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32 全員参加

 気がついたらGWが終わってました。

 GW中に少し書けた分を投稿します。


では、32話目楽しんで頂けたら幸いです。

 

 丞はおなじみになったガラスの木の下のテーブルについた、令和異世界会の会員を見回す。


「まず、最初に確認するけど、フぃみョンを要らないって人いる?」

 異世界会の全員が首をふる。

 要らない人は一人もいないようだ。

「こんなスゲーもんほしーに決まってる」

「そうだね」

「体が強化されるとかだと、ずるしてるみたいで嫌だけど、そういう機能はないし」

「シープに会えなくなるのイヤ」

「迷ったのだけど、記憶ブロックを信じるわ」

 口々に言ってくる。

 うんうんと丞は頷く。


「みんなシープの書き込んだ記憶を思い出してもらえば分かるんだけど、フぃみョンは子機でも50000ポイントするんだ」

「5個で250000ポイント。飯堂寺君はポイントもちね」

 委員長が感心している。


「いや、知り合いに借りてる。まだフぃみョンを手にして3日目なんだ」

 丞が頭をかく。

「もしかして初日にアレをやったのかしら」

 委員長があきれる。

「そうだよ。シングルモードにしてなかった」

 丞はちょっと落ち込んだ。

「でもそのせいで、こうしてフぃみョンに来れたんだから」

 虎城君が丞をフォローする。

「で、ポイントがないから、僕たちに払って欲しいと」

 白次が言ってくる。


「うん、それと今後の事も考えたんだ。僕は君たちの事をよく知らない。もしかしたら兄弟や仲の良い友達と遊びたいかもしれない。そのたびに只で配るのはとても無理だ」

 丞がポイントが無いだけじゃないよと自分の考えを説明した。

「それはそうだね」

 白次は納得した。

 こうしてフぃみョンに来ている事が丞の厚意によるものだ。


「だから、人を増やしたいときはポイントを稼いで子機かフぃみョン本体を手に入れる事にしたいんだ。もちろん、プレゼントしたいなら只であげてもいい、それは各自の自由だ」

 丞が説明を締めくくる。


「丞はプレゼントしてくんねーのか」

 黒次が丞をからかう。

「プレゼントするほど、仲良くなかっただろ。でも半額で手に入ったから25000ポイントでいいよ。次はどうなるか分からないけど」

 多分まけてくれそうだなと丞はジョンさんの、金持ちっぷり?ポイント持ちっぷり?を思い出す。


「半額はお得ね」

 委員長が正直な感想を丞に伝える。

 他の異世界会員も嬉しそうだ。


「借りてる人がいい人で、返済はいつでもいいって言ってくれてる。でもあんまり甘えるのも悪いと思うんだ」

 丞はジョンさんを思いだして緩んだ表情を引き締める。


「そりゃそーだな、借りはさっさと返さねーと」

 黒次が自分の手のひらと拳を合わせる。

「じゃしばらくはポイントを稼ぐか」

 白次が話をまとめる。


「うん。でも借りてる人はフぃみョンはゲームだから楽しんで欲しいって言ってくれているんだ。ポイントを返すのに必死になって欲しくないって」

 丞がジョンさんに言われた事をちゃんと他の皆に伝える。

 丞も異世界会員が借ポイントに追われるのを見たくない。


「楽しみながらポイントを稼ぐのは難しいのかしら?」

 委員長が丞に聞いてくる。

「ポイントは基本ゲームで貰えるから、自分に合ったゲームをすれば楽しんでポイントが貯められるかもしれない」

 丞は自信無さそうに答える。

 丞自身まだフぃみョンにきて3日目だ。 


「後、これも楽しむと矛盾するかもしれないけど、フぃみョン本体を手に入れる事も考えて欲しい。僕に何かあってフぃみョンが使えなくなったら、子機も使えなくなる。最低、もう一台本体があった方がいいと思うんだ」

 フぃみョンはほとんど破壊不能だが丞は生身だ。

 大型トラックにでも衝突すればあの世という異世界に行ってしまう。


「確かに。それに子機だとシングルモードしか使えないしね」

 白次がうなずく。

「でも、本体は1000000ポイント」

 月子さんが大変だと言う。


「みんなで出し合うのはどうかしら」

「所有権で揉めそうだね」

「ポイントがどれぐらい稼げるかも重要」

「そうね。何かゲームしてみましょう」

「せっかくだから六人でできるゲームがいいな」

 虎城君が控えめに提案する。


「シープ、全員で参加できるゲームある?」

 丞がスリープモードのシープを起こす。


『レースゲームはいかがですか。八人まで参加できます。サーキットも近いですよ』

 シープが浮かびながら異世界会員に提案する。

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