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57 サプライズ

 ごめんなさい。

 49 ダイエット?に書いた丞の起床時間を変更しています。十一字半から五時半です。

 出発ギリギリまで寝てたら幼馴染み二人をフぃみョン誘えないからです。


では、57話目楽しんで頂けたら幸いです。

「説明を!」

 丞は飛び起きた。

 異世界会員にただの幼馴染みを、恋人と誤解されそうなタイミングで起きてしまった。

 まずい、絶対にまずい。

 無いとは思うが万が一、九海の耳に入ったら・・・

 もう一回フぃみョンに行って説明しよう。

 丞はベッドに再び寝て、目を閉じる。

 すぐに丞は白い空間に入る。一刻も速く誤解を解かなければいけない。キョロキョロとシープを探す。


『六時間たってないのでフぃみョンには行けません。他の御用ですか?』

 何処からともなく現れたシープが聞いてくる。

「ああ!そうだった。フぃみョンにいる異世界会員に連絡取れる?」

 冷静なシープの様子に丞もちょっと落ち着く。

『はい。私からお伝えします』

 シープがおまかせくださいと、短い腕で自分の胸を叩く。

「じゃあ、九海は恋人とかじゃないから誤解しないでって伝えて」

 丞は早口で言った。

 まだ完全に落ち着いてなかったようだ。

 幼馴染みの名前を言ってしまった事に気づいていない。

『わかりました。必ず伝えます』

 幼馴染みはクミさんって言うんですねと考えながらシープが請け負う。

「頼んだよ」

 これで誤解はとけるだろうと一息ついて、丞は今度こそベッドから起き上がった。




『丞様からメッセージです。クミは恋人とかじゃないから誤解しないで、だそうです』シープが丞からの伝言を異世界会員に伝える。


「呼び捨てかよ。やるな」

 腕を組んだ黒次が唸る。

「クミさんっていうんだ。うちの学校かな」白次が工業高校の少ない女子を思い出そうとする。

「いや、うちにはいないわね」

 委員長の眼鏡が光る。

 月子さんと虎城君が黙って聴いている。

 興味はあるようで目が輝いている。

 丞がいなくなって他の話をしていた異世界会員が、シープの伝言で盛り上がっていく。

 丞の伝言は完全に逆効果だった。





 普段よりゆっくりシャワーを浴びてから丞は食堂に行った。

 今日は土曜日で、おばちゃんがいない。

 土日は管理人業務も休みで、最低限の仕事と緊急対応のみだ。

 入ってすぐのテーブルにラップのかかった、たくさんお握りの乗った皿が並んでいる。ラップには、梅、おかか、鮭と油性ペンで書いてあった。鮭は人気なのか二皿あった。

 後はお握りが無くなった時の為なのか、大きな炊飯器に白米が炊いてあり、横にふりかけがおいてある。

 保温器に味噌汁が入っている。

 ワカメに豆腐。美味しそうだなと思いながら丞はお碗に味噌汁を汲む。

 各種類一つずつ取り皿にお握りを取って、鮭をもう一つ取ろうとしたところで止めた。


 ダイエット、出来る事から、こつこつと


 変な川柳を作りながら丞はテレビの前に座った。

 テレビをつけると、いつもの番組は放送されていない。

 顔が菓子パンで出来ているヒーローのアニメをおかずにお握りを食べる。ちょうどお握りのキャラクターも出ていた。


 部屋に戻って出かける時間まで時間を潰す。

 録りためたテレビ番組を、音だけ聞きながら携帯ゲーム機でレースゲームをしてみる。

 普通のゲームはいいな。

 衝突してもコースアウトしても怖くない。

 妨害しても後ろめたくない。

 そんな事を考えながら、丞は自分の車を追い越そうとしているCPUの操作する車に妨害アイテムを使った。


 出発時間になったので丞は廊下の様子を伺う。人気が無いのを確認しドアを出て素早く鍵を締めたら、玄関まで音をたてずに早足で歩いていく。

 玄関を出て、丞はやっと一息つく。


 まあ、社員さんに見つかってもいいのだが、もう隠れるのが習慣になってしまった。

 全の家までは今の丞の住んでいる寮から歩いて三十分かかる。途中でお昼も食べたい。

 自転車があれば楽なんだよね。今度住んでいた社宅から取ってこよう。まずこの寮に置いていいか確認しないと。管理人さんは今日休みか。

 色々考えながら、ゆっくり丞は歩いていく。


 ふらりと見つけたラーメン屋に入る。

 土日の寮の食事は社員さんがいるので食べづらい。丞は昼食が出る時間より少し早めに行ってフライングで食べていた。

 フぃみョンのポイントで弁当代が稼げるなら、土日は外で食べようかなと考えながら運ばれてきたラーメンを啜る。


 ラーメン屋を出た丞は、ゆっくりとまた歩く。少しずつ、景色に見覚えある物が増えていく。ちょっと前まで住んでいた社宅も近い。

 馴染みの犬が吠えてくる。子犬の時は可愛かったのになと考えていると、全の家についた。


「丞?もうきたのか、少し待ってくれ」

 呼び鈴を押すと、慌てたような全の声がカメラ付きのインターホンからした。

 丞が携帯の時計をみると十二時四十分だった。

 しまった、早かったかな?

 まだお昼すんでなかったなら悪かったなと考えていると、ガチャリと鍵が開いた。

「おじゃまします」

 丞が入るとパン! パン!とクラッカーがなった。


「「誕生日、おめでとう!」」

 全と九海が並んで、丞の誕生日を祝ってくれた。

 会話文や、人と人との絡みで楽しさを表現するようになったので、丞一人だとなんか説明みたいになりました。

 主人公一人でも面白く書きたいです。

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