緊急事態、消えたエンキと侵入者
「な、なにーーー!?」エンザンの声が青空に響く
「それが、夜出てったきり帰ってこなくて、探したんですけど…」ブルーが話す
「くそ、明日には出発だと言うのに」
「どうしたと言うのですか」スカラがやってきた
「それが女神様…エンキが…」
サンドルが口ごもりをしながら答える
「行方不明に…」
エンキはあの夜外に出たっきり朝まで帰ってこなかった、タツマたちが探したのだが発見できない、出発は明日…
「このライトベース周辺には魔法障壁がいくつも張り巡らされている、侵入者があれば即刻わかるはずだ、それに仮にライトベースの外に出てったとしても魔法障壁が反応するはずだ」
スカラが頭を抱えている
エンキはただでさえ運命の子、しかも黄泉の秘宝の継承者ともなれば敵の手に渡れば終わりなのだ
「さがせ!探すんだ!」
聖者騎士団全員で捜索を開始した
ライトベースの一番下層には町がある
もしかしたらそこに…
「くそ!あのバカ…」エンザンが空を見ていった
帰ってこい…エンキ…
―ライトベース外部―
「なぁ、まだ行かへんのか?」
「まぁ、待て、なにやら様子が変だ」
「うふふ、慌てふためいてるわ」
なにやら森に怪しい人間がいた、その人数、3人
「そこにいるのは分かってる、会いに行くぜ、エンキ」
男は一瞬笑った
―???―
「ってて…ここは?」
エンキが目をさますとそこは白い大きな空間にいた、でもなぜか床がないのに浮いている
…どうしてだ
「さぁ、さっそく修行だ♪『アテナの魂』を会得するためのね」
「アテナの…魂?」
「うん、闇を捨てた光の真の輝き、その力のことを言うんだ」
男は続ける、たしか創造者だったっけな
「君は神の御加護が憎いかい?魔界の連中が憎いかい?」
「当たり前だ、あいつらは世界を混乱させてやがる、そんなやつら…」
創造者は鼻で笑った
「その憎しみ…それこそが闇、つまり君はまだ闇を捨てきれてない」
「そんなの仕方ないだろ!」
「いいや、僕は憎まないね、戦うのも『憎らしいから戦う』んじゃない『救うために戦う』んだ」
「救うために…」
「そう、魔王とかにやられそうな人がいる、その人達を守るために戦う、それが光だ」
難しいだろ…そんなこと…
「真実の精霊よ、自らの闇を写せ『フルセイト・ミラー』」
エンキの前に鏡が現れた
俺が写ってる…当たり前か…!?
「さぁ、自らの闇を克服するんだ」
鏡の中から俺が出てきた…すこし黒い…これが俺の闇
「始め!」
「こい!」
―ライトベース内部―
「エンザン大変よ!誰かが…あの魔法障壁を一瞬にして破ったの!」スカラがエンザンに急いで話す
「な…なんだと!?」
魔法障壁1つでも固いのに、10個すべての魔法障壁を…
「どうも、お兄さんがた、お聞きしたいことが」
空に男が浮いている、こいつか!?
「エンキってやつを…知ってますか?」




