がいたかな。もうみんな過去の人だけど、ほとんどが若くして死んでるの。」
「どうしてですか?」
「全ての勇者が勝ち続けるわけじゃないし、戦いが終わった後、平和になっても人の中の不満はなくならない。いつの時代も1番醜いのは人族同士の争いよ。」
「…結局、俺たちは戦争の駒として無理やり拉致されたってことか…。」
「そうでしょうね。」
空気が重い〜
「グウゥゥ〜!」
「なんすか?!」
「魔物か?!」
「油断してた!」
…
「魔物じゃなくて彼女のお腹の音だよ。気にせず話を続けて良いんじゃない?」
ルシフェル〜
そこは黙っててあげてよ〜
さっきから起きてたのは知ってたけど、この重たい感じの話をしてる時にお腹の音とか超恥ずかしい
「なんだ、水瀬の腹の音か。驚かせやがって。」
「すげ〜音っすね。」
「びっくりしたぁ。」
確かにすごい音だったわ
十六夜の唸り声よりも凄みがあった
「お前、起きてたならちゃんと話聞けよな。相変わらず食い意地だけは一丁前だし。」
「なっ!!違います!わたっわたっ!」
顔を真っ赤にしちゃって
なんか残念な子だなぁ
「切りがいいとこだし、ご飯にしようか。」




