頑張った。だが…。それならば知らない!
レオン君と対峙する敵兵達は。
本来の動きで戦えないでいた。
理由は金品(銀の蝋燭立て、歴史価値のある法衣、金刺繍や小さな宝石が付いた修道服)を持っているからだ。
命の危機でも。
どーーしても手放せない金品。
「おりゃ! (こいつ等の動きが鈍い。金目の物の所為なのは明白。捨てられないなら、今の内に全員倒す! )」
兵士2「ぎゃふん! 」
兵士1「ぐはぁ! 」
兵士3「どうすんですか、部隊長!? 」
兵士4「あっと言う間に2人殺されちまったぞ!? 」
部隊長「魚人から目を離すな!? ちぃぃ」
レオン君は自分に背負向ける2人の敵兵に攻撃(殴る、回し蹴り)。
兵士3「がぁ! 」
兵士4「ぐへぇ! 」
部隊長「この馬鹿……」
追い詰められて最初に命じた指示を破った馬鹿な部下に悪態をつき。
俺は死なねえぞと振るいあがらせ・レオン君に威嚇牽制。
(なんか俺、カッコイイとこ見せてるんじゃないか♪? )
巫女少女2人にいいとこ見せるし。
これは友好的な関係が一歩進んだんじゃと。
レオン君は残った部隊長に突進。
剣を左腕で受け。
部隊長の左首筋に噛み付き。
勢いよく引き千切った。
部隊長「が・しゅー…」
叫び声を上げることも許されず。
部隊長は二撃目の噛み付きで首を落され戦死。
「もう大丈夫だよ~♪ 敵はやっつけたから~♪ 」
「ひぃ」とまたもや巫女少女2人から怖がられる。
まだまだ信頼関係には程とういのと落ち込む視線の先に。
この部屋の惨状が目に入った。
敵兵5人を殺すのに集中していた為。
今の今まで気づかなかった。
「これは…酷いな…」
おばさんという年齢と見受けられる女神官の凌辱された死体。
裸にひん剝かれたおっさんの胸を黒焦げた十字架で突き刺された死体。
助けた巫女少女2人と同じ年代の凌辱された死体。
護衛に居たのだと思われる兵士さん達の死体が2人。
レオン君は死体を一列に並べ。
飛び血が付いたシーツ、敵兵の上着を死体に被せてあげる。
「安らかに…」
巫女少女2人に敵じゃないよとアピールするも。
「死体を食べるんじゃ…」と何とも悲しい呟きを聞く。
(まだ、敵兵がいるんだよな? そいつらを追い出せば今度こそ…)
教壇や小棚、長椅子を使い。
友達2人が戻ってきてもすぐに開けられないように。
海竜の祭壇へ行く扉に防護壁を作る。
大の大人以上の腕力があるレオン君は楽々防護壁を築きあげる。
「この部屋から出ないでね♪? 」
巫女少女2人の手足の拘束をようやくとる。
海竜様は連れてこれなかったが。
魚人族のレオン君を連れて着た2人は。
見習い巫女ではなく。
正式な巫女にランクアップ。
巫女少女1「ああ……○○様、○○さんまで…」
巫女少女2「○○さん……どうか安らぎの地へ召されます様に……」
胸の前に十字を切り、死者の魂が天へ召される様に祈る2人。
(この部屋の出入口はこの1つだけになったし。2人のあの状態なら部屋から出ないだろ…)
レオン君は「部屋から出ないでね? 」と言い。
敵兵がうろうろしながら宝石人族の隠れているのを殺して、手柄をというのに遭遇。
兵士1「なんで魚人族が?! 」
兵士2「来るな化け物!? 」
「先手必勝ーー! 」
