31 時間のかかるアレ
予約投稿上手くいったようです。
上手くいくかずっと見てました。
ずっと見ているなら意味ないと、自分に突っ込んでました。
では31話目、楽しんで頂けたら幸いです。
丞は異世界会会員と別れて真っ直ぐ寮に帰った。
今日も遅くなった。
コンビニでおやつを食べる暇もない。
寮の食堂に直行して夕食を食べる。
「帰ってくるの遅くなったね。部活でも始めたのかい?」
おばちゃんが聞いてくる。
「いえ、そうではないんですけど、なんか忙しくて」
「はぁ、そうなの。高校生活なんか一瞬なんだから、やりたい事はやらなくちゃ」
「その事で相談なんですけど、社員さんと御飯食べるの恥ずかしいんです。部屋で食べたらダメですか?」
「ああ、恥ずかしかったから早めに食べてたのかい。でも前にこっそり部屋で食べようとした人が、トレイひっくり返しちゃって。廊下絨毯でしょ、ここ。クリーニング大変で」
「そうなんですね」
「そうなの。でも飯堂寺君は事情が特別だから、ちょっと考えてみるわ」
「ありがとうございます」
お礼を言って部屋に戻る。
シャワーを浴びて、ケータイのメールをチェックする。
「丞の部屋をみてみたい。 全」
寮は部外者立ち入り禁止だからダメ。とメールを返すと電話が来た。全からだ。
「丞、久しぶり。元気?」
「元気だよ。そっちはどう?」
「うん、ぼちぼち。九海は丞に会えなくて寂しがってる」
「本当に?」
「う・そ。たまに丞の話になるぐらいだよ」
「こんなに二人に会わなかった事ないよね」
「そうだな、小中ほとんど毎日会ってたのにな」
「ねー」
「今度の土曜、駅前でって駅に用事あるのか?」
「いや、特にないけど。ゲーセンでも覗こうかと思って」
「今、金ないんだわ。俺んちでゲームしない?」
「そうしようか。じゃ全の家にまっすぐ行くね」
「ああ、そうしてくれ。あんまり早くに、くんなよ、寝てるから」
「じゃあ一時ぐらいでいいか」
「そうだな」
「じゃ土曜一時で」
丞は幼馴染みにフぃみョンを教えるつもりだ。
丞は全達の驚く顔を思い浮かべてにやにやする。
その後、丞は二十三時まで復習したり、テレビを見てすごした。
ベッドに入って、目を閉じる。
白い空間でシープが聞いてくる。
『何時に起きますか』
「五時半。前回起きたの十七時半頃だったよね?」
『正確には十七時三十二分です。五時半起床ではフぃみョン起動に時間が足りません。起床時間をずらしますか?』
「五時三十五分で」
『わかりました。待機時間があります。飛ばしますか?』
「御願い」
気が付くといつものテーブルにいた。待機時間を思い出す。シープとおしゃべりしていたようだ。
黒次、白次、虎城君はすぐにきた。
「あれ?女子組はきてないの?何で?」
白次が丞に聞いてくる。
「僕に聞かれても」
丞には理由が分からない。
「初期設定に時間がかかっているんじゃないかな。女子ってああいう着せ替えみたいの好きそうだし」
虎城君が多分正解だ。
「着るもんなんか何でも、いーじゃねーか」
黒次があきれたように言う。
三十分経ったがまだ来ない。
「誰か連絡してみろよ」
椅子に座った黒次の貧乏揺すりが激しくなる。
「嫌だよ、月子楽しみの邪魔されると怒るし。黒次連絡すれば」
白次が何かを思い出して身震いする。
「俺だってこえーよ」
卯上で一番上なのは月子さんのようだ。
「お待たせ」
委員長が来た。シンプルなスポーツウェアを着ている。
「スポーツウェアなんだ」
丞は思わず言ってしまった。
「何?ゲームするなら動きやすい格好がいいでしょう」
委員長が自分の格好を確認する。
「ソウデスネ」
丞は女性のファッションに文句を言ったりする程、恐れ知らずではない。
「いつも着ているワンピースと最後まで迷ったのよ。シープに聞いたらスカートの守りは完璧だって言うし。でもチラチラめくれるのも嫌よね」
いや、そっちの方が。
丞が良からぬ事を考えていると月子さんが来た。
麦わら帽子に、オーバーオールだ。
「それ、畑に行くときの格好」
「月子いっつもそれ来てんな。他に着るものねーのか」
白次、黒次が恐れを知らぬ発言をする。
「うっさい。黙れ」
月子さんの一睨みで恐れを知らされる。
「じゃ、揃ったみたいだから、説明始めるね」
丞の言葉に空気と同化していた虎城君がうなずく。




