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魔法少女ペッツ  作者: 小潟 健


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第1話『魔法少女覚醒! 戦えトグロちゃん!』

小説初投稿です。よろしくお願いします。

 S県、とあるアパートの一室で死体を持つ男が居た。



 男の名は塚井。少しばかり背が高く、優しげな顔をしているが、それ以外にはコレといった特徴の無い何処にでも居そうな男だ。

 そんな男が、カーテンの閉まった部屋で一人、無表情に死体を持っていた。

 塚井は死体に手を加えている。一度は熱を喪い、硬くなったソレを、彼は丁寧に熱している。

 己と変わらぬ人肌程度になるまで、温めていたのだ。

 その作業は淀みなく、淡々と進む。随分と慣れた様子だ。おそらくこの作業を何度も、何度もこのアパートの一室で、人知れずに繰り返したのだろう。


 それから間もなく、作業を終えた塚井はソレを器に収め、隣室へと移動する。

 捧げるべき彼女の下へ。


 何度も繰り返された行動だが、その度に塚井はいつも思う。

 彼女は、コレを気に入ってくれているのだろうか?

 彼女の体に、はたしてコレで十分なのだろうか?

 今日になって突然、コレを拒んだりはしないだろうか?


 一人暮らしのアパートは自問の答えを思う間もなく、たった数歩で隣室へ辿り着く。


 扉一枚をくぐった先は前室よりも厚いカーテンで窓を閉ざした部屋だった。そして塚井は部屋の壁際に並ぶガラスの檻越しに彼女と対面する。


 彼女に先程の問いを投げかけようと思った。


 無口な彼女だが、何も応えない訳では無い。

 数年の付き合いが有れば、態度だけで心を汲む事ができるものだ。


 だから塚井は彼女に聞いた





「トグロちゃ〜ん、ご飯ですよ〜っと」


 大きな白蛇のトグロちゃんは、俺が持ってきた解凍マウスを見てソワソワしている。

 どうやら、ちょうどご飯が欲しかったようだ。

 箸でマウスを摘んでトグロちゃんに近づけ


 バリーーーーン!!!!


 突如、何かが窓ガラスを突き破る


「何事ーーッ!?」

 驚きながらも音がした方を確認すると、窓を突き破った何かは未だにカーテンを持ち上げている。

 落ちていないところをみるに、突入物は石やボールではなく、ドローンの様な飛行体か、あるいは誰かが棒でも突っ込んでいるのだろうか?


 カーテンを持ち上げている何かは、モゾモゾとカーテンをどかそうと蠢き、ついにその姿を現した。


 それは人型だった。


 手のひらサイズの、背中で羽をはためかせる女の子だった。


「やっと見つけたわ! 魔法の戦士の卵!!」

「何だこのちっさいの? キンキン声でしゃべってる!?」

 小さな女の子は目、口、手足、全身で動いていた。フィギュアやドローンで無い事は明らかだ。

 そして女の子は指を向ける。

 その小さな指が示す先は俺、ではなく、その横のトグロちゃん。

「さあ、今こそ魔法の力で変身するのよ!!」

 女の子が小さな声で叫ぶと彼女の全身が発光し、そしてその光は彼女の体躯を超えて直径1メートルまで拡大する。

 その光は幾つもの記号や文字らしき文様で構成された図、魔法陣と呼ぶに相応しい物だった。


「オネ! イサンドウーッ! イッパァーッ! イカッセゲルヨーッ!!!!」


 謎の呪文を唱えると魔法陣は更に輝き、その光は女の子の指差す先、トグロちゃんへと投射された。


 光の奔流が終わった直後、トグロちゃんのお家であるガラス製のケージが壊れる。


 そして壊れたケージの中から一人の女の子が現れた。


「やった! 魔法の戦士が目覚めたわ!」

「って、女の子!? いったい何処から?」


 新しく現れた女の子は、窓からの侵入者とは違い人間サイズだった。小学校くらいだろう、黄色い帽子を被っていそうだ。

 女の子はコスプレみたいな格好をしていた。ツヤツヤの白髪とフリフリの服、そんな楽しげな格好なのに顔は完全に無表情。スンッとしていらっしゃる。


 その女の子が俺を見た。


 そして視線は俺の右手、箸で掴む解凍マウスへと移る。



 じーーーー。



 あ、トグロちゃんのご飯持ったままだったなぁ、と自分の姿に思いを馳せた瞬間に



 ぱくり!



