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プロローグ

続編はじめました。

更新は少しスローペースになりますが、よろしくお願いいたします。

どれほど気を失っていたのだろう。

 何かが燃える臭いと破裂音でようやく目を覚ました。

 痛む身体をおして周囲を見渡すと一面真っ赤に染まっていた。

 壁をつたって燃え上がる炎の赤、人間の血の赤、山の稜線に沈みゆく太陽の赤。


 嗚呼、この国は終わりを迎えたんだ


 この国に思い出などない。

 故郷であることには違いないが、守るべき故郷ではない。

 何せこの国は“偽りだらけの国”だから。


「おお神よ!なぜ我らにこの様な仕打ちをなさるのですか!御慈悲を!どうか!」


 神官が空に向かって叫んでいるが何をしても無意味だ。

 慈悲なんてない。

 神はお前たちのことを見限ったんだ。

 だから滅びる運命を突きつけたというのに。

 神の声を聞くという神官が聞いて呆れる。


 痛む身体を引きずって森へと向かう。

 自分を温かく迎えてくれたあの人たちのところに帰るために。

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