自分の姿にビビっている敵兵を殴る、殴り殺すレオン君。
海竜の神殿内の敵兵を、サーチ&デストロイ。
敵兵を遭遇したのを全部殺し。
神殿の外に出ると。
攻城兵器を引っ張ったり、押したりして引き揚げている敵兵達と出遭う。
工作兵1「は?? 」
工作兵2「な?? 」
「おりゃぁあ! 」
工作兵達は軍の上層部に何かあったのだろうかと思いながら。
命令通りに城の城門をぶち破って用無しになった攻城兵器・破城槌を本陣まで片付け作業中だった。
そこをレオン君が襲った。
工作兵達は手が鎖で塞がっていたリ、レオン君の姿に驚いて、まともに腰の武器を抜いて戦えず。
走って逃げようとした者もいたが。
足元に死体や瓦礫の破片が点々と在り。
慌てて逃げた者達は躓いて。
誰も逃げられず戦死。
強い、レオン君。
メルゲンさんみたいに無双状態。
「俺…魚人族に生まれ変われてよかったな…。普通の人間だったら。間違いなく最初の5人の敵兵に殺されていたよ」
周囲に敵兵の姿が見当たらず。
生きている人の気配も無くなり。
無双状態が終わって冷静になるレオン君。
助けた巫女少女の情報にあった建物・城はあれかと。
城に近づくと。
敵兵を発見。
こっちに・背後に全然警戒していない。
レオン君はバックアタックを仕掛け。
城内で最後の任務・王族を含めた宝石人族の抹殺を終えてくる部隊達を待っている居残り組は。
城門前の指揮官「何で背後から攻撃される!? 状況を教えろーーー!? 伝令兵は何処だーーー!? 状況報告をしに来い!? 」
「伝令兵は最初に潰すのが定石! 」
城門前の指揮官「なぁ?! 魚人だと!? 」
手柄を立てられないが。
戻って来る部隊の安全な拠点確保も立派な任務。
功績は小さいが給料を貰える。
城門前の指揮官「楽な任務・ぎゃああああ」
留守を任された指揮官が戦死。
指揮官の仇と襲い掛かる兵は居なかった。
安い給料じゃ、上司の仇は討てない。
自分の命が大事だと王都の外にちりじりに駆けて行く。
今期戦争から投入された(試作品の魔道具)【スキルスイッチ】。
それを持っている者達は。
城の奥と王都の外の本陣にしかいない。
どっちが安全かなんて比べるまでも無い。
制圧が完了している王都の外に決まっている。
レオン君は王都から出て行くみたいだからと。
後を追い駆けず。
まだ交戦している城の中に入って行く。
――国王サイド
場内に敵兵が侵入を果たしてしまい。
避難してきた避難民達と兵士達の協力で。
王の間の唯一の出入り口に防護壁を築いて籠城。
必ず海竜の巫女や巫女見習いの少女達の誰かが。
我々を救ってくださる海竜様を連れて来てくれる。
国王は防護壁を叩かれて不安になる避難民達を安心させるために言い続ける。
国王自身の不安も消す為に。
王妃「あなた……」
国王「大丈夫だ。必ず援軍が来る」
ドンドン! ドンドン!
侵入部隊の指揮官「無駄な抵抗は止めて!? 扉の前に積み上げている物を退かせ!? ここは結構高い位置だ! 窓から逃げるのも無理だ! 城は我々に完全に包囲されている! 国王! 王族なら潔く出てきたらどうだ!? 」
国王は指揮官の要求を突っぱねる。
指揮官「おい」
敵兵達『はい。せ~~の、おらぁ』
ドンドン! ドンドン!