 女の子がマウスにかぶり付き、飲み込んだ。



「食ったーーーー!?!?」

 俺は二つの事に驚いた。

 一つは当然、女の子がマウスを食べた事。

 もう一つは、それが自分がよく知る感触だった事だ。


「ネズミは飲み物」

 共感の難しい発言をする女の子。カレーじゃ無いんだから。

「でも何だろう? 今日のネズミは⋯小さい?」

 この子はいつもネズミを食べているのだろうか?

「神よ、トグロちゃんは⋯⋯おかわりを求む」

 ネズミのおかわりを要求された。いや、まて、それよりも問題発言があったぞ!


「か、神? えっ!? トグロ──ちゃん?」


 この女の子、まさか、まさか!


 白ヘビのトグロちゃんなのか!!?











「ネズミは喉越し」

 妖精を食べかけた所を止め、代わりの二匹目のマウスを用意し、そしてそれを食べ終えたトグロちゃん(人間形態)は満足気につぶやくと床の上で丸くなった。ヘビの姿ならトグロを巻いているのだろうか?


 窓を突き破り現れた妖精『コナ』は俺がトグロちゃんへ二匹目のマウスを用意する傍ら、トグロちゃんを魔法の戦士『魔法少女』に変身させた経緯を説明してくれた。

 窓とケージは魔法で直せなかったので修繕、交換費用の半額を払ってもらう事で和解した。


 コナ達の住む魔法の世界の国『ゼーゲン』は、世界征服を狙う悪の組織『アクトゥー』から世界を守る為に、コナの様な妖精を派遣して魔法少女を産み出し戦わせていたらしい。しかし⋯⋯


「はぁ⋯⋯魔法少女の深刻な成り手不足ねぇ」

 最近の女の子達は魔法少女へのスカウトに対して、どうも反応が消極的らしい。

 まぁ、塾とか習い事とかで自由時間も少ないらしいしね、魔法少女なんかにかまけている時間なんて無いのだろう。

「魔法少女をオジさん向けのコンテンツにしたアンタら人間の責任なんだからね〜」

 なるほど、その説は頷ける。俺も多少のマンガやアニメの知識はあるが、確かに、ここ数年で目にした魔法少女という名のつくコンテンツはオジさん、もとい、大きなおともだちをメインターゲットに据えた物ばかりだろう。

 少女達が憧れるどころか、親御さん達が払い除けそうなイメージすらある。


 だからゼーゲンの魔法少女スカウト部隊は、今年から人間の少女以外を新規のターゲットにし始めたそうな。

 具体的にはペット。人間に対して友好的、かつ生活を依存している所がグッドポイントらしい。

「もはや生物学上女なら何でも良いって事か」

 魔法少女界も世知辛いんだなぁ⋯


「でもうちのトグロちゃんはいくら何でも無いでしょ。 解凍マウスしか食べてないから、野生の闘争本能皆無だと思うよ」

 あとたまに冷凍ウズラ。少なくとも俺が飼育してから生き餌は食べていない。


「ゼーゲンとしても初めての試みだから色んな娘で手当たり次第やってんのよ」

「何がアタリかハズレかも分からない感じ?」

「そゆこと」

 まぁ、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるんだろうけどね。


「適当に連れ回して『アクトゥー』に遭ったら襲わせて、駄目そうなら逃げなさいな、アタシらと違って魔法少女にはアクトゥー討伐のノルマはないからさ」

 魔法少女は襲う側なのか⋯

 コナが窓を破るほど慌ててトグロちゃんを魔法少女にしたのはノルマ達成ギリギリだったのかな?


