56.スーシャさんからの餞別
「アッシュ君、準備は大丈夫?」
「もちろん!そういうナツは大丈夫なんだよね?よく寝れてないみたいだけど……?」
「大丈夫だよ!多分!」
「多分って……まったくもう……」
朝からそんな会話を交わしたあと、私達はスーシャさんの待つ、スーシャさんの執務室へと向かう。
もちろん、出発の挨拶をするためだ。
「スーシャさん、おはようございます」
「ええ、おはようございます。……あら、もうそんな時間ですか」
「はい、そろそろ正門に向かおうかと」
「そうですか……いざこの日を迎えると嬉しいような寂しいような……」
「領主様、行ってまいります!」
「はい、道中気をつけてくださいね?ここから応援してますので」
そんな会話を交わし、いざ出発!……というタイミングでスーシャさんに「あなたには少し話があるので、アッシュは外で少し待っていてほしい」と言われた。
またお説教かな……と身構えたけど、そんな心配はいらなかった。
スーシャさんは私に、薄緑色の、”紫色のエフェクトが付いた”ローブを手渡す。
「これは……?」
「餞別です。あなたにはしっかり働いてもらわないといけませんからね」
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極風のローブ (レア)
暴風の吹き荒れる地でアラクネが紡ぎあげた糸を使い織られたローブ。
装備者に風の加護を与え、防御力と素早さと風属性の攻撃の威力が上昇し、風属性の攻撃に耐性を得る。
効果:防御力+20 素早さ+15 風属性の威力上昇(1.5倍) 風耐性+50%(風属性のダメージを50%軽減する)
特殊効果:反射(受けたダメージの10%を相手にも与える)
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な、何この装備?!
私が装備してる”風のローブ”の完全上位互換じゃん!
「こ、こんな装備……ほんとにいいんですか……?」
「もちろんですよ。というか、あなたのために用意したんですから」
私のために……なんだか恥ずかしいな……
「ほら、外でアッシュや王都からの迎えも待ってますよ。早く行ったほうがいいんじゃないですか?」
「あっ、はい!スーシャさん……ありがとうございます!」
私は急いで外へと向かう。
「……生きて帰ってきてくださいね……」
部屋には、そうつぶやくスーシャさんの声が響いていた。
外に出ると、アッシュ君とアーロンさんが待っていた。
アーロンさんはおそらく正門までの付き添いだろう。私方向音痴だし。
「あれ?ナツ、その装備はどうしたの?」
アッシュ君がそう聞いてきたので、「スーシャさんからもらった」と伝えると、ほっぺを膨らませて「ナツだけずるい!」と悔しがっていた。かわいい。
「準備ができたようですね、では向かいましょうか」
アーロンさんの声で、私達は正門へと歩き出す。
いよいよ、王都へ出発だ。
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名前:川上夏 レベル15
次のレベルまで 22,160xp
体力 80/80
魔法力 47/47
力 46 (+20)
防御力 29 (+20)
知力 62
魔法防御 60
素早さ 62 (+15)
運 46
風属性の威力1.5倍
風属性への耐性 50%
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これにて第一章、グレイシア領編は終了です。
次回より第二章、王都躍動編になります。
やっとここまで来れました……読者の皆様の応援があってこそですので、これからも応援の程、よろしくお願いします!