(王の間の)扉に再び破城槌の代わりの石像を叩き付けられる音が鳴り響く。
扉は他の部屋より頑丈に造られている様だが。
さすがに限界が近い。
国王「頼む。海竜様…巫女…早く来てくれ…」
扉がバキバキと悲鳴を上げだし。
国王は不安に押し負けて。
王妃の豊かな胸に顔を沈めながら。
援軍が誰でもいいから来てくれと。
初代海竜の巫女様と海竜様に懇願する。
その祈りが通じたわけじゃないと思うが。
扉の前に陣取っている敵部隊に動きがあった。
指揮官「なんだ? 如何したーーー!? 」
伝令兵「後方から敵です!? しかも魚人族です!? 」
指揮官は“魚人族”と言う単語に混乱するが。
指揮官として、最善の手を指示する。
「おらおらーー! 逃げないと死ぬぞ! 俺が殺すぞーー! 」
レオン君、敵後方部隊を突き破り。
指揮官の前まで飛び出す。
指揮官は【スキルスイッチ】のスイッチを押し。
能力を発動。
指揮官「刻んでくれる」
「イテェ! 初めて怪我を?! 」
指揮官の【スキルスイッチ】の能力は、切断。
【スキルスイッチ】からビームソードの様に光剣で、切ったものを何でも切断できるという能力。
初めて痛みを感じたレオン君の足を止めさせた指揮官は。
追撃の二振り目をお見舞いする。
「く」
指揮官が持っている【スキルスイッチ】を警戒。
何とか二撃目を躱すレオン君。
長物の光剣なので、迂闊に近づけない。
そうこうしている内に。
混乱していた敵部隊は包囲網を作られる。
(目の前の指揮官を倒せれば…)
勝利は十分にある。
だが、それには光剣の間合いに入らなくてはならない。
時間をかければ似たような物を持っている者が他にも増援に駆け付けると考え。
城の外にいた敵兵が本隊に知らせるまで、まだ時間はあるかと思い至り。
対峙する敵指揮官に構える。
指揮官「う、動けねぇ」
「それは俺も同じだ…」
お互い相手を言葉で揺さぶりを仕掛ける。
国王「なにやら扉の前で何か…あったみたいだな」
扉を叩く音が鳴り止み。
海竜様と希望の光を見出す。
が、聞こえてくる声に。
“魚人族”“魚人族だ”
とても自分達を助けに来たとは思えない種族名。
避難民達は喰い殺されるんだと怯える。
地上ではどれほど恐れられているのだろうかが。
この様子から見て取れる。
レオン君は左腕を切り落とされるのを覚悟で仕掛け。
見事敵指揮官を爪で抉る。
指揮官「ぐぁぁ。ばけも・」
「死ね! 死ね! こんな武器も壊れれば。(バキッ! )」
【スキルスイッチ】を足も裏で踏み砕く。
包囲している敵兵が【スキルスイッチ】がと叫び。
レオン君は武器・道具の名前を知る。
敵兵1「…し、指揮官が殺られちまった」
敵兵2「俺達は【スキルスイッチ】を持っていないんだぞ」
あっと言う間に逃走まっしぐら。
T字路の各三方向に散っていった包囲していた敵兵達。
「もう敵はいないぞ!? 」
国王「お前は何者だーーー!? 本当にぎょ、魚人族なのか!? 」
扉一枚隔てて、レオン君と国王様は言葉を交わす。
国王様はレオン君の正体に怯える避難民達を宥めながら。
どうにかレオン君をこの国(王都だけになってしまった領土)から穏便に出て行ってもらえないか交渉する。
レオン君は地上での安全な生活確保のために。
国王様に日を改めてまた来てくれとのやんわりのお断りを。
「僕は敵じゃないよ」「宝石人族と僕は仲良くしたいんだよ」と説得し続ける。
そんな2人の平行線の会話を破ったのは王妃様。
扉の前に積み上げられた防護壁を恐る恐る崩し。
ゆっくり、ゆ~くり扉を開ける避難民達。
自分達を守ってくれる兵士が一人もいないので。
扉が開いて見たレオン君にちょーーびびって玉座の方に一斉に駆け寄る。
国王様、王妃様、助けてくださいと言いながら近くの者の肩や腰に手を回す。
「僕は本当に皆さんを傷つけませんって…参ったな」
切断の【スキルスイッチ】で半ばまで切断された左腕は。
魚人族の細胞増殖で治療にはまだ時間が掛かる。
(食事(餌)を摂らないと左腕が使えない。変な癖つけたくないからな)
敵兵の死体は沢山ある。
その死体を一人でも食べれれば。
左腕の怪我は直ぐに治る筈。
信用を勝ち取るため。
レオン君は内なる獣を抑え込むのに必死。
国王様達は自分達が喰われるじゃないかで全然気づいていないのが気の毒でならない。
レオン君は交渉の切り札を切った。
海竜の巫女見習いの少女2人を保護しているんだと。
が。
国王様達は人質を取られたと思ってしまった。
平行線の会話は不穏な雰囲気に包まれ始め…。
レオン君の言葉を脅迫だと言い始め。
ついに敵との取引には、死んでも応じないと言い出されてしまった。
「・・・・」
レオン君は神殿に引き返すことにしました。
数百メートル歩いて、引き留めて~っと期待して振り返る。
が、誰も引き留めるどころか。
「早く行ってくれ」「この国から出ってくれ」と言う視線が突き刺さる。
前を向き、左腕を擦りながら歩きを再開するレオン君。
内なる獣はそんな視線が気に入らなく。
(あいつらを喰い殺してやろうか♪? それとも…)
と、血の狂乱が発動しそうな状態で神殿に辿り着き。
さて中の巫女少女2人に話しをして帰るかと。
まだ理性が働いている頭で決めた時。
王都の外が騒がしくなった。
「ああ、ようやく本隊に逃げ延びたのか…」
レオン君はこのまま自分が帰った後のこの国がどうなるか考え…。
「別に見捨ててもいいよな? こんなに頑張ったのに」
左腕の怪我を見ながら、見捨てると決めるレオン君。
「腕の治療の為に、どっちかを喰って♪ もう一人は地上の料理? でも作らせるのを条件に生かしてみるか? 」
さあ、予定が決まったからさっさと家に帰るかと駆け出す。
巫女少女1「あ。人族の軍隊は・きゃ?! 痛い! 何をする気で・ヒィィ!! 」
巫女少女2「どうし・っ! 巫女少女1を握り潰す、気なの…?! なんで? なんで巫女少女1を喰べるのよ!? 」
バキバキ! ボリボリ!