「襲わせるって⋯◯ケモンバトルめいた感じ?」

 あのゲーム、子供の時の記憶が正しければ、キャラクターの視界に入ったら因縁付けられてモンスターで襲われたんだっけ?

 この例えって妖精に伝わるかな?


「そうよ、アクトゥーの死体は残らないから安心してね!」

 死体は残らない⋯⋯殺すまでやらせるのか。

 魔法少女コワイ、安心デキナイ。

「倫理観歪みそう」

 平和に生きていた俺達には荷が重そうだよね、トグロちゃん。

 あ、そういえば⋯


「トグロちゃんの姿ってずっと魔法少女のままなの? このままで生活させたり連れ回すってなると、おまわりさんに見つかった時にどうしよう?」

 急に小学生(に見える)の女の子と一緒に暮らし始めたのがご近所さんに知られたら、きっと通報される。

 子供を守ろうとするなんて素晴らしい国だよね。

 トグロちゃん子供じゃないけど。


「ソコは大丈夫、トグロちゃ〜ん」

 コナが丸くなって寝ているトグロちゃんを呼ぶと、トグロちゃんは目を開き⋯⋯目を閉じた。


「ヤロウ、俺をシカトするとは良い度胸していやがるぜ」

 腕を捲り、羽を動かし飛び上がるコナの頭を押さえて止める。


「爬虫類に哺乳類の反応を期待しても駄目さ」

 基本的に彼らは哺乳類の様に群れないし、ベタベタと触れ合う事も無いからね。


「でも俺も一応呼んでみようかな? トグロちゃ〜ん」

 ここ1年位は手を伸ばせば這い上って来るぐらい慣れてくれてたからね。


「神よ、トグロちゃんを呼んだか?」

 トグロちゃんはニュルっと身を起こしてこっちに這いよって来てくれた。ヘビめいて可愛い。

 そういえばさっきも神って呼ばれてたっけ。


「お前、爬虫類の神なの?」

 コナが胡乱げな目付きで俺を見る。

 止めてくれ、俺が神を僭称したワケじゃあないんだ。


「トグロちゃん、俺って何で神なの?」

 トグロちゃんは俺への信仰心を全く感じさせない無表情で応える。

「光と闇を操り、トグロちゃんに無限の食料を与えるから神」


 ご飯のお世話はともかく、魔法使いじゃない俺は光と闇なんて厨二要素を操った覚えは無いんだけれども。


 ⋯⋯もしかして


「トグロちゃん、光と闇って⋯」

 天井から垂れ下がる紐を引っ張る。


 カチッ


 部屋が暗くなり


 カチッ


 今度は部屋が明るくなった


「もしかして、コレのこと?」


「神の御業」

 正座の姿勢で両手を高く上げてから、恭しく床にひれ伏すトグロちゃん。

 俺は光と闇を操る神だったらしい。


「よし、塚井宝馬(つかいほうま)、お前今日からこの家の光と闇の神な」

 魔法の国の妖精からも神認定されてしまいました、光と闇の神『塚井』です。










 コナの指導で自在の変身を身に付けたトグロちゃんをヘビモードで上半身に巻き付けた俺は、早速外へ出かけてアクトゥーを探した。いわゆるパトロールだ。


「あれ?コッチの姿でもトグロちゃん連れて歩くのって問題じゃね?」

 さっきすれ違ったご婦人が、大口開けて俺を見ていた事で気付けたぞ、良かった。


 騒ぎになる前にもう帰ろうかなぁ⋯


「⋯⋯シュルルル」

 なんて俺が日和っていたら、トグロちゃんが何かを感じたのか、道の先へ威嚇をしている。

 あの曲がり角の先に、何か居るのだろうか?


 俺は恐る恐る曲がり角まで進み、顔だけでそっと角の先を覗いて見た。


 その曲がり角の先には⋯⋯ゾンビの様な化け物が居た!!


