村長への頼み事
村長の家についた。村長の家は、この小さな村「イモン」の中では、大きく、一目でわかるものだった。
「村長いるー?」
アルトリアがノックしながら訪ねる。
すると、ドアが「キー」と地面と擦れる音を出しながら開かれる。
「先生。あ、アルトリアくん、ケンリくんもいらっしゃい。」
そこまで、老けておらず、眼鏡をかけた老人が、3人に声をかけた。
「村長!見てみて!アルミラージを師匠がこんなに狩ってきてくれたんだ!」
「おお、すごいですな。流石は、先生といったところでしょうか。」
優しく村長は微笑みながら、ケンリの頭をそっと撫でた。
「先生。本当に助かりました。最近は、国の税も厳しく、この村での収益だけでは、中々に厳しく…。アルミラージは、角、皮も高く売れます。なんとか、残りの数ヶ月は、やっていけそうです。」
「よかったです。この数匹で足りるか、心配だったので。」
そして数分。片腕の男と、村長が、やり取りをしているときに、ケンリが話に割って入ってきた。
「そーえば、師匠。剣について学べる大学に、連れて行ってくれる話って村長にしなくていいの?」
「あー、そうだったな。」
片腕の男は、真剣な表情になり
「村長。この二人には、剣の才能が有ります。ぜひ、この国の騎士を育てる大学に進学させてください。」
と、頭を下げた。
村長は、顎に手を当てて、3分ほど、悩んだ様子を見せて答えた。
「頭を上げてください。先生のお願いとしては、断れません。しかし、この二人は、この村の数少ない未来の労働力です。しかも、我々は学費を出してあげるほどの資金はございません。ですから、特待生として、学費免除での進学なら、認めましょう。もし特待生になれなかった場合は、この村で働いてもらいます。それでいいですか?」
「「うん!」」
と、ケンリとアルトリアは返事をした。
片腕の男は、二人が、「本当に大丈夫なのか」「村長言っていることを理解しているのか」軽率な返事に心配で、心が落ち着かなかった。




