朝倉のファッションショー in 樹の部屋
冒頭、ふたりはいつものソファに並んで座っている。
「えー、今日は朝倉が“服いっぱい持ってきたから見てくれ”ってことで、俺の部屋でプチファッションショーを開催します」
「勝手にタイトルつけるな。あと、正確には“どれが似合うと思う?”だったろ」
「うちでやるなってのは?」
「お前の反応が見たい」
「……もう始めていいぞ」
コメント欄がざわつき始める。
【え、ファッションショー!?】【絶対イケメンしか勝たん企画】【また勝手に家使われてて草】【俺の家がこんな空間じゃない】
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◆1着目:シックな大人コーデ
黒のロングコートに開襟シャツ、タイトパンツにピンヒール。アクセも盛ってるのに全体は落ち着いた雰囲気。
「……あー、これは見たことある。いつものやつ」
「仕事でもプライベートでも多いな。大人っぽくて好きだ」
【一着目からレベルが違う】【これは沼】【180cm+ヒール=殺意】【ハイブランド広告か?】
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◆2着目:貴族風クラシカルコーデ
フリルの多い白シャツに、金刺繍入りジャケット。黒のパンツにブーツ。まるで貴族の休日。
「ちょっと待て。なんでそうなる?」
「クラシカルなのも好きなんだよ。優雅だろ?」
「さっきと雰囲気違いすぎるんだけど……」
【朝倉王国の第一王子爆誕】【ゲームだったら初対面で殺されるタイプの美形貴族】【戦争を終わらせるための舞踏会で踊ってるやつ】
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◆3着目:ストリートカジュアル
ビッグシルエットのパーカーにワイドパンツ、キャップを深く被り、ごつめのスニーカー。
「え、急にチャラいな?」
「楽で好きなんだよ、これ。買い物とか公園行くときはこれ」
「顔面が完成されすぎてて、“ただの近所の人”にはなれないよな……」
【ストリートに天使降臨】【普通の服なのに特別感がすごい】【どこ行っても通報されるイケメン】
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◆4着目:ロック系
ノースリーブのトップスにレザーパンツ。腰にシャツを巻き、チェーンアクセと赤リップで完全武装。
「うわ、もうこれは……バンドのボーカル」
「実際、ベース持った写真はあるぞ」
「存在がアルバムジャケットなんよ……」
【刺さりすぎて息ができない】【初対面で「お前、バンドやってそう」って言われるやつ】【ライブ終わりに雨の中でタバコ吸ってる構図が浮かぶ】
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◆5着目:地雷系
オフショルのニットにレースのインナー。チョーカーとハーネス、ふわっとしたスカート。メイクは儚げに。
「……ねぇ、俺に見せていいやつそれ?」
「服の系統を確認してほしいだけだ」
「いや、視聴者が死ぬぞ」
【“人を殺す服”ってこういうのだな】【恋愛ゲームのバッドエンドルートで出てくる姿】【“朝倉が壊れた”ってセリフが聞こえた気がした】
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◆6着目:ナチュラル文系コーデ
生成りのシャツにざっくりしたカーディガン、丸眼鏡とブックトート。髪も緩くまとめていて、控えめなメイク。
「え?誰……?」
「読書するときはこれが一番落ち着く」
「図書館にいたら声かける前に詫びるレベルの知性感……」
ここでコメント欄が異様に盛り上がりはじめる。
【この姿で、雨の日のカフェで詩を書いててほしい】【本を読む彼の横顔に一目惚れして、同じ本を買って何度も読み返すヒロイン】【それを知っていて、彼は“気づいてないふり”をするんだよ……!】
樹「……文豪かよ」
朝倉「語彙の重さが文学のそれなんだが」
コメント欄【筆が乗りすぎて草】【プロット組むな】【しかも全部見えるのがやばい】【ここにいる奴ら全員、軽率に一章書くタイプ】
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◆7着目:和装(番外)
着物をきっちりと着こなした朝倉が、静かに一礼して登場。白地に薄墨の柄、帯は銀。髪もゆるく結い上げている。
「え、待って、これマジで好き」
「成人式の前撮りのついでに着た」
「全員その写真売ってって言ってるぞ今」
【無理、語彙喪失】【一緒に初詣行きたい】【“これは夢だ”って目覚めるシーンがもう見える】
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「で、どれがいちばん好きだった?」
「どれも違いすぎて選べねぇ……でも、お前が“そのとき一番楽しそうなやつ”が、俺は好きだな」
「……そっか。じゃあ、今度また別ジャンルで持ってくる」
「やめてくれ。脳の容量が足りない」
コメント欄【ありがとう世界】【ジャンルの玉手箱】【推しが一人で世界観量産してくるのほんと無理】




