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77 ユニゾン

 お待たせしました。

 作者の休みに興味のある方は活動報告へ。



では、77話目楽しんで頂けたら幸いです。

 ソマーリ王の許可が出て猫っぽい人達が丞達を囲む。


「猫メイドさんだ」

 丞はひざまづいたせいで、また痺れた片足を伸ばす。

 丞は小太りなのですぐ足が痺れる。

 全と九海は平気なようでスッと立ち上がった。


「メイドさん以外もいるわよね?」

 九海が丞の痺れている足を軽く踏む。


「あちょ! やめ!」

 丞が悶える。


「やめてやれ。相手は猫なんだから心配ないだろ?」

 全があきれている。

 九海が何に心配しているか丞にはわからない。


「心配なんてしてませ~ん」

 九海が丞の足を解放して離れていく。

 ちょっと頬が赤い。


 助かった。丞は全に感謝しながら、感覚が戻ってきてジンジンし始めた足に刺激を与えないように、じっとしている。




「素晴らしいですわ!」

 姫様が何かを誉めながら丞の痺れた足に乗っかる。

 どうやら、丞のポーズを登りやすいように待機していると受け取ったようだ。


「!」

 丞は声も出ない。

 姫様に乗られた所から伝わる、何とも言えない感じが丞から言葉を奪う。


「早く! 早く立つのです!」

 焦ったようすで、ボクシングのセコンドのようなセリフを言いながら、姫様が丞の頭まで登る。


 丞は姫様に最高に痺れた足を踏まれて声も出せない。

 頭に姫様が居なければ転がり回りたいぐらいだ。


「しょうがないな。ほら」

 全が丞に肩を貸してくれる。

 立ち上がった事で血の巡りが良くなり、丞の足の痺れがやっと収まっていく。


「ふう。姫様どうされたのですか?」

 やっと状況を確認できるようになった丞が姫様に頭に登った理由を聞く。


「シッ。静かに。見つかってしまいますわ」

 珍しく姫様が叫ばない。

 見つかる? 誰に? 丞は足元の猫っぽい人を良く見てみた。

 さっきは猫メイドさんしか目に入らなかったが、九海の言う通りメイドさん以外もちゃんといる。


 一番多いのはやっぱりメイドさん。

 二番目は警備員っぽい格好の猫の人。

 三番目はちょっとしかいないが豪華な服を着た猫の人だ。

 貴族か大臣っぽいな。

 丞は警備員っぽい格好の猫の人に囲まれながら、丞達を興味深げに観察している、豪華な服を着た猫の人と見つめ合う。


 さすが、偉い人は違う。

 地球人を見定めようとしているのか?

 丞を見る様子がただ事ではない。

 今にも飛びかかってきそうだ。

 

 丞は怯む。

 僕は地球人の代表とかじゃないですよ?

 いや、本当に一般人ですよ?

 何を狙ってますか? 

 丞の頭のなかは、?マークで一杯だ。

 

 得物を狙う野獣のような視線に耐えきれず丞が顔をそむける。


「あのTKGの人が着けてるビョンビョンしたのいいよね」

「地球で売ってるのかな?」

「飛び付きたい」

「姫様いいな」


 うん。これのせいか。

 丞は宇宙人ヘアバンドを外して全に返す。

 豪華な服を着た猫っぽい人の視線が、揺れているピンポン玉と一緒に移動していく。


「宇宙人の礼儀だと教わったんだけどな?」

 全が不思議そうに自分の宇宙人ヘアバンドを外して眺めている。


 宇宙人だからな~。

 丞もジョンさんを思い浮かべる。

 いまいち、理解できる気がしない。

 丞が理解できるのはジョンさんが良い宇宙人だと言う事だけだ。



「「今日の騒ぎについて話しましょうか」」

 九海がなぜかマリーニース王妃を頭に乗せて丞に近寄ってきた。

 九海と王妃がそれぞれ同じセリフで丞と姫様に聞いてくる。

 頭の上で姫様が髪の毛を集めて隠れようとしてるのを丞は感じた。

 丞達を囲んでいた猫っぽい人が九海達に道を空け少し退く。


「「き、今日の騒ぎ?」」

 姫様と丞が同時に答える。

 姫様は丞の髪の毛では隠れられないとわかったようだ。

 できればブチッと音がする前に気づいて欲しかった。

 丞は抜けた髪をすきとりながら、僕はあまり悪くないって結論になったよね、と全に視線で助けを求める。

 弁護は任せておけと全が丞の視線を受けとめた。

 姫様は丞の頭の上でもぞもぞしている。

 ミッケニを探しているようだ。


「「参考人」」

 九海と王妃がまた同じセリフを言うと、大人の三毛猫っぽい人にミッケニが連行されてくる。


「本当にうちの愚息が御迷惑をお掛けしまして」

 三毛猫っぽい人がミッケニと一緒に頭を下げる。

 良く見れば服に覆われていない所の柄がミッケニそっくりだ。

 ミッケニは叱られたのか耳も髭もペタンとしている。


 ミッケニのお母さんは服装からすると猫メイドより役目が上のようだ。

 女官長とかかな? と丞はミッケニのお母さんの仕事を推測する。

 


「「では今日の騒ぎの詳細を聞かせてもらいましょうか」」

 九海と王妃のセリフがまたシンクロする。

 丞にも、もうお馴染みになってきた。

 まさか、王妃に操られないよねと九海の目を覗き込むと視線を反らされた。

 九海の頬がまた赤くなっている。

 操られているわけではないようだ。

 丞の頭の上の姫様が王妃に近寄るなと丞の髪を引っ張っている。

 髪は大事にしたい。

 丞は王妃と九海から離れた。


「まず最初は・・・」

 うなだれているので頭上の騒ぎに気づかないミッケニが話を始めた。

 明日は日曜なので変身女子高生の投稿をします。

 読んで頂けたら幸いです。

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