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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
グレイシア領編
25/94

24.強敵!ゴブリンキング!(前編)

ボスが斧を振りかぶった瞬間、私は前に走り出していた。

なにか嫌な予感がしたからだ。


その予感は的中し、ボスが斧を振るった瞬間、斧の前の空間が歪んで斬撃が飛び出した。

斬撃は私がさっきまでいた丘を吹き飛ばした。

比喩なんかじゃあない。そこだけ隕石が当たったようにえぐれたのだ。

えぐれたところは熱を帯び、ドロドロに溶けている。


なにこの馬鹿力。喰らったら蒸発確定じゃん!

てか、単純な火力だけでこんなふうになるはずがないから、これも何らかのスキルを使ってるのは間違いないね。

斬撃が飛ぶ特殊効果もあるにはあるけど、さっき言ったように紫色のエフェクトがないから、スキルで確定。

ただ、こんな馬鹿げた威力のスキルはもっと斧のスキルレベルを8とか10にしないと覚えられないはずだから、やっぱりあいつの攻撃力がクソ高いってことになるんだろうなぁ……


正直言って、勝てるかどうかは運次第。

戦いに100%なんて存在しないし、犠牲0なんて虫の良い話はない。

良くて満身創痍で勝利か相打ち。悪ければ私だけ、死ぬ。


……まだ死にたくないよ。

向こうの世界でもやりたいことまだまだあるし、こんなところで死にたくない!

私は今までとは少し違う、明確な殺意をあいつに向ける。


戦うよ。私が生きるために。


まだ、あいつとの戦いは始まったばかりだ。




数分後。

私はノーダメージで相手の体力を削り続けていた。


------

名前:ゴブリンキング

体力:193/300

------


あいつ、時々武器で矢を弾き飛ばすから、思ってたより体力が削れない。

正直、めちゃくちゃめんどくさい。

早く倒れてくれないかなぁ……


……ん?”倒れる”?

……それだっ!

武器で弾くなら、相手を倒しちゃえばいいんだ!


私は水の矢を作り、相手の足元に飛ばす。

集落の周りは草が生えておらず、地面が水を吸収する。

それだけで、ボスの足元がぬかるむ。

そんな状態で、大きな斧を振ろうものなら……


ズルッ


バランスを崩して倒れる!


私は物理的に相手の隙を作ることに成功した。


その隙に、私はありったけの矢をボスに浴びせる。

が、ボスの体力が150を切ったところで、全くダメージを受けなくなった。


行動パターンの変化。

おそらく、次のボスの行動までダメージは通らない。


そして、近距離パワー型のボスなら、次に予測される行動は……!


「皆さん!!急いでボスから離れてください!!」


「わ、わかった!」


みんながボスから離れている間に、ボスは体勢を立て直し、斧を大上段に構えた。

そして、斧をものすごい速度で振り下ろした。


バガンッ!


爆発にも似た音が聞こえ、斧から衝撃波が飛んでくる。

衝撃波は、近くにいたゴブリンと逃げ遅れた人数人を巻き込み。


30mほど吹っ飛ばした。


さらに、斧の衝撃で地割れが発生した。


戦場は、あっという間に原型を留めなくなってしまった。




そして、ボスの硬直が解け。


反撃の咆哮を轟かす。

次回、決着!(予定)

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