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愛しいあなたと  作者: 飴とチョコレート
第二章 高校生編
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雑談配信

樹の雑談配信、テーマは「なんでも答える質問コーナー」。


コメント欄

【彼氏できてからどう?】

【朝倉くんとラブラブ?】

【どんな人なんですか?】


樹は苦笑しながらマグカップを置いた。


「お前らほんっと朝倉のこと好きだよな。……ま、答えられる範囲でなら」


「うーん、どんなやつって言われたら……愛が重い、かな」


コメント欄

【重いってどういう…?】

【ヤンデレ!?】

【え、こわ…でも気になる】


「いや、怖い意味じゃないんだよ。あいつ、家族とか友達とか恋人とか……愛情を向ける相手に対して、めちゃくちゃ真剣でさ。距離感が近いんだよな」


「……例えば、ハグとかキスとか、恋人になる前から普通にしてきたし」


コメント欄

【えっっっ???】

【ちょっ…キス!?】

【それって…どういう……えっ?】

【もうその時点で両想いじゃん!】


樹はちょっと考え込んでから、少しだけ頬を赤くした。


「いや、俺も最初は“おいおい”って思ったんだけどさ。あいつにとっては、それが“好き”の表現なんだよな。家族でも友達でも、愛してるって思ったら、ぎゅーって抱きしめたり、頬とか額にキスしたりする」


「……でも“唇”は絶対に恋人だけって決めてたらしい。俺のこと好きだったのに、そこは我慢してたって聞いた時、ちょっとびびった」


コメント欄

【なにそれ尊い】

【律儀すぎる…!】

【キス文化ある系男子だった】

【朝倉くん、思ったより愛情深い人だった】

【真剣に“愛してる”って感じのやつじゃん…】


「今思えば、俺がそれを“変だ”って感じなかったのも、もう好きだったからかもな……」


樹はふっと照れ笑いする。


コメント欄

【お前らまじでお似合いだよ】

【付き合う前からそんな絆があったとか尊い】

【ハグとキスで育んだ絆(重い)】

【重くてもいい…愛して…】


「ま、俺にはちょっと重いくらいが丁度いいのかもな。……ってなんで俺が惚気になってんだよ!」


笑いながらそう締めた樹の顔は、どこか幸せそうだった。


【朝倉くんって重いタイプってほんと?】

【ハグとかキスって恋人じゃないと無理だわ】

【付き合う前からしてたってマジ?】


樹は苦笑いしながら答えた。


「うん、重いよ。あいつの愛情って、いわゆる“恋愛”だけじゃなくて、家族愛とか友愛とかも全部ひっくるめて“重い”。……俺が初めてハグされたのは、保育園のとき。キスは……中学生になってからだったかな」


「ただ、あいつは“ちゃんとフェアでいたい”って考えるやつでさ。中学生くらいになれば、普通の価値観もわかるはずだから、キスしていいか毎回確認するんだよ。“受け入れてもらえたら成立する”って」


コメント欄

【え、そこまでするの?】

【律儀すぎん?】

【なんかもう…真面目というか…ガチだ】


「……でも、誤解するなよ? あいつ、俺にだけ特別ってわけじゃないんだ」


「友達にも普通にハグやキスする。もちろん“していいか?”って聞いた上でな。……前に聞いたんだけどさ、女の子の友達にキスしたあと、その子の彼氏がやってきて」


「けど、朝倉はその彼氏にも“ハグとキスしてもいいか?って聞いて、OKもらって、そっちにもしたんだと」


コメント欄

【……???】

【どういう状況??】

【え?それ浮気じゃないの?】

【彼氏もOKするんかい】

【魔性の愛され男やんけ】


「俺も聞いて“え?”ってなったよ。けどそのカップルいわく、“浮気じゃない”んだと。“朝倉はそういう人だから”って、納得してたらしい。すげぇよな……」


コメント欄

【世界一理解ある彼氏】

【朝倉くんが特殊すぎるのか…?】

【どんな納得だよwww】

【人たらしにも程がある】


「だからさ、俺が好きになられたのも、いつからかなんてのは分からない。あいつはずっと俺に同じ態度だったし、ずっと変わらなかったから……“特別”って線引きがなかったんだよな」


「でも、今は違う。今は……“俺の恋人”だ」


コメント欄

【ああもう尊い】

【まってガチで泣ける】

【朝倉くんの愛し方がすごいし、それを受け止めてる樹くんもすごい】


樹は、ふっと照れたように視線をそらし、飲みかけのコーヒーを手に取った。


「ほんと、お前らのコメント、面白くて助かるわ。ありがとうな、今夜も」


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