「うぉ!? 何かヤバいのが居る、アレがアクトゥーなのか?」

 コナの雑な説明によれば、普段アクトゥーは普通の人の姿をしているらしいが、魔法少女の持つ魔力圏に入るとその変装が解除され、本来の化け物の姿を曝すらしい。

 そしてアクトゥーの真の姿は人型ベースの化け物らしいのだが、確かにあのゾンビらしき奴ならソレに該当するだろう。


 う〜ん⋯⋯正直、俺自身が戦うのなら最低限拳銃くらいは武装したい所だなぁ。

 トグロちゃん、どう?まわれ右して一緒お家に帰らない?

 そう思って肩のトグロちゃんヘッドを見てみると、今にもアクトゥーへ飛び掛からんと前のめりに蠢いている。


「マジかよトグロちゃん⋯⋯やる気みたいだね」

 まさかウチの子がこんなに好戦的だったとは⋯

 こうなったらなるようになれだ!

「ならば行け、トグロちゃん!! 君の力を見せてくれ!!」

 俺のGOサインを受けてトグロちゃんがアクトゥーのいる方へジャンプすると、そのヘビボディが発光!

 アクトゥーの目の前に着地した時には魔法少女モードへと変身していた。


「シメる」

 コラ、親指で首を掻っ切って下を指すポーズなんて何処で覚えたんですか、はしたないからやめなさい。

 好戦的な所といい、あの妖精を食べかけた時に変な成分を摂取してしまったのだろうか? 神は心配になってきた。

 いちおう釘を刺しておこう。

「食べちゃダメだからね!」

 こっちを向いて親指を上に立てながら頷いてくれたけれども、ホントに大丈夫だろうか? すぐそばの自販機でうがい様の飲み物を買っておこう。


 そんな俺の心配をよそにトグロちゃんは早速アクトゥーへと踊りかかっていった。

 捉えどころの無いステップで体を上下左右、時には前後にも揺らしながら接近、その動きに翻弄されたのかアクトゥーは態度を決めかね棒立ち。


「マジカル☆ホールド」

 そしてトグロちゃんは魔法の詠唱、直後トグロちゃんの体から魔法陣が飛び出して発光! トグロちゃんの全身が銀色に輝き動きの全てが加速する!

 反応出来ないアクトゥーの背後へと回り込み、その手足それぞれがヘビの様にアクトゥーの体に絡み付き締め上げた!!


「グウ!? ギギギィッ!?!?」

 神速のサブミッションに捕らえられたアクトゥーは、自らの状況の理解よりも先に苦痛によって絶体絶命を知った。


「アレはまさかアブドミナル・ストレッチ!」

 その伝説の技には幾つもの名が与えられた。

 しかし、トグロちゃんがソレをやるのなら、相応しい名はただ一つだろうソレは────


「すなわち────コブラツイスト!!!!」

 アクトゥーの脇腹、背骨がねじられ、今にも引きちぎられそうだ

「魅せてくれるぜ、トグロちゃん!!」

 本来、相手より大きな体格でかけるほど有効な技なのだが、小学生体型のトグロちゃんは魔法の力で手足を伸ばして技をかけ、そして締め上げたのだろう、結果、そのコブラツイストは恐ろしい程の拘束力でアクトゥーの体を歪めているのだ!!

「たッ────ぷ」

 アクトゥーが降参するような仕草をするが、残念ながらここはリングではなく審判もいない、ただ強者が弱者を支配するだけの、殺伐極まる戦場なのだ。


「イグノア☆エンド」

 そして、救いを求めるアクトゥーの声をシカトし魔法の詠唱をしたトグロちゃんは全身をキラキラとした銀色の光で輝かせながら両手をクラッチ!!


 メッキイィッッッッ!!!!


「まむしッ!?!?!?」

 魔法の力で胴体をへし折られたアクトゥーは断末魔の叫びをあげると、その全身は力を失い地に伏せる。

 素早く体を離したトグロちゃんは蛇拳の構えで残心。油断も隙も有りゃしないぜ!


