32.再戦!アルラウネとの戦い!
「……気がついていたんですね」
そう言って、スーシャさんが物陰から姿を見せる。
「気がついていたんですね……じゃないですよ!村の視察があるんじゃなかったんですか?!」
「あら、”私が”村を見回るなんて一言も言っていませんよ?」
何その屁理屈……
「あの、なぜ私の後をつけてきたんですか?」
「え?村の外へ1人で出ていって、ダンジョンへ入っていく人がいたら、気になってついていっちゃうじゃないですか」
そんな軽いことじゃないと思うんだけどなぁ……
「そんな軽く言わないでくださいよ……。あなた領主ですよね?!怪我でもしたらどうするんですか!」
「大丈夫ですよ。怪我なら自分で直せますし、少なくともあなたよりは強いですよ?」
さらっとそんなことを言われた。
私より強いって……
「……もしかして疑ってます?そんなに疑うなら見てみますか?」
見るって……。何する気よ……
「ここにしましょうか」
私達が立っているのは、”ボスの魔法陣の前”。
「ここって……思いっきりボスじゃないですか!!」
「大丈夫ですよ、なんとかなります!」
茶目っ気たっぷりにそんなことを言うスーシャさん。
アルラウネはトラウマなんだよなぁ……
「それじゃ、行きますよ!」
「え、ちょっ!待っ!」
抵抗虚しく、私達はボスの前へと転移した。
「それでは、あなたの全力の攻撃をあいつに撃ってみてください」
「わ、わかりました……」
ここまで来るのに、何回か敵とのエンカウントがあったけど、全ての攻撃を躱して来ているため、私のパッシブスキルはマックスの状態だ。
この状態が、私の出せる全力。
追加で、炎の矢を作成する。
前にも言ったけど、こいつの弱点は炎。
これで、準備は整った。
「行きます!」
「ええ、全力でやっちゃってください!」
そんなことを言いながら、スーシャさんも魔法を構築し始めた。
後ろから水のような音が聞こえて来るから、多分水魔法だろう。
狙いを定めて……
ここだっ!
炎の矢は、私の狙い通りにアルラウネへと突き刺さる。
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名前:アルラウネ
体力:315/450
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やっぱり弱点属性で攻撃すると、ダメージが跳ね上がるね。
135ダメージか……まあまあかな?
「では、私の番ですね」
そう言って、ウォーターボールをアルラウネにぶつける。
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名前:アルラウネ
体力:314/450
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……1ダメージ?
「まだ、終わっていませんよ?」
そう言うスーシャさんの手元には、”電気のようなもの”が駆け巡っていた。
濡れている敵……駆け巡る電気……
え、まさか。
「これが私の最大威力の攻撃です!”サンダーボルト”!」
直後、雷が目の前に落ちたかのような光と轟音が襲いかかってくる。
突然のことに思考が停止する。
そして、光が消えた後。
そこに”ボスはいなかった”。
「えぇ……」
「ふぅ……。久しぶりに撃ったので疲れましたね」
いやいやいやいや。
あんなに高威力の魔法撃っといて、疲れたで済むのおかしいでしょ……
少なくとも、与えてるダメージは314を超えてる。
私の最大火力の約2.5倍……
しかもあんな魔法撃ったのに、涼し気な顔してるし……
ということは、まだまだ本気じゃない……?
この人、まだ隠し持ってるはず。
最大威力の割には、全く疲れが見えない。
でも……
……いや、考えるのはやめよう。
少なくとも、この人は私より強い。
3倍……いや、4倍は強い。
だとしても、絶対についていくんだから!
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