56 説明
昨日に続きブックマークが増えました。
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いつも読んで下さる皆様もありがとう。
気温に関わらず、皆様が快適にすごされますよう祈ります。
では、56話目楽しんで頂けたら幸いです。
「委員長が作ったシープもかわいいよ」
月子さんが名状しがたい変な物をシープだと言う。
「シープ?」「マジで?」「嘘!」「!」
丞達がどよめく。
虎城君も無言で驚く。
『こ、これが私?』
シープでさえ、一昔前のコマーシャルみたいな事を言って固まる。
「そうよ。そうなのよ。やっぱりわかる人には、わかるわよね!」
がばっと起き上がって委員長が復活した。
月子さんがわかったのはモデルがシープだったからで、他のモチーフだったら、わからないに違いない。
「ほら、ここが角で、ここが鼻、ここが腕・・・」
委員長がにこにこ笑って、月子さんに名状しがたい変な物の出っぱりを説明していく。
月子さんも笑顔で頷いている。
横で聞いてる男子四人は、説明を聞いても全くシープに見えてこない。
「それで後頭部にそれぞれの宝石を・・・」
なぜ、後頭部?
男子四人は宝石を埋め込む位置に、心の中で突っ込んだ。
「斬新、ナイスセンス」
月子さんに誉められて、委員長の説明はさらに続いている。
その後も委員長の説明は続いていく。
男子四人は聞きながら、テーブルの上を片付け始めた。
委員長の説明はまだ、終らない。
テーブルがきれいになった。
丞は残ったおみやげを風呂敷にしまった。
委員長と月子さんは楽しそうだ。
丞と白次はそれぞれ好きな飲み物を、テーブルから出した。
黒次と虎城君がかっれふーとを水で割る。
委員長は名状しがたい変な物の、裏の模様の説明をしていた。
[Reiwa Isekaikai]と書いてあるらしい。全く読めない。
「作って良かった。はい、どうぞ」
月子さんに説明を終えた委員長が、異世界会員にシープのキーホルダーを配る。
「ありがとう」「お、おう」「どうも」「大事にするね」
男子四人はポケットにしまう。
女子二人は目立つ所につける。
『ハッ。私が夢を?』
シープが動き出す。
男子四人を見て落ち着いた後、女子二人を見て小さい手で顔を覆う。
「シープ、頑張れ」
委員長に聞こえないように気をつけて、なんとなく丞はシープを応援した。
「それで、朝も言ったけれど私、旅に出るの」
紅茶を飲みながら委員長が話し出す。
「旅?」
丞が聞き返す。
「そういや、白次も同じような事言ってたな」
黒次も思い出す。
「ええ、四国のお遍路さんって知っているかしら。それと似たような感じで島というか浮遊大陸にある美術館を巡って、感想を書くゲームなの。感想の内容に関わらず、一館ごとに5000ポイント貰えるんですって。美術館と美術館の間の景色も作品の一部らしいわ」
委員長がゲームを想像しているのか軽く両目を閉じる。
「なるほど、戦闘とかしないゲームなんだ、委員長にぴったりだね」
丞が委員長が選んだゲームに関心する。
自分に合ったゲームを探し出した所が凄いと素直に思う。
「白次のゲームはどんなのだっけ?」
黒次が作りたての、かっれふーとのソーダ割りを飲んで炭酸水を追加する。濃すぎたようだ。
「僕の選んだゲームはロボットの出てくるMMOだよ。最初に参加すると小さいパートナーロボットをまず作るんだ。そのパートナーと旅をしながら、パーツや燃料を集めて、どんどん成長させていく。成長の選択次第では、搭乗して移動したり、僕に装着してパワードスーツみたいになったりするんだ。戦闘もあるよ」
「おもしろそうだな。俺もやろうかな」
黒次も興味をもった。
「でも、ゲームの中だとすぐここに、これないんだよね。町のゲートからじゃないとフぃみョンに戻れないのはどうしてだろ。シープ?」
今回はシープがちゃんといる。
『基本、ゲームの空間はゲームを作った人やグループの独自空間がフぃみョンに接続されているからです。物凄く簡単に説明するとミカンの樹みたいな感じです。これまでのゲームは一回ごとに終了なので葉、セーブしなければいけないゲームは実です』
「ミカン?」「リンゴじゃダメなの」「フぃみョンのベースが幹なのよね」「わかった」「例え、野球にならないかな」
異世界会員があーでもないこーでもないと意見を出し合う。黒次は黙って目を閉じている。
「フぃみョンという軸に、ミカンの実や葉のようにゲームの空間がついているのね。いままですぐかえってこれたのは葉っぱだったから。実に入るとヘタまで戻らないと木に戻れないのね」
委員長は頷いている。理解できたようだ。
月子さんも頷いている。
そのままカクンとなって慌てて目を開けた。
「まあ、なんだ。規模が大きいゲームは独自空間も大きくて戻るのに時間がかかる。それを短縮するのに空間を房状にしてフぃみョン本体に接続出来る所を増やしてる。こんな理解でいいのか?」
黒次がカッと目を開いて言った。
『その通りです』
シープが正解と黒次を指差す。
「黒次って頭良かったの?」
こっそり丞は白次に聞く。
「そうだよ。普段の態度で誤解されるけど、全科目できるんだ。僕とか月子は好きな科目だと勝てるんだけど、合計点は負けるね」
僕も誤解していたと丞は黒次を見直す。
まわりのみんなが立派に見えてくる。
僕も負けないと、丞は拳を握る。
「聞いてる?オーイ」
月子さんが丞を呼んでいた。
「ごめん。聞いてなかった、何の話し?」
「これからの話よ。月子さんはレース、飯堂寺君以外の人は、白次君と一緒のゲームするんですって」
委員長が説明してくれた。
「もしかしたら、あと二人、フぃみョンに連れてくるかも」
丞は控えめに言った。
「また居眠り?気をつけなさい」
「またやったのかヤベーな」
「借ポイントも増えるね」
「人が増えるとシープが縮む」
虎城君が丞を見ながら、いかんぞと雰囲気を出してゆっくり頷く。
丞のやらかしは忘れられて無いようだ。
「違うよ。幼馴染みの友達を誘うんだ」
全と九海を思い浮かべる。
「居眠りじゃなかったのね」
「ならいいか。こっちで会ったら紹介しろよ」
「シープは縮む」
「女の子?」
白次の質問で、話がずれた。
丞が一人は女の子と何も考えずに答えると、異世界会員の表情が変わった。質問が次々飛んでくる。
「え、なになに付き合ってンのか」
「どんな方なの?」
「かわいい?」
「名前は?」
『皆様、残念ですが丞様は起床時間です』
シープが丞めがけてテーブルに乗り出している異世界会員に告げる。
「いや、説明!説明させて・・・」
丞は皆に誤解されそうなところで目が覚めた。
月曜から改稿予定だったのですが、ちょっとやり方を確認中です。
変わってなくてもサボりじゃ無いですよ。




