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マットなぼくとPPな彼女  作者: kats(仮)


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幕間#01 side Restaurant Staff

地味な男の子とキラキラした女の子。

普段の生活からテリトリーの異なる二人が、気がつけばお互い気になるように。


※ 保険の為R15設定にしてあります。

 私は某有名チェーン店のファミリーレストランでアルバイトをしている大学生。

 土・日・祝日の特にお昼時は、当店では1日のピークタイム。

 お客様、特にお子様連れのご家族が集中して本当に大変で、スタッフ全員、それこそ殺気立って必死にお店を回している。

 ピークタイム後は全員ぐったりとして、口を開くのも辛いくらいだ。


 ところが今日は、そんなタイミングでなんとも微笑ましいお客様がやってきた。


「ねえねえ、あの席のカップル見た? すごく初々しいの!」

「先に学校の先生っておっさんが、支払いを済ませた席の子たちか? あれ付き合ってんの?」

「絶対付き合ってるって! ていうか付き合い始めだよね! 会話がぎこちなくて、こっちがドキドキしちゃう」


 本当なら勤務時間中、しかもお客様の噂話などもってのほかだが、あまりにも可愛らしいのでどうしても我慢ができず、同僚スタッフについ話しかけてしまった。

 でも同僚もピークを乗り越えて脳が弛緩してたのか、すかさず話に乗ってきてくれた。


「なるほど……。オレが料理を持って行った時は男の方、緊張しすぎて何も話せなかったのか、彼女の方から話を振られててさ」

「『あひ!?』とか声が裏返ってて、ちょっとおもしろかったわ。ていうか、同じ歳くらいの頃はオレもあんなだったんだろうなー。好きな子の前では。自分ではかっこつけてるつもりなんだけどな」

「なにそれ、可愛い! 私も見たかった! ずるい!」

「私が通り過ぎた時には、その前に男の子に何か言われたんだろうね。女の子が顔を真っ赤にして『ふぇ!?』とか言ってて、パスタを絡めるフォークが見たことないくらい高速回転してた」


 どちらも可愛すぎて尊い。

 尊すぎる。

 現在の少子化日本を覆すために、ぜひ引き続きがんばっていただきたい。


「なになに、なんの話?」


 さらに1人、会話に参加してくる。


「あー。あの中学生っぽい2人ね」

「あたしが隣の席の食器を片付けに行ったら、手が当たったとかで、超早口で謝りあってたわ。てか何で4人席なのに隣に座ってんの?」

「最初は引率の先生がいたんだよ。なんか急用で先に出るって、支払いだけしていったんだ。その先生が向かい側に座ってた」

「あーね。どうりで料理が多いと思った」

「でも隣のままだと席狭くね?」

「ちょ、おばか! 好きな子と隣になったら、わざわざ席を移動する訳ないでしょ!」

「あーそういうこと」

「私たちはこの国の未来のために、若人の恋愛を暖かく見守らないといけないのよ!」

「……よけいなお世話じゃね?」

「そんなことないって!私もう一度ちょっと様子を見……!!」

「ちょっと2人ともあれ!!」


 1人やや無関心なけしからん同僚は放っておいて。

 私が再びカップルの様子を見に行こうとしたその時、事件は起きた。


 あーんしてる……だと!?


 ファミレス店内であーんとか!!

 2人の世界万歳!!


「ぶはっ……!」

「わ。すご」


 同僚2人もさすがに驚いたようだ。


 顔を真っ赤にしてあーんしあうカップル。

 カレカノが私の年齢になる頃には、いったいどこまで進むのか。

 一定レベルを超えたらご自宅でお願いします。

 ここでいちゃいちゃしてくれるのはありがたいけど!

 私は見たいけど!




 素晴らしい時間が過ぎるのは早い……早過ぎる!

 食事を終えた2人は、レジにいた私に支払いの確認をして、真っ赤な顔をしたまま出て行った。

 手と手が触れそうで触れない微妙な距離。


 あーもーバイトここにして本当によかった!!

 単位落としてもいいから私シフト増やす!!

 絶対またきてよね!!

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