13 この羊は・・・
人は贅沢になるものですね。
アクセス解析の前のページの事です。
全然増えない。
もちろん、文字数の事です。
では、13話目、楽しんで頂けたら幸いです。
13・・・何か起きるかも
あの後、2仕合して丞は闘技場を後にした。
フルサポートなら負けないが、後ろめたい。
フルサポート、心理サポート、サポートなしで戦う事にした。
2仕合目は勝ち、負け、負け。
3仕合目は勝ち、勝ち、負け。
「ステータスオープン」
飯堂寺 丞
ポイント:1540
専用ナビ:シープ
『これからどうしますか』
シープが聞いてくる。
「起きるまで後どのくらい」
『一時間ぐらいです』
「じゃあ、休みたい」
体は全然疲れていないが、精神的に疲れた。
『わかりました。あそこのテーブルにしましょう』
シープが、近くのテーブルを指差す。
テーブルの横には、ガラスのような素材で出来ている木が生えている。
テーブルに座って上を見上げると、色んな色の葉が重なって複雑な色彩を表していた。
シャラシャラと固い物がぶつかる澄んだ音が葉が揺れるたびに響く。
レモンに似た、柑橘類の匂い。
「癒される~」
丞はテーブルセットの椅子に座って深呼吸した。
『何か食べますか、おごりますよ』
シープがツッコミどころの多い発言をした。
「今食べると、朝御飯が入らなくなる」
『フぃみョン内で起こった事は、起きた後よく覚えてる夢ぐらいの感覚になります。丞様の通常生活を守る為です。今日も学校を休んで、フぃみョンをしようとしなかったでしょう』
「おごるってシープ、ポイント持ってるの」
『丞様の専用ナビとして一日10000ポイント支給されております。今日は臨時収入もありました』
「臨時収入?」
『丞様の1仕合目の1ラウンド、相手側に全財産を賭けました。倍率1.5倍で10000ポイントの儲けです』
「賭けてたの・・・」
この羊は何をしているのだ。
そして全財産、度胸が凄い。
『丞様は未成年なのでダメですよ』
「シープは産まれて二日じゃない」
『私にはフぃみョンの倫理基準が、設定されていたので大丈夫です』
「設定されていた?」
『今は人なので、破った行動をとる事も可能です。しませんけどね』
このナビは信頼してもいいのか。
『なので遠慮なく、お食べ下さい』
シープが言うと、にじみ出るようにハンバーガにポテトと、緑色のパッケージのコーヒーが出てきた。
ハンバーガとポテトは店の撤退で、コーヒーは商品入れ替えで無くなった代物だ。丞は好きでよく食べていた。
「うわ、懐かしい」
シープを信頼して、いいかも知れない。
丞はハンバーガーの包み紙を開ける。
「シープは食べないの」
ハンバーガにがぶりつく。思いでの味が丞の口一杯に広がる。
『この外見で物を食べるのはおかしいですよ。味覚データ等は取得出来ます。丞様のナビなので地球人に合わせています』
「ふーん、そうなんだ」
そう言う事ならと丞は一人で遠慮なくハンバーガを食べる。
コーヒーを一口。
ああ、このコーヒー味が濃くて、好きだったんだよな。
もう飲めないと思っていたコーヒーを、味わっているとシープ何かに気づいた。
『丞様の、フぃみョンがサーチされました』
「サーチ?」
『知り合いを探す機能です。フぃみョンの識別コードか、フレンド登録が必用です』
フぃみョンに知り合い?
誰もいないはずだけどと丞が思っていたら肩を叩かれた。
「モウカリマッカ」
「ぼ、ぼちぼちでんな?」
振り向いた先に羊ぽい人がいた。
金髪ぽい羊の毛、左右に角、ヘア?バンドからバネでつながったピンポン玉がふたつ。
ピッチリした銀色の服。
腰に先の丸いおもちゃっぽい銃。
銀色の服は大きな胸に押し上げられている。
どうみてもザ・宇宙人だ。
「フぃみョン キタ ミタイ ダカラ ヨウス ミ キマシタ」
キラキラした目で、丞に言ってきた。
「ジョンさん!」
丞は思わぬ再会に叫んだ。
「ソウ デス アゲタ フぃみョン モト モッテタ ワタシ コード サーチ シタ ポイント モウカテ マスカ」
ジョンさんが丞の向かいに座る。
「あー。稼げそうだけど後ろめたいです」
丞はさっきの格闘ゲームを思い出す。
「フぃみョン ヤル ダメ ゼッタイ デキナイ イロイロ ヒト イロイロ チガウ ノリョク モツ ウシロメタイ? ナイ」
ジョンさんが落ち込んだ丞を励ましてくれる。
「そうなんですね」
丞は気持ちがかるくなった。
「ソウ アナタ コマタ ワタシ ソウダン スル フレンド トウロク シヨウ」
丞は名乗っていなかった事に気づいた。
「すみません。飯堂寺丞です。フレンド登録お願いします」
「スマナイ ナイ フレンド フエル ウレシイ」
「フぃみョンをくれてありがとうございます」
「イイッテ コトヨ」
『丞様、起床時間です』
「ああっ、またお会いましょう」
焦って、へんな挨拶をした。
「マタネ」
ジョンさんがウインクする。
丞が目を醒ますと五時半、起床時間ピッタリだった。
二匹目の羊の登場です。
ジョンさんは羊の宇宙人なのか、コスプレなのか?
決めてません。




