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68 丞のお休み 日常編

 ブックマークが増えました。

 ブックマークして頂いた方ありがとうございます。

 貴方の見たい番組がスポーツ中継で延期にならないよう祈ります。(スポーツ好きなら試合の最後まで放送されるように祈ります)


 いつも読んで下さる皆様もありがとうございます。

 皆様が外に出るとき雨がやむよう祈ります。


では、68話目楽しんで頂けたら幸いです。

「あ~もう。シープはもう!」

 今のポイントは26800ぐらいか。

 シープの色の変更500ポイントからだっけ?

 お腹を黒く塗ってブーメランパンツ一丁にしてくれる。

 丞はシープの水着姿を想像して溜飲を下げる。


 フウゥとため息をはいて気持ちを切り替えた丞はシャワーを浴びる。

 実際には走ってないが散々フぃみョンの迷宮で走った。何時もよりシャワーが気持ちいい。

「しまった。あんだけ走ったんだから、こっちに反映すれば良かった」

 シャンプーしながら独り言を言った丞の口に泡が入った。


「洗濯、洗濯」

 社員さんが起き出してくる前に済まそうと、丞は洗濯物の入った籠を持ってクリーニングルームの扉を開けた。

 洗濯乾燥機が並んでいて、部屋の中が廊下よりむわっと温かい。

 どの洗濯乾燥機にも洗濯物が入っていて上に空の籠がおいてある。

 寝る前に社員さんが使ってそのまましているようだ。

 色々な世代の洗濯乾燥機が並んでいる中で一番新しいタイプを選んで、中の洗濯物を上の籠に移す。

 残念ながら男子寮なのでブラジャーをつかんで顔を赤くしたりはしない。


 世の中には色んな趣味の人がいるなと思うだけだ。


 色柄物も白い物も一緒に入れて洗濯乾燥機のスタートボタンを押す。

 丸い窓から見える洗濯物がちゃんと泡立っているか確認してから、丞は食堂に向かった。


 食堂の入口のテーブルに今日は保温機が三つ並んでいた。

 スクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージが入っている。

 隣のテーブルには食パンがつまれた皿と、キャベツの千切りが入った大きなボールとトースターがあった。

 食パンが袋ごとじゃないのは持っていってしまう社員さんがいるからかな。

 社員さんに失礼な事を思いながら丞はトースターに食パンをセットする。

 保温機からそれぞれを取り皿の半分に、ちょっと多目によそってキャベツの千切りを残り半分に盛る。

 キャベツにマヨネーズとドレッシングをかけたところで、トースターがチンと鳴いてパンが焼けたのを知らせてくれる。

 普段なら、もう一回焼いて四枚食べるのだが、今日は止めた。


パン二枚 十分だよ パン二枚


 また変な川柳を作って丞はジャムやバターを探す。見当たらない。

 管理人のおばちゃんが出し忘れたようだ。

 

 丞がボーッとテレビショッピングを見ながら朝食を食べていると、ガサガサと買い物袋の擦れる音と足音が近づいてきた。


「あれ、早起きだね。ゴメン。塗るもの無かったでしょ」

 食堂に入ってきた管理人のおばちゃんが、買い物袋からジャムやバターを出してテーブルに並べる。

「いえ。パンだけでも美味しいです」

 おばちゃんに気をつかって答える。

 残念ながら丞はいつもより少ないパンを食べ終わるとこだった。


「ああ、そういえば」

 食堂を出ようとしていたおばちゃんに丞は声をかけた。

「何?」

 おばちゃんが立ち止まる。

「自転車を持ってこようと思うんですがいいですか?」

 丞は空になったお皿を片付けながらおばちゃんに聞く。

「いいよ、いいよ。裏に置いて。あと、自転車の番号、製造番号か防犯登録の番号教えて。引っ越しの時に忘れる人いるから」

 おばちゃんが笑って教えてくれる。

「わかりました。ありがとうございます」

 おばちゃんにお礼を言って、丞はクリーニングルームに洗濯物を見に行く。


 乾燥終了まであと、五分。

 ボーッと洗濯乾燥機の窓から回る洗濯物を見ながら丞は乾燥が終わるのを待った。

 ピ、バシッ。

 早押しクイズの回答者のように乾燥完了のブザーを止めた丞は、自分の籠に洗濯物を移して部屋に戻る。


 母さんがいた頃は良かったと母のありがたみを感じながら、洗濯物をたたむ。

 靴下が最後に片方だけ残る。

 やっちゃったかと部屋を探すと、ベッドの中で洗って無いもう片方が見つかった。

 このガッカリ感。

 そりゃ母さんも怒るわと、父が母に靴下をどこでも脱ぐなと怒られていたのを思い出す。


 さて、管理人さんにOKもらったし、自転車を取りにいくかと丞は立ち上がった。


 ちょっと前まで家族で住んでいた社宅の鍵の束をポケットにいれ、社員さんに見つかりたくない丞は忍者のように寮の玄関から外にでた。


「今日もいい天気だ」

 独り言を言いながら昨日も歩いた道をのんびり歩く。

 春から初夏に移ろうとしている風が気持ちいい。

 このぐらいの季節がずっと続けばいいのにと、小太りの丞は強く思う。

 正直、夏は外に出たくない。

 だれか街ごと冷房できる装置を作ってくれないかな。

 いや、服にファンがついて涼しいやつ、あれを着ててもおかしくないだけ、流行ってくれるだけでもいいや。

 あとは日傘。男が使ってもおかしくないやつを誰か作らないかな。

 年々暑さが増すように感じる夏のすごしかたを考えながら歩いていると、家族で住んでいた社宅についた。


 社宅に入らず、脇を抜けて自転車のしまってある物置がある庭に入る。

 外国にいっている家族がいた頃は綺麗だった庭も今は雑草が延び放題だ。

「母さんが気づいたら絶対に草むしれっていいそうだな」

 庭を眺めながら独り言をこぼす。

 涼しい今のうちにやった方がいいかな?

 でも母さんが気づかない可能性もあるよねと草むしりを棚に上げて物置に近づく。


「どうするんですか姫様!」

「お忍びで地球にきたのだから冒険します!」


 物置から話声が聞こえる。

 話の内容は訳がわからない。

 近所の子供が入って遊んでいるのかなと思いながら、丞は物置の扉を開けた。

 お話に挟めませんでしたが管理人さん一家が住んでいるエリアには、ちゃんと家族用の洗濯機があります。

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