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情報提供⑫ 地元証言



こんばんは、無記名です。


今回は、

現地確認を行った地域周辺について、

地元在住の方から話を聞くことができました。


ただ、

内容については、

現在でも整理がついていません。


断片的になりますが、

記録します。


──────────────────


連絡をくださったのは、

以前の記事を読んでいたという方でした。


年配の男性です。


『橋のことを書いていた人ですよね』


そう言われています。


──────────────────


場所は、

山間部手前の小さな集落でした。


古い住宅が多い。


川沿い。


洗濯物が多く干されていました。


白いものが目立つ。


理由は分かりません。


──────────────────


男性宅で、

話を聞いています。


最初は、

現地周辺の地形についてでした。


昔、

山奥に人が住んでいたこと。


ただ、

今はほとんど残っていないこと。


橋が多い地域だったこと。


──────────────────


そこまでは、

普通の話でした。


ただ、

途中から、

妙な違和感がありました。


──────────────────


男性:

「また来たんですね」


──────────────────


意味が分かりませんでした。


確認すると、

男性は、

以前もこちらと会ったような口ぶりでした。


──────────────────


無記名:

「初めてだと思います」


男性:

「……そうでしたか」


──────────────────


ただ、

その返答も、

こちらを気遣うような言い方でした。


──────────────────


さらに、

男性は、

会話の途中で、

何度か同じことを確認しています。


──────────────────


「帰れました?」


──────────────────


最初、

何を聞かれているのか分かりませんでした。


帰路のことかと思いました。


ただ、

聞き返しても、

男性は曖昧に笑うだけでした。


──────────────────


また、

男性宅にも、

妙に白い洗濯物が多かった。


風は弱い。


それにも関わらず、

時々、

不自然に揺れているように見えました。


気のせいかもしれません。


──────────────────


話を続けるうち、

男性は、

橋について、

少しだけ口にしています。


──────────────────


男性:

「渡らない方がいいですよ」


無記名:

「危険なんですか?」


男性:

「……戻れなくなる人がいる」


──────────────────


それ以上は、

話しませんでした。


──────────────────


ただ、

気になったのは、

男性がこちらを見る時の表情です。


怯えているというより、

困っているように見えた。


──────────────────


また、

会話中、

男性は、

何度かこちらの足元を見ていました。


理由は分かりません。


──────────────────


帰り際、

玄関先で、

もう一度話しています。


──────────────────


男性:

「今回は、

 早めに帰ってください」


無記名:

「前にも言われましたか?」


──────────────────


ここで、

男性の表情が変わりました。


──────────────────


男性:

「……覚えてないんですか」


──────────────────


しばらく沈黙がありました。


その後、

男性は、

それ以上何も言わず、

家へ戻っています。


──────────────────


帰路、

妙なことがありました。


途中から、

道を間違えた感覚があった。


ただ、

カーナビは正常でした。


──────────────────


また、

川沿いを走行中、

一瞬だけ、

橋が見えた気がしました。


かなり近かった。


ただ、

次の瞬間には、

見失っている。


──────────────────


さらに、

帰宅後、

録音データを確認したところ、

会話終盤に、

小さな音声が入っていました。


男性の声ではありません。


非常に小さい。


──────────────────


『おかえり』


──────────────────


そう聞こえました。


ノイズの可能性もあります。


現在、

音声解析を進めています。


──────────────────


個人的な話になりますが、

最近、

「帰る」

という言葉を聞くと、

少し安心する自分がいます。


理由は分かりません。


今日はここで終わります。

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