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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
グレイシア領編
55/94

54.打ち上げ

注意:この話は少し過激な表現が含まれます。

   読みたくない、という方や、15歳未満の方は、そっとブラウザバックしていただけると幸いです。

シンさん達と話しているうちに、「ご飯を一緒に食べないか」という話をされた。

なんでも、これからパーティメンバーで打ち上げをするところだったらしい。

近くのお店とのことだったし、特に断る理由もなかったので、近くにいた巡回中の兵士さんにスーシャさんへの伝言を頼んだ。

報・連・相は怠るとスーシャさんに怒られちゃうからね。




店に入って早速、少し顔を赤らめたマーシュさんが近づいてきた。


「シン〜!遅いよ〜!」

「悪い悪い、途中でナツ見かけたからさ、連れてきたんだよ」

「ナツ?……あぁ、そういうことねぇ」

「というか……お前なんで飲んでんだよ!」

「今日くらい良いじゃ〜ん!シンも飲も〜?」

「待てって!一回座れ!な?」

「ちぇっ…シンのケチ!」

「どこがだよ!」


マーシュさんは私の方にウインクしたあと、渋々席に戻っていった。


「ごめんごめん!あいつ酒癖悪くてさ、いつもこうなんだよ」

「は、はぁ……」


そう言いながら、シンさんは私を席に案内する。


私が座らされたのは、”マーシュさんの左側”の席。


「……へ?」


シンさんとサナちゃんは私の向かいの席に座る。



私は死を覚悟した。




「ねぇねぇナツ?あの炎の矢ってユニークスキル?それともナツが自分で制御してるの?今度私にも教えてくれない?私補助魔法は得意なんだけど、攻撃魔法はからっきしなんだよねぇ〜。あ、そうそう!ナツが普通に動けるのってギルマスのあれでしょ?よく耐えたね〜!あれ耐えられた人なんて私の知ってる中では0だよ0!まぁあれ受けたっていう人がまず少ないんだけどね〜!あ、ナツってお酒飲める?それともジュースの方がいい?ここのお店ご飯も飲み物も美味しいし、今日は私達の奢りだから、何かあったらどんどん頼んじゃってね!」

「は、はい……」


案の定、マーシュさんから弾丸のように飛び出してくる会話の数々に私は完全に押し負けていた。

シンさんの方に目を向けると皆して目をそらしていく。皆助けてくれそうにない。


そうこうしている間にも、マーシュさんの酔いはどんどん加速していく。

とりあえず私は全力でご飯を食べることにした。

さすがに食事中には話をふっかけてこない……はず。


私がご飯を食べ始めると、マーシュさんも競うようにご飯を食べ始めた。


「ナツ、改めて謝らせてもらう。本当にすまなかった」


私とマーシュさんの会話(と言ってもマーシュさんが一方的に話していたけど)が終わったと見て、シンさんがそんなことを言い出した。


「そんな、別に謝るようなことじゃ……」

「いや、僕がもう少し強ければ、君に大怪我を負わすこともなかったんだ……本当にすまない……」


どうやら、私が怪我をしたのを相当気にしているらしい。

確かに死にかけたのは事実だけど、そのおかげで新しいスキルもゲットできたし、何より今生きてるんだからそんなに気にしないでも良いとは思うんだけどなぁ……


ちょんちょん


突然、右肩を誰かにつつかれる。

私は反射的に右側を向く。



そこにはマーシュさんの顔があった。


「ちょっ……んぅ?!」


マーシュさんは私に顔を近づけると、次の瞬間私の唇に唇を重ねてきた。



私の口の中に、マーシュさんの舌が入ってくる。

それと同時に、何か液体のような物がマーシュさんの口から流し込まれる。



「んっ……!?」



キス……そう認識するのに大して時間はかからなかった。



しかも、私はマーシュさんの腕でガッチリと拘束されており、逃がす気がないのは感覚的に分かった。


しかも誰も私を助けようとはせず、諦めにも似たような感情のこもった目でこちらを見ている。



私は抵抗が無意味であることを悟り、マーシュさんに体を預ける。



それを見て気をよくしたのか、マーシュさんはより一層舌を絡めてくる。



私はマーシュさんにすべてを委ね、そっと目を閉じた。

















その後のことは、よく覚えていない。

気がついたときには、私は手に小さい箱を持ったままアッシュ君の隣で横になっていた。


あれからどれくらいの時間が経ったのかは分からない。


体を起こそうとするが、うまく力が入らない。

頭は締め付けられたように痛む。

吐息は若干酒気を帯びていて、私の口の中に流し込まれた液体がお酒であることが想像できた。

私は色々な”初めて”の経験に顔を赤らめながら、そっと目を閉じた。

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