バトルアリーナ、エンキの真意
「やっとついた……」
エンキはいま、クロイノスの闘技場にいる
さらなる力を求めてここにやってきたのだ
「……つーか……」
エンキの後ろには……
「なんでお前がついてきてんだよ!」
この前の村の女の子がいた
「お前じゃなくて、スズだよ!」
あのあと、すぐに基地を潰して、村には寄らずここに向かってきたのだがなぜか泣き止んだあの子がついてきてしまったのだ
「じゃあスズ、なんで来たんだよ」
「エンキの事が好きだから?」
「なっ…」
どうしよう…疲れそうだ
そんな会話をしながら闘技場のエントリー場にやって来たエンキたち
「お、にぃちゃん、参加するのかい?」
エントリー受付のおじさんが渡した紙に書き込んでいく
(まだ、ここまでは俺の名前は知られてないのか)
「エーンーキー♪」
スズが考えているエンキに話してくる
「ねぇねぇ、今から戦うの?」
「あぁ、まぁな」
「じゃあ私応援席から見てる~」
いちいち言わなくてもわかるっつーの
―控え室―
アナウンスを待ちながら他の参加者を見る
見せかけのようなガチガチの筋肉のやつ……
異国の拳法を使いそうなやつ……
そして、そんなやつらに混じっている……数人化け物みたいなオーラを放っているやつら
"エンキさん、クルネオさん、アリーナにおはいりください"
アナウンスの声が、控え室に響いた
心臓が高鳴る
俺の気持ちを抑えられないようだ
観客たちがわーわー騒いでる
お目当ては相手の選手だろう…
「それではクルネオ選手とエンキ選手の試合を始めます、レディー…」
両者が構える
「ゴー!」
クルネオがいいはなつ
「俺の気合いパンチで一撃で終わらせてやるよ」
「わかったわかった…『炎の槍』」
会場がざわつく……まぁ、多分こういうけいの魔法が珍しいのだろう
「……装備」
両手に一つずつ槍をもつ
「な、なに……?」
思わずクルネオが止まる
まぁ、ここで大きく騒がれれば魔神の御加護の方から来てくれるかな
そう、この闘技場での1回戦はこれから起こる波乱の幕開けだった……
―2回戦―
「炎の精霊よ、『ギガファイア』!!」
「うわぁあああ」
2回戦、エンキVSサッタン(一撃で戦闘不能、勝者エンキ)
―3回戦―
「戦姫の閃光」
「くそぉおお」
3回戦、エンキVSクロスザー(同じく一撃で戦闘不能、勝者エンキ)
―準決勝…―
「さぁ、ここまで一撃で敵を蹴散らしてきたダークホース!エンキ、そして、相手もまた謎の多いこのマント男!キンリ」
「ふふ、まさかあなたと会うとは」
変なローブつけた男が話しかけてきた
「ん?どっかで面識あるっけ?」
「まぁ、じきに思い出しますよ」
「そうだな」
会場に一瞬静けさが起こる
「それじゃいくぜ!レディーーーー」
お互いに構える
「ゴー!」
開始の音と共に、敵に向かって走り込む
それは相手も同じことを考えていたらしく、お互いに走り込む
「「はぁあ!!」」
お互いの拳がぶつかりあう
そして……感じる
「おまえ……強いな……」
思い出したぜ……こいつ……




