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第25話 VSゾンビ

名前:アーダルベルト

性別:男

種族:魔物/ゾンビ

身分:家畜

職業:戦士


レベル:30


生命力:700

旋律力:150 

筋力:400 

魔力:200

耐久力:150

耐魔力:150


魔力質:D

魅力:E

直感:E

理性:E

幸運:E



名前:ブルーノ

性別:男

種族:魔物/ゾンビ

身分:家畜

職業:戦士


レベル:33


生命力:750

旋律力:300 

筋力:500

魔力:350

耐久力:220

耐魔力:210


魔力質:D

魅力:E

直感:E

理性:E

幸運:E




名前:ヴィルヘルム

性別:男

種族:魔物/ゾンビ

身分:家畜

職業:戦士


レベル:35


生命力:800

旋律力:200 

筋力:600 

魔力:300

耐久力:200

耐魔力:200


魔力質:D

魅力:E

直感:E

理性:E

幸運:E



名前:ケヴィン

性別:男

種族:魔物/ゾンビ

身分:家畜

職業:戦士


レベル:40


生命力:1000

旋律力:300

筋力:700

魔力:450

耐久力:250

耐魔力:250


魔力質:D

魅力:E

直感:E

理性:E

幸運:E






 「はぇー、今度はゾンビかぁ……」


 死んだ剣闘士に魔術処理を施し、魔物にする。

 どうやらこの闘技場では死後すらも酷使されるようだ。


 そしてよくよく注意してみるとヴィルヘルムという名前のゾンビは、あの『ヴィルヘルム』だった。

 ニーナとの試合の後に、死んでしまったようだ。

 


 「しかしゾンビかぁ……厄介だなぁ」


 ニーナが最も得意とする相手は人型、特に人間である。

 ニーナの前世である■■■■さんは確かに熊やライオンといった猛獣とも戦ってきたが、もっとも戦闘経験が多いのは人だ。


 つまり人間の方が慣れている。

 そもそも武術や格闘技というものは、人間を相手に戦うために作られた技術なのだから、当たり前と言えば当たり前であるが。


 加えて人型の生き物は痛覚にも弱い。

 睾丸などの典型的な弱点は無論のこと、脛や足の小指、喉など、強く打たれたり殴られたりすると痛い部分も多い。


 それを踏まえた上でゾンビはどうなのかと考えると、少し面倒な相手だ。


 何しろ痛覚がないので、ニーナの小細工が通用しない。

 それに睾丸などの人体の弱点を突いても、すでに死んで、半分腐っていることもありそう簡単に死んでくれない。

 そして生命力が高く、筋力なども上昇している。


 (まあ……旋律力とかは低いし、理性がほとんどない分は楽な相手なのかな)


