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55 宇宙のお土産 品物変

 ブックマークが増えました。今回は幻では無いようです。

 ブックマークしてくれた方ありがとう。

 貴方の理想が実現するよう祈ります。

 いつも、読んで下さる皆様もありがとうございます。皆様の幸せと健康を祈ります。


では、55話目楽しんで頂けたら幸いです。 

「じゃあ後は、品物だね」

 丞は片付けたテーブルの上に、二つあった風呂敷の食料品ではない方、品物が入った風呂敷を広げた。


「服がある!」

 月子さんがはしゃぐ。委員長も興味があるようだ。

「ナニ着たってそんなに・・・」

 ローキックの構えを見た黒次が黙る。

「この変なのはナニかな~」

 月子さんから目をそらした黒次が、ごちゃごちゃした固まりをいじりだす。

 金属で出来ていて、いくつもの欠片が他の欠片と組み合わされている。


「結構ムズいな」「僕にもやらせて」

 白次が黒次から智恵の輪のようなオモチャを渡される。

「あれ、本当に難しいね」

 白次も全然解けないようだ。

 虎城君も覗きこむ。

「シープ、あれって」

 丞は三人が挑戦しているオモチャに見覚えがある。

『はい、腕が三本以上ある人用です。三人いれば腕は六本、余裕です』

「そうなのかな?」

 丞とシープはもう少し、代わる代わる挑戦する三人を見守る事にした。


「色は素敵だけど、形は変ね?体形が違うのかしら?」

 月子さんが着た服を見て委員長が批評する。

『言いづらいのですが、月子様が着ているのはズボンです』

「穴が三つあるよ?」

『脚が三本の人や太目の尻尾のある人用です』

「宇宙の服は難しいわね」

 委員長がおみやげの柔らかい布で眼鏡を拭いてそのまま頬に当てる。

『言いづらいのですが、今、委員長様が頬に当てるのは下着です』

「ええっ?四角い布よ?」

 委員長が投げた布がシープにパサリとかぶさる。

『この模様が下着の印です。知ってる人の前で使うと、パンツで顔を拭いているように見えます』

 かぶった布を取ってシープが畳んでいく。

「とんだ変態ね」

 誰も見てなかったわよねと、委員長がキョロキョロ辺りを見る。

「シープこれどう、似合う?」

『月子様、言いづらいのですが・・・』

 宇宙ファッションは物凄く深いようだ。

 わいわいガヤガヤと楽しい時間が過ぎていく。


「は~遊んだな。チョット疲れたぜ」

「そうだね。丞がもっと早く言ってくれれば良かったのに」

 白次の言葉に虎城君が頷く。

「途中から手伝ったじゃない。勘弁してよ」

 丞が笑う。

 男四人の前にはバラバラになった、智恵の輪のようなオモチャがあった。


「満足」

 頭にバネでつながったピンポン玉がふたつ着いたフード付の銀色のマントを着て、宇宙てるてる坊主になった月子さんが微笑む。

「色々試したけど最後はシンプルに落ち着くわね」

 色々試しすぎたようだ。委員長も疲れている。

 女子二人の前には選んだ布製品が山になっていた。


「たくさんもらったけど、ほんとにいいのかい?」

 虎城君が丞に聞く。

「全然かまわないよ。まだこんなにあるし」

 丞はテーブルに広げた風呂敷の上で、実際より小さくなっているおみやげの山を見た。回収した獲物はまだ大量にある。


「でも、これどうやって運ぼう?」

 白次が自分のもらったおみやげを見る。

「このキーホルダーぽいのが、小型の亜空間収納なんだ。三つもあれば全部入るよ」

「スゲー、物が消えるぜ」

 適当に選んだキーホルダー形の亜空間収納に箱を出し入れしながら黒次が騒ぐ。

「本当だ、凄いね」

 白次がキーホルダー形の亜空間収納に箱をそっと近づけていく。

 入れたいと思いながら亜空間収納に近づけると、箱が縮んでいって最後に消えてしまう。

 出したいと思いながら手を近づけるといつの間にか手に持っている。

 入っているものは自然と頭に浮かぶ。

 野球ボールに見える球体見つけた虎城君が、無言でグローブとバットを探している。


「あら、これ他と違うわね」

 委員長が四角い箱に入った透明な厚い板のキーホルダーを見つけてしまった。

『はい、自分で形を作る亜空間収納です』

 シープが迫る危機に気づかず説明してしまった。


「それいいな。異世界会でお揃いの亜空間収納を作ろうぜ」

 シープの説明を聞いた黒次がみんなに提案する。

「この宝石をはめたらおかしいかしら?」

 食用宝石の箱を持って委員長がシープに聞く。

『いえ、それをアクセサリーにされる方も多いです。全然おかしくないです』

「結局、アクセサリーと食用って何が違うの?」

 丞はずっと気になっていた事を聞いてみた。

『身につけるか、食べるかです』

 シープがおうむ返しに納得し難い答えを言ってくる。

「それだけ?」『そうです?』

 丞は首をかしげた。シープも丞と一緒に首をかしげている。


「じゃ、みんな色違いで選ぼう」

 白次が宝石の箱をあける。

「私これ」月子さんが透明なピンクの宝石を選ぶ。 

「僕はこれ、なんか虎っぽい」虎城君が黒と黄色の宝石を選ぶ。輝きが中央に集まって猫の目のようだ。

「お、名前に合わせんのか。じゃ、俺はこれだな」黒次が光沢のある黒石を選ぶ。

「僕はこれ」白次は白い石をとる。黒次が選んだ宝石と一緒で所々に虹色の結晶が見える。

「僕、名前に色無いんだよ」丞は紫がかった青い透明な宝石だ。

「自分の好きな石でいいのよ」委員長が透明な深い緑の宝石を空にかざす。


「じゃ、いいんちょ。頼むわ」

 黒次が委員長に宝石を渡す。

「え?私?」

 委員長が焦りだす。

「芸術家になるんだろ?」

 黒次が首をかしげる。

「デジタルアートを作る人よ」

「いっしょ、いっしょ」

 黒次が言い切った。

 他の異世界会員も期待のこもった目で委員長を見る。

「仕方ないわね」

 委員長がぐわっと透明な板に掴みかかる。

『他の五枚とリンクします』

 シープが言うと委員長がこねた一枚と同時に、他の五枚が同じ形に変形していく。

 異世界会員は期待のこもった目で、委員長の手元に注目する。


 異世界会員の前に名状しがたい変な物が六体出現していた。

 呼び出したのはテーブルに突っ伏してブツブツ言っている委員長だ。

「・・・デッサンとか塑造とかさんざん練習したけどダメなのよそっちができれば芸術系の高校に入れたのよダメだったからデジタルアートなのよ一番好きで一番ましなのよ・・・」

 

 召喚には委員長のプライドとトラウマを贄にしたようだ。

 今日は日曜なのでもう一方の連載、変身女子高生を十時頃から投稿します。

 異世界×特撮です。興味をひかれた方は是非お読みください。


ここから下は昨日と一緒です。


 「転送」とか「合成」とか普通に使ってましたが、そういえばここ最近SFのテレビドラマをやっていない事に気がつきました。

 知らない人もいるのかな?

 転送は人やものをデータ化して任意の場所に送る技術です。

 合成はエネルギーから物質を作り出す技術です。

 手直しでたぶんシープが説明します。

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