34 レース?
連続投稿三話目です。
では、34話目楽しんで頂けたら幸いです。
『ではレースについてご説明します。レースは8台にて行われます。皆さんは6人なので他に2人加わります。貰えるポイントは1位500ポイント、2位以下は100ポイントです。1位を取ると上位レースに参加になりこの初級レースには、参加出来なくなります。初級レースでは車体の接触は基本禁止です。質問はありますか?』
シープが珍しく長い説明をしてきた。
「いつもの目が光る説明じゃないの?」
丞が説明に関係ない質問をする。
『すぐ使う知識なので。思い出すのも面倒かと』
「なるほど」
他に質問も無く、皆選んだ車に乗り込む。
委員長が頑丈そうな車、月子さんが浮いている車。
男子は全員同じ普通のレーシングカーだ。
「なんか皆揃っちゃったね」と丞。車の色は青。
「普通に落ち着いたね」と白次。車の色は白。
「浮いてるの運転難しいよね」と虎城君。車の色は黒と黄色のストライプ。
「月子の奴アレ運転できんのか?」と黒次。車の色は黒。
「男子は皆一緒なのね」と委員長。頑丈そうな車はモスグリーン。
「没個性」と月子さん。浮いてる車はピンク。
他に浮いてるタイプの車が2台並んでスタート位置に着く。
〈では初級、第3レースを行います〉
アナウンスが入る。
観客席にもお客さんがいて歓声が聞こえる。
〈ステージは天空回廊〉
回りの景色が切り替わる。
コースが半透明になり、はるか下に建物が見える。
目線の先に見えるのは高層建築の上側だ。
コースの両側にあった壁もなくなっている。
「うわ高い!これコースアウトしたら落ちる?」
丞が慌ててシープに確認する。
『ペナルティで2秒落下して、少し前の場所から再発進です』
「何でこのコースなの?今からコース変えられない?」
『コースはランダム決定です。コースの形は練習と一緒です。変更はできません』
〈どんなレースを見せてくれるのか?ではスタート!〉
カウントダウンが進み、0になる。
浮いてる車3台がドン!と音をたてて急発進していく。
残りは委員長の車を先頭に進む。
安全運転。
コースから落ちないよう細心の注意をしている。
『レースですよ?もう少しスピードを出してみては?』
シープが丞に聞いてくる。
「無理!落ちたらどうするの」
『落ちても2秒です。地面に着きませんよ?』
「落ちるのがいやなの。2秒落下って結構長いよ」
浮いている車以外はノロノロと音がしそうなスピードで、そのままならんで安全運転でゴールした。
「皆遅い。レースにならない」
ピットで月子さんがピンクの車体に寄りかかって、他の異世界会員を不満そうに待っていた。
「いや、だってあの高さだよ。怖いじゃない。透けて下見えるし」
丞が言うと皆うなずいた。
「コースから落ちなければ関係ない」
「そうだけど」
「月子は何位だったんだ」
黒次が露骨に話をそらす。
「3位。他の2台早かった。ターボスタートも使ってた」
月子さんは悔しそうだ。
「あのスタート?凄かったよね。どうやるの?」
白次が聞く。
「ブレーキを踏んだ状態でカウント3からアクセルをベタ踏み。カウント0でブレーキを放す」
月子さん得意げに教えてくれる。
「発見した時、勝ったと思った。けど他の2台も普通に使ってきた」
「基本なのね。次は私も使うわ」
「じゃ、もう一回レースしようか、天空回廊以外ならきちんと競争できると思うし」
「そうだね」
皆が車に乗り込んだ。
〈では初級第8レースを行います〉
〈ステージは天空回廊!〉
「「「「「なんでだ!よ!」」」」」




