53 宇宙のお土産 宴会編
いつも読んで頂いてありがとうございます。
この作品も十万字が見えてきました。
(まだ点ぐらいの大きさですが)
十万字で各賞に応募できるようになります。
なので来週の月曜から一話目から中間ぐらいまで順次手直しします。
現在の文章が好きな方は保存してください。
内容はちょっと変わるかも知れません。
あと、次回から投稿時間が0時から3時の間にかわります。
いろいろ読んだのですが初心者はこの時間の方が読まれるらしいです。
ポイントと新規読者獲得に必死かとお笑いください。
では、53話目楽しんで頂けたら幸いです。
大量にあるおみやげから食べ物を選んだ異世界会員は、合成食材の肉と魚を焼いて食べる事にした。
それぞれ一パックしかないし、開けてしまうと日持ちしない。
みんな食べてみたいのだ。
「では、月子さんの初級レース突破を祝ってカンパーイ!」
「「「「「カンパーイ!」」」」」
それぞれの出した飲み物に口をつける。
「ガッ。ぎ。ゴフッ」
黒次が飲み物を置いて、のどを押さえる。そのまま机に突っ伏して動かない。
「死んでる」
白次が黒次の脈をとって言う。
『手首では、服の上から脈は取れないです』
シープが冷静に突っ込む。
「イヤー。ヤベーヤベーの納戸の大掃除ってな」
テーブルから大ジョッキで出した水をごくごく飲みながら、黒次が訳のわかりづらい駄ジャレを言う。
「じーさんが川の向こうで手招きしてたぜ」
「黒次のお爺ちゃん元気だよね?」
「超健康老人」
卯上の二人が突っ込む。
「ああ、この前の川原の草刈りに呼ばれた夢だな。しっかし、かっれふーと。予想の真横の味だっだぜ」
「そんなに凄いの?」
黒次の反応に丞も興味が出てきた。
『スプーンで少し嘗めるぐらいなら味がわかります』
シープの提案で全員、試す事にした。
「うん、激甘。喉が焼けそう。辛いものだけじゃなくて、甘いのも濃いとこうなるんだ」
丞も水をごくごく飲む。
「それに塩辛い。これを普通に飲んだの?そりゃ倒れるね」
白次も水を飲む。
「これ、水で薄めたらスポーツドリンクみたいになりそうだ」
虎城君は平気そうだ。
「みんな取る量が多いのよ。スプーンの先にちょんぐらいなら平気よ。甘味と塩味の後に、複雑なスパイスの風味を感じる。確かに、お水か炭酸で割れば美味しく飲めそうね」
委員長が適切な食レポをする。
「・・・」
月子さんはテーブルに倒れている。大きめのスプーン一杯飲んだようだ。
「そろそろ焼けたかな」
テーブルの中央部が50センチぐらい丸く光っていてその上で、合成肉が焼かれていた。
食材以外は熱を感じないらしいが、焼けていく肉を見ていると試す気にならない。
「オッレイッチバーン」
変な節をつけて歌うように言った黒次が、焼けた肉を頬張る。
そのまま、凍りついたように動かない。
「また?シープ、本当に地球人が食べても大丈夫なの?」
丞はシープに確認する。
『大丈夫です。見ていてください』
再起動した黒次がモグモグ、ゴクンと肉を飲み込む。
「うまいぞ~」
黒次が立ち上がって口から赤い光を出して叫ぶ。
「なんでもない、なんでもないんです。ちょっとお肉に感動しただけです」
テーブル近くにいた人が全員異世界会員に注目してくる。特に心配して来てくれた植物っぽい人と、体が半分機械の人に説明しながら丞は黒次を座らせる。
「ヤベー、これ本当にヤベー。みんな食ってみ」
黒次が肉を薦める。
黒次の反応のせいで食べづらいとみんな心のなかで突っ込む。
「うん、普通に凄くおいしい。この前食べた和牛よりおいしい」
肉の端をかじった虎城君が普通なのか凄いのかわからないコメントをする。
食べる物は決められているが良いものを食べているようだ。
「赤身と脂肪が細かく層になっているの。だから全体的にピンクに見えるのね。溶けるではなく、物を噛みしめて、噛みきる絶妙な食感。味付けも味噌のような発酵調味料をベースに、五種類以上のスパイスが各々お肉の味を引き立てている。最後にはお肉の繊維がやさしくほどけて消える。口から光が出るのは食べている時に唯一使わない視覚も楽しませるためか、口中で光を感知する種族の為ね」
委員長が適切な食レポをする。
『その通りでございます』
シープがいつもより丁寧に委員長に答える。
「早く確保しないとなくなるよ」
月子さんが委員長にいいながら焼けた肉を取る。
男四人が奪い合うように食べて肉がほとんどなくなっていた。
「こっちの側は女子陣地よ。取らないで」
魚の切り身がいい具合に焼けた、光る円の真ん中に線を表示させ、委員長が言い切った。
「え~人数違うよ」
「それも倍だね」
「肉を食べ損なったのは食通ゴッコしてるからだろうが」
虎城君が控えめに頷いてる。
「反論は却下」
委員長が冷たく言う。
「・・・」
黙っている月子さんの口の端が青く光っている。
「せめて、三分の一でどう?」
丞が提案する。
「ダメだよ。こう言う時は最初厳しめの条件を出さなきゃ。大体中間に落ち着くんだから」白次が丞の袖を引っ張る。
「・・・」
月子さんが空いたスペースに切り身を乗せる。
「なんと言われようと、譲らないわよ。私、お肉二切れしか食べられなかったのよ」
委員長は腕を組む。
「・・・」
月子さんがそーっと焼けた切り身に箸を伸ばす。
「たしかにそりゃ悪かった」
黒次が謝る。
「ねえ。さっきから月子さんがこっそり食べてるんだけど?」
虎城君が爆弾を落とす。
「え」「なんだって」「ズリーぞ!」「こんな近くに裏切り者が?」
「これは私のお祝い。早く食べないと焦げるよ?」
月子さんにそういわれると反論しづらい。
「そうね。みんなで楽しく食べましょ」
委員長が焼けた切り身をほとんど取って言った。
「言ってる事とやって・・・」
「楽しく食べましょ」ニッゴリ。
丞の言葉は委員長の笑顔に封じられた。
「まだ切り身はたくさんあるよ」
白次が男子側に近い所に切り身を並べる。
「そうそう」
月子さんが裏返しながら女子陣地に寄せていく。
和気あいあいと宴会は続いていた。
予約投稿の良いところは、予約後に編集ができる事ですね。
普通に投稿する場合、最後の確認で誤字とか見つけるとやり直しになるか、諦めて投稿した後に直しています。
投稿後、すぐ改稿してる理由です。
もしかしたら、もっといいやりかたがあるかも。
最初から間違えなきゃいいんですけどね。




