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第18話 図書館ではお静かに

更新遅れてすみません!! お詫び程度に、後書きにおまけ話を書きました。

回復魔法や強化魔法の上級を習得するため、必然的に魔導書が必要になってくる。とは言え、魔導書は買おうとするとクッソ高い。めちゃくちゃ高い。


ということで、図書館に来ました! 辺りに充満する本のいい匂い、それにこの静かな雰囲気!! 普通だったら、最高のはず。しかし!! この図書館の美しい景色には全裸の男が混じっていたのだ。


「……ナイトだ」

私がボソッとそう零すと、ナイトは一瞬気づいたようで、こっちに視線をやるが、すぐ本棚のほうに向き直った。


ナイトは魂学や生物学の本を集めているようで、子供達がせっせこその本を机へ運んでいる様子が見受けられた。


まぁそんなことは置いといて、魔導書コーナーで本を漁るとしましょう。


魔導書コーナーに並ぶ本には、子ども向けからR18魔導書、初心者用から上級者用まで幅広く種類がある。


――R18魔導書って……一体何が書いてあるのよ……。


そんなことはどうでもいい!! 私が読みたいのは回復魔法と強化魔法の本なんだから!! そんなアダルトグッズなんて、関係ない!!


私は頬を「バチンッ!」と叩いて、頭に浮かんだ雑念を祓い除けながら、お目当ての本を探す。


本棚にズラッと並ぶ無数の本から「これだっ!」と思うものをすぐ見つけるのは至難の業だと思う。速く見つけようと目をギョロギョロさせても、得られるのは目の痛みと、瞼の重さだけなのである。


でも私は魔法学院を首席で卒業した、ちょっとすごい魔法使い。4年の学校生活で鍛えられた本の検索力を、今使う時!!


――おりゃぁぁあ!!!!


「はぁ、はぁ……」


私の理論的に鍛えられた眼が探し出したのは、 『上級回復魔法のすゝめ』と『猿でもわかる上級強化』の2冊。この本、実は買うとすっごく高い。どのくらい高いかと言うと、これ一冊で大家族を半年養えるくらい高い。それほど上級魔法は難易度が高いのだ。巷では上級魔導書の海賊版が出回っているという噂も耳にする。


まぁ、そんなこと図書館で借りる私には関係ない。こんなすごい魔導書、借りるのにすっごい信用を得なきゃいけないところだけど、私は勇者の仲間という特権を持っているちょっとすごい魔法使い。どの本も好きなように読み放題!! 


――あ~。勇者って便利


さてと、上級魔法の習得に移るとしますか。何でも上級魔法を一つでも習得していれば、他の上級魔法を楽に習得できると聞く。それは上級魔法の習得に必要な魔法理論の理解が関係しているとも言われている。


本は2冊とも読み終えた。あとは、実践。さっき読んだ本の通り、ページを右手に丸写しするように強化術式を発動させる。


先ずは、【中級強化魔法】から発動。その後に段々と込める魔力量を増やす。この方法でやるのは、上級をはじめから一発で出すのは難しいので、中級から階段状に上げていけと本に書いてあったからだ。


右手に込める魔力量を増やしていくと同時に、私の右手に光るオレンジ色のオーラが濃くなっていく。これ、ワンチャンあるんじゃ――

「バリーン!」

私の期待は一瞬で破られた。いや、叩き壊された。右手に発動させた魔法陣が粉々に砕け散る。


流石に、一回じゃだめか。でも、トライアンドエラー。何度もやれば、きっとできるようになる。ほうきに初めて乗った時だって、そうだったじゃない。地道に、一歩一歩進めるのよ。頑張れ、フィオナ。


「うるさいぞ。図書館では静かにしろ」


ナイトが私の魔法陣が割れた「バリーン」って音を注意しに来たっぽい。


「ごめんなさい」

「魔法の研究に花を咲かせるのもいいが、周りをしっかり見るようにしろ」

「頭の中に入れておきます」

「ああ」


私には周りが見えなくなっちゃう癖があるのかもしれない。そんなの理論的じゃないわ。治さなくっちゃ。


――ナイトに怒られた私は、近所の公園で三時間くらい、魔法の練習を続けたのだった。ちなみにナイトは、あのあと全裸でいることを司書さんに怒られたらしい。

ナイトと司書さんの会話を少し書いておくとこんな感じ。


「なんで、全裸でいるんですか!! ここは神聖な場所です。服を着てください」

「あまり騒ぐな。ここは図書館だろう」

「どの口が言っているんだ!! 服を着なきゃ出ていってもらいますよ!!」

「俺は魔王を倒しに旅をしている勇者だ」

「知ってますよ!! ここは図書館ですよね? 戦うために服を脱ぐ必要はないでしょう!?」

「全く。この図書館の司書はどう言う職員教育を受けているのだ」

「アナタこそ!! 服を着ない教育を受けてきたんですか??」

「はぁ」

「「全く。話が通じないな」」


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