1 何だこの板?
初投稿です。
エタらないよう、頑張ります。
読んで頂いた皆さんに、少しでも楽しんで貰えれば幸いです。
最初につけたタイトルを変更しました。
他の方のブログ名と芸人さんのギャグにかぶっていました。
確認不足で大変申し訳ありません。
お詫びして訂正致します。
20200101追記。
初投稿作品なので最初は読みづらいかも。
最初と最新話は全然書き方が違うので、変化に興味がある方、読んでみて下さると嬉しいです。
「あー腹へった」
ミコマンを二つとコーヒーを買って、丞はコンビニ備え付けのベンチに座った。
コンビニの向かいは小学校で、フェンス越しに大きな桜の木が見える。
ここは高校の入学式の帰りに見つけて以来、丞のお気に入りだ。
満開だった桜も盛りをすぎて、紙吹雪のように花びらが散っている。
ここで毎日学校帰りに、おやつを食べるのは丞の小さな幸せだ。
間食しているから痩せないと家族から言われるが、夕食までもたないので、仕方ない。
ビニール袋から買ったばかりの、ミコマンを取りだしてじっくりと見る。
七色に着色された皮の上に、御神楽戦隊カグラちゃんの主役、ガグラがプリントされている。
「なかなか良いできだな」
前回のコラボ商品を思いだしながら丞は呟いた。
前回は電車の権三郎とコラボしていたがクオリティが低かった。
「顔面崩壊」「放送事故レベル」「地獄から来た権三郎」
世間の噂になったぐらい、ひどかった。
三才ぐらいの子供が袋から出した瞬間に真顔になって「これは権三郎ではありません」とカメラ目線で話す動画はニュースで紹介され丞も笑ったものだ。
味は、普通の肉まんだなと思いつつ、丞は二つ目のミコマンを取りだした。
アニメでは精進潔斎しているカグラちゃんの為に、お友達が肉とかネギとかを使わないで作っていたが、そこまで再現されてはいないようだ。
かわいいイラストがプリントされると食べづらいなと思いながら、丞は500mlの紙パックコーヒーにストローを差し込んだ。
大きい方ばかり選ぶから痩せないと家族から言われるが、小さいパックだと飲んだ気がしないのだから、仕方ない。
何か色々な商品の中身が知らないうちに減っているし。いつも飲んでいたコーヒーも400mlになっていたな、パックを変えないで中身だけ減らすのは、詐欺っぽいなどと考えながら丞はコーヒーを飲んでいく。
「グえっぽ、うぃッポ、ヴぇ」
聞いた事のない咳のような音が聞こえた。
コンビニの備え付けの灰皿の方を見ると、ザ・観光に来ましたというような格好の外人さんと目が合った。
アフロっぽい金髪にバンダナ、丸めがねに首から下げたデジカメ。
前を開けたパーカーにダメージの入ったジーパン。
背負った大きめのリュックに、そばに置いた有名なお土産お菓子のロゴが入った紙袋。
大きめの胸に押し上げられているTシャツの前には、哀スペード京都東のプリント。
これで観光客でなければ、何をしている人かわからない。あとそのTシャツは絶対にパチモノである。
結構かわいい顔をしているが、鼻から鼻水と一緒に煙を出しているので台無しだ。
外人さんに、日本人らしく軽く会釈して視線を逸らした。
旅行にきて冒険してみたのかなとか考えながら、丞はコーヒーを飲み終わる。
「ああ、お金がほしい」
丞は独り言を呟いてゴミ箱にミコマンの紙とコーヒーのパックを捨てる。
お小遣いと昼食代で一日千円。小太りで食べる事が好きな丞は、毎日予算オバーしている。
事情があって一人暮らしをしているので、予算の使いすぎの影響は深刻だ。
このままでは月末に昼飯抜きになる。
丞が振り向くと目の前に、さっきの外人さんがいた。
「イマ、オカネ ホシイ イイマシタカ?」
目をキラキラさせて言ってくる。
ヤバイ絶対に怪しい。丞の警戒心が騒ぎだす。
「こ、小遣いが少なくて」
丞は、かすれた声で答える。
「イイモノ、アゲマス」
ポケットを探りながら外人さんは言ってくる。
「いえ、いいです。」
丞は断った。
「ハイ、イイコトデス」
外人さんには通じなかった。
「いいえ結構です。」
丞は首を振ってもう一度断った。
「ハイ、ケッコウナ モノデス」
外人さんは首をかしげている。
「知らない人から物を貰えないです」
丞は三度目の正直ともう一度断る。
「ワタシ ジョン イイマス」
外人さんにはやっぱり通じない。
丞は日本語で断る時に何て言えば良いのか考える。日本人なのに。
そうこうしているうちに、外人改めジョンさんは目的の物を見つけたようだ。
「コレデス」
白い粉か、黒い塊かと丞が見てみると金属ともプラスチックともつかない、手のひらサイズの板がつき出された。
丞は思わず受け取ってしまった。
「スマホ?」
丞の口から板の形から想像出来る物の名前が飛び出す。
「ゲームキ デス」
ジョンさんが答えてくれる。
ああ、スマホ型のゲーム専用機かと思って丞は板を裏返す。表と変わらない。
「画面ないですけど」
丞は板をひっくり返しながらジョンさんに聞く。
「ヨル ネルトキ ソバ二オク
ゲーム スルト ポイント モラエル
ポイント エン ナル
ワタシ ソレデ タビ シタ
ワタシ カエル フネ ヨンダ
モウ ツカワ ナイ
アナタ オカネホシイ イッタ
ソレ アゲル」
ジョンさんから長い返事がきた。
丞は、ええと、ゲームをするとポイントが貰えてお金になるのかと少し混乱する。
丞が混乱から立ち直ると、良いことをしたという雰囲気で、ジョンさんが去って行こうとしている。
この板を返さないと。追いかけようとした時、丞はジョンさんが紙袋を持っていない事に気がついた。
「あ、お土産」
声をかけて、丞は灰皿の方を見る。そこにも紙袋は無い。
えっ、とジョンさんがいる方を見るともういない。ジョンさんが向かった方向は一本道だ。工場の壁と小学校のグランドのフェンスが結構な距離続いている。
遠くに見える信号まで、隠れる所は無い。
ジョンさんが走ったとしても、目を離した間には信号まで行けないだろう。
コンビニの中にもいない。
「消えた?」
丞は念の為コンビニに入って確認した後、信号まで走ってみたがジョンさんは見つからない。
「まあ、くれるって言ってたしな」
誰に向けてでもなく言い訳して、ゲーム機だという板をポケットにしまった。
ジョンさんはどこに消えたか考えながら、丞は家路についた。
なろうのシステムに、四苦八苦しました。
活動報告の書き方と、メッセージが何かわからない。




