第1話 人狼ゲームとの出会い
今回初めての投稿です。
私自身が初めてはまったゲームなので、是非とも書きたいと思って書きました。
暖かい目で見ていただけると幸いです。
「もぉー!スマホばっかいじって!明日テストじゃないの?」
「だいじょーぶ!」スマホを片手にいつものように注意を聞き流してしまう瀬戸碧月とそれでも注意する母・瀬戸博美。瀬戸家からはいつも通りの元気な声が聞こえる。
瀬戸家は半年前に旗神島に引っ越してきた。父の一がこの地で命を落としたため、この地で人生を全うしようという母の考えかもしれない。
瀬戸碧月は旗神島内にある高校、旗神北高校1年生にして生徒会長。冷静で頭の回転が速いと校内からは評判がいい。そんな碧月にも、スマホ依存は止められなかった。
毎日のようにネットサーフィン、新しいアプリを探し、インストールしたらやりこんでアンインストールの繰り返し。ランキングがあるゲームでは、ほとんどのゲームで世界ランキング1を1度は獲得。それでいて、成績は優秀。通知表には10と9がズラリと並ぶ。さらに歌も上手でスタイル抜群家事も万能にこなす、まさに非の打ち所がないという言葉がよく当てはまる人だった。
「はーぁ...もっと長続きできるゲームとかないのかな...」
さっき非の打ち所がないと書いたが、飽き性なのが碧月の欠点の一つだ。一度トップを取ったり、最後までいくとそれで飽きてしまうのだ。それが、スマホ依存症に繋がっているのは本人も分かってるはずなのだが...
もう一つ、生徒会長をしていながらコミュニケーション能力に乏しい一面があった。初対面の人とはあまり話せないことも多く、改善しようとしているがまだまだ苦労している。
生徒会長になれたのは、同学年の男子、三織水槻が積極的に絡んでくれたお陰で、クラス、学校のみんなに打ち解けられたことがきっかけだった。
そしてまたアプリを探しはじめた...はずだった碧月の指があるアプリの前でピタリと止まった。
「じん...ろう...ゲーム...?」と思わず呟いた碧月。人狼ゲームを簡単に説明すると、人狼という人に成りすました狼が村人を食べていき村を征服し、村人は村を滅ぼされないように人狼を処刑していくという、駆け引きと心理戦のゲームだ。このゲームに関して、碧月は今までに感じたことのない興奮に体が支配されているのが分かった。やっと一生飽きずにできるゲームに出会えた...そんな思いになった。
ところが、誰とやるかという問題にぶち当たってしまい、途方にくれる碧月。オンラインでできるものもあったが、初対面の人とはあまり話せないという性格なので、見ず知らずの人とするのは抵抗があった。そこで、
「あ、じゃあ明日生徒会のメンバーでしよう!」と、その日は徹夜でルールやカードの役割などを覚えたのであった。