巫女少女1は巫女服ごと喰ったおかげで。
左腕の怪我は見る見るうちに塞がって完治。
左手を握ったり、開いたりして具合を確かめる確認のため。
ギャーギャー喚いている巫女少女2の首を絞める。
「餌は静かに、じっくり味わって♪ 」
巫女少女2「…ぅ……ぐるじ……」
窒息したら予定が目が赤いレオン君は首を放す。
巫女少女2「げほっごほっ……」
「取引しよう♪ お前はこいつみたいに♪ (バキバキ、ボリボリ) 餌で人生を終えるか♪? 俺の為に料理を作り続けるか♪? 」
巫女少女1の死体を見せつけながら、喰い。
巫女少女2に条件を呑む以外助からないぞと脅す。
巫女少女1を全部喰ったレオン君は海竜の祭壇へと巫女少女2を引っ張って向かう。
鯨のラプーン君と鰊のジーラス君は居なかった。
鮫のペドゥスさん達の死体を誰にも邪魔されないなと。
内なる獣の肉を求める衝動を存分に開放。
巫女少女2をうっかり喰うかもと思い。
海竜の祭壇の前に色と指示を出して。
ペドゥスさん達4人を存分に味わって食べるレオン君。
人族の軍隊の一部と戦い。
こうして5人分の肉を食べ終えて冷静さを取り戻すレオン君。
「さ~て♪ 俺がお前に息継ぎをしても…待てよ? 家に帰ったら母さんと父さんに餌だと殺されるか」
巫女少女2を家に連れて帰るのは好ましくないかと。
祭壇の傍にある証明を燃え尽きるまで付けっぱなしにし。
ここへ来る途中の鍾乳石をへし折って道を塞ぐ。
「逃げるなよ♪? 」
巫女少女2はコクコク頷く。
レオン君はそれを見て海溝に通じる地底湖に飛び込んだ。
(食事は魚介だけでも大丈夫だよな。トイレってないけど。数日だけで新しい飼う場所を見つければにおわないよな)
メルゲン「レオン!! 」
ムギュ~~~~ッバキ!
「ノーーー!? 父さん! 体中の骨が折れる!? 折れじゃぅ~…から…」
メルゲン「おっとすまん♪! パパみたいにまだ体が出来上がっていなかったな、ハッハッハハハ♪♪ 」
海溝に出ると。
ラプーン君とジーラス君に話しを聞いたメルゲンさんが待っていた。
友達2人は家に帰したそうだ。
メルゲン「はぐれ・流れ者達に遭ったんだろ? 心配したよ。パパはこの体だから洞窟に入れないから…」
「心配かけてごめんなさい…」
メルゲンさんはレオン君の頭を撫でながら許す。
メルゲン「ルチェルも心配してるから、早く家に帰ろう♪ 」
「うん♪ 」
詳しい話しは言いたくなったらなと。
メルゲンさんはレオン君の事を本当に心配し、気づかってあげた。
家に帰ったら。
レオン君はルチェルさんの爆乳に挟まれてお仕置き?
御褒美を受けて意識を失った。
後日、ラプーン君とジーラス君に置いて行ったことを謝られる。




