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愛しいあなたと  作者: 飴とチョコレート
第二章 高校生編
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母の日

配信が始まってしばらく、雑談の流れで樹がふと、話題を切り出す。


「そういやさ、ちょっと前に朝倉と一緒に母の日のプレゼント選んだんだよね。うちの母親と、朝倉のとこ両方」


コメント欄が一斉に沸く。


『え、なにそれ素敵すぎる』

『二人でってとこがもういい……』

『義理の息子感ある』

『めちゃくちゃいい彼氏かよ』


「いやあいつさ、そういう行事ごとにちゃんとしたいタイプなんだよ。なんか、"感謝って照れたら伝えられなくなるから、先に動いた方がいい"って。……どこでそんな教訓身につけたんだよって思うけど」


『めっちゃ朝倉っぽい』

『わかる、あいつそういうとこある』

『重いけど軽やかに重いんだよな』


「で、まあ一緒に百貨店とか回って、いろいろ悩んでさ。うちの母親には、ちょっといいハンドクリームとハーブティーのセット選んだんだけど……朝倉のとこは、和菓子とカシミヤのストールだったかな。もう、選ぶときの目がマジでガチでさ。プロの目してた」


『たぶんモデル仕事で鍛えられてる』

『審美眼が本職』

『母の日ギフト選びガチ勢はさすがに笑う』


「で、当日。プレゼント渡した時な? ……俺が母さんに渡すと、朝倉もすっと横に来て、自然な流れでハグしてんの」


「うちの母さん驚いてたよ。“え、こんな綺麗な子が、わたしに?”って。で、朝倉は“いつもありがとうございます。すごく、すごく感謝してます”って、めちゃくちゃ真顔で言うもんだからさ……いやもう、うちの母泣く寸前よ」


『朝倉にあんな風に感謝されたら泣くわ』

『そんなシーン見たら自分が母じゃなくても泣く』

『真顔で全力感謝の破壊力』


「で、俺が朝倉のとこにプレゼント持って行った時も、あいつやっぱり……その……すげぇ嬉しそうに、俺の母親の時と同じテンションでハグしてきて。……キスまでしてきたな。ほっぺにだけど」


『ほっぺならセーフ(?)』

『いや、それ絶対樹照れてるだろ』

『母の日で彼氏にキスするのかわいいな』


「それ見て俺、思ったんだよ。“ああ、こいつには反抗期とか来ないんだな”って」


『確かにwww』

『反抗期ゼロの甘え上手って最強じゃない?』

『いやでも、思春期男子の格好でそれしてくるの、ヤバさすごい』


「俺の母親も言ってたわ。“あの子は、全部素直に愛してくれる子ね”って。ほんとにそう。……照れとか、遠慮とかもあるけど、根っこがまっすぐなんだよな」


『わかる、あの子ぜんぶ真っ直ぐ』

『愛情に対してまっすぐって尊い』

『朝倉、母の日まで完璧かよ……』


「まあ、俺も見習わないとなーと思ったよ。……けど、正直、あいつの愛情表現に勝つの無理かもしんないな」


『いや勝てないよそれはw』

『樹さんは樹さんで好きです』

『この二人見てると心が浄化される……』


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