 そして倒れたアクトゥーの体が魔法陣に囲まれ、光とともに消えていった。

「おお、いい感じに死体が消え──」

 終わった、そう思いかけた俺達の傍に、新たなる影が降り立った。




「アクトゥーの気配が消えた?」

 現れたのは金髪の女の子だった。

 そして、その子の服はフリフリで、トグロちゃんの魔法少女服とよく似たデザイン。コレはもしや⋯


「あ! もしかしてアナタ魔法少女? アナタがアクトゥーを退治してくれたの?」

 こちらを振り向いた女の子がトグロちゃんに話しかけて来た。


「⋯⋯」

 トグロちゃんが何も答えないので俺が応対しよう。

「まさか君も魔法少女なのかい?」

「はい! 私キミコです!よろしくお願いします!」

 女の子は俺の問いに素直に答えてくれた。トグロちゃんと違って社交的だなぁ、哺乳類の魔法少女かな?


「コッチの子はトグロちゃん。さぁ、ご挨拶をして」

 爬虫類なので愛想は良くないんですが、どうぞ仲良くしてやって下さい。


「⋯⋯」

 トグロちゃん、また安定のシカトかな?


「あ?────え? 何──この────感覚?」

 見つめ合った2人、あるいは2匹、だが、キミコちゃんの様子がどうもおかしい。

 体をガチガチにこわばらせ、呼吸は荒く、変な汗をかいている。


「────じゅるり」

 そんなキミコちゃんを見つめるトグロちゃんは舌なめずりをすると⋯大きく、大きく口を開き



 キミコちゃんに飛び掛かり、頭にかぶり付いた。

「いいいいやああああああッッ!!?!?!」







「ガクブルガクブル」

 俺の手の中で震える小さな命。

 なだめる様に撫でてあげること数分、ようやく落ち着いてきた様なので、そっと地面に下ろしてあげると、そのゴールデンハムスターが金色の魔法陣の光に包まれた後に、キミコちゃんへと変身した。


「そうか──キミコちゃんはハムスターの魔法少女なんだね」

『ハム』だから『公』で『キミ』子ちゃんだったんだろう。


「アババババババ」

 何か喋ろうとして口がマトモに動かないキミコちゃん。まだ混乱の真っ最中の様子。


「トグロちゃんに生き餌を与えていなくて良かったよ」

 口の中で暴れる感触に驚いて吐き出したらしい。

「馴れ次第とみた」

 どうやらトグロちゃんは努力で克服する気らしい。

 保護者としては苦手に挑戦する気持ちも尊重したいけれども、飼い主としては生き餌は管理が大変なので解凍マウスを好んで欲しいという複雑な気持ち。

 しかし貴重な同僚のキミコちゃんを食べさせる訳にはいかないので、この子は俺が守護らねば。


「ここは俺が食い止めよう──さぁ、お家へお帰り」

「ひぃぃ、失礼しました〜」

 這々の体で走り去るキミコちゃん。

 帰り道、猫やカラスにも気を付けて下さい。





 やっと全部終わったかな? トグロちゃんもそう判断したのか俺に絡み付きよじ登って来た。

 アクトゥーを締め上げた様な力は込めず、ヘビモードと変わらない感触。ホッとするね!


「さあ、俺達もお家に帰ろう!」


 そうして家路へ向けて振り向くと、そこには俺達を見詰めるおまわりさん。


 ⋯⋯


 ⋯⋯⋯⋯


 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯


 俺達から目を逸らさず、そっと肩の無線機に手を伸ばすおまわりさん。おともだちを呼ぶのかな?


 待って下さい。

 俺達は怪しい者ではございません。

 俺の上半身に巻き付いているのは女子小学生ではなくて成体のヘビなんです。大人の女なんです。


 俺の焦りに気付いたのか、トグロちゃんはおまわりさんを警戒し、いつでも飛び掛かれる様に力を溜め始めた。


 ダメだトグロちゃん、ステイステイ。

 おまわりさんはアクトゥーじゃないから死体が残っちゃう! 殺っちゃダメ!!





 俺達の本当の戦いは、これからだ!!?


お読み下さりありがとうございました。

初投稿なので至らない点もあったかも知れませんがご容赦下さい。

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