 少なくともヘカトンケイルやスライム、そして大蛞蝓に比べれば……

 幾分か精神的にも肉体的にもやりやすい相手ではある。


 敵のステータスが読み上げられた後、ニーナのステータスも読み上げられた。



レベル:32


生命力:295+35

旋律力:430+35 

筋力:220+35 

魔力:430+35

耐久力:220+35

耐魔力:430+35



魔力質:A-

魅力:A-

直感:A

理性:B+

幸運:A

運命:E


称号・加護・技能

・格上殺し×2……レベル差分の二倍の数値がステータスに加算される

・打たれ強い疾風の短剣使い+10……短剣装備時、筋力、旋律力、耐久力に+10の補正が掛かる

・打たれ強い疾風の槍使い+10……槍装備時、筋力、旋律力、耐久力に+10の補正が掛かる

・打たれ強い疾風の剣使い+10……剣装備時、筋力、旋律力、耐久力に+10の補正が掛かる。

・雷使い……雷の魔術を使用したとき、使用魔力三割減、威力三割増加、電気耐性三割増加。

・魔物殺し+10……敵が魔物の時、全ステータスに+10

・オーク殺し+2……敵がオークの時、全ステータスに+2

・ゴーレム殺し……敵がゴーレムの時、全ステータス+1

・ヘカトンケイル殺し+5……敵がヘカトンケイルの時、全ステータスに+5

・スライム殺し……敵がスライムの時、全ステータスに+1

・蛞蝓殺し……敵が蛞蝓の時、全ステータスに+1

・怒りの一撃……憤怒時、攻撃力倍加

・男の敵+5……敵の性別が男性、または雄の時、全ステータスに+5

・腹パン(され)マスター……腹部(内臓)に攻撃されたとき、ダメージ二割減。

・腹パン(される)天才……腹部(内臓)に攻撃されたとき、ダメージ半減。

・露出性癖+10……履いていない時に全ステータスに+10

・被虐性癖+10……性的興奮時、耐久力に+10

・変えられてしまった体+10……全身の感度上昇、性欲増進。全ステータスに+10

・媚薬中毒+10……媚薬摂取時、全ステータスに+10

・屈辱の背徳+5……屈辱を感じた時、全ステータスに+5、および性興奮。

・戦闘狂+10……戦闘時、全ステータスに+10、および性興奮。

・ゲロイン+10……吐瀉後、全ステータスに+10

・魔力操作……魔力を呼吸するように操作できる

・属性付与……呼吸をするように武器に属性を付与できる

・二重属性付与……呼吸をするように二重属性の付与ができる

・心眼(洞察)……敵の本質を見抜く

・心眼(攻撃)……攻撃時に最適解を導き出す

・心眼(回避)……回避時に最適解を導き出す

・心眼(防御)……防御時に最適解を導き出す 





 前回の戦いはレベル差があまりなかったことと、余裕の勝利だったこともあり、さほどレベルが上がらなかった。

 

 ニーナは槍を構え、臨戦モードに入る。

 すると『槍使い』と『男の敵』等のスキルが発動し、ステータスが上昇するのを感じた。

 

 「始め!!」


 試合が始まった。


 「先手必勝!」


 ニーナはまずヴィルヘルム・ゾンビの心臓部に槍を突き刺した。

 知能が完全に低下していることもあり、ヴィルヘルム・ゾンビはまともに回避もできず、突き刺さった。


 「これで一体……え?」


 ヴィルヘルム・ゾンビは構わず前に歩いてきた。 

 ズブズブと、槍がヴィルヘルム・ゾンビの体の中に埋まる。


 「っく」


 ニーナは槍を引き抜こうとするが……

 引き抜けない。


 蚊に刺されたとき、筋肉に力を入れると蚊が逃げられなくなることがある。

 これはそれと同じだ。

 筋力で圧倒的に劣っているニーナの腕力では、ゾンビの体の中に埋まってしまった槍を引き抜くことができないのだ。


 仕方がないのでニーナは槍を手放した。


 ヴィルヘルム・ゾンビは槍に体を刺したまま、真っ直ぐ突き進んでくる。

 他のゾンビ三体もニーナに向かって走ってきた。


 「うっそでしょ? 何でゾンビのくせにそんな速いの!」


 突然駆けだし始めたゾンビに驚き、ニーナは逃げようとする。

 だが足の長さと筋力で劣るニーナが、単純な移動速度でゾンビたちに勝てるはずもない。

 加えてゾンビたちの生命力は高く、疲れ知らずだ。


 「ええい、こうなったら接近される前に片づけるしかないか!」


 ニーナは両手を前に突き出した。

 ゾンビならば、雷での感電死を狙うよりも炎で燃やし尽くした方が良い。


 そう考えたニーナは炎と風の二重魔術を放った。

 炎と風の旋風がゾンビたちに襲い掛かる。


 だが……


 「うっそでしょ」


 ゾンビたちは燃えながらニーナに突っ込んできた。

 さすがのニーナもこれには参ってしまう。


 「っく、熱い!」


 幸いにも知能が低く、そして旋律力も低いゾンビたちの攻撃を避けるのは容易かった。

 だが何しろゾンビたちは燃えているのだ。

 この炎はすでにニーナの制御から離れている、純粋な物理現象としての炎だ。

 耐久力と生命力の低いニーナには致命傷だ。


 「仕方がない」


 ゾンビが焼け死ぬよりも自分が焼け死ぬ方が速い。

 そう判断したニーナは水の魔術を使い、ゾンビの炎を鎮火する。


 そして炎がなくなり近づけるようになると、腰の短剣を引き抜いた。 

 これに風の魔力を纏わせ、ゾンビの体を何度も切り裂く。


 ニーナが短剣を振るうたびにゾンビたちの肉片が飛び散るが……

 しかしそれは表層を抉る程度にしかならない。


 これではゾンビは死なないだろう。


 「こう、なったら!」


 ニーナは短剣をヴィルヘルム・ゾンビの首に叩き込んだ。

 短剣が喉を貫通する。

 普通ならば大量出血、そして呼吸困難で死ぬ。


 だが……


 「不味い、抜けない!」


 刺して引き抜こうとした段階でニーナは自分の間違いに気付いた。

 再び同じ失敗を犯してしまったのだ。


 「うぐっ」


 動きの止まったニーナの腹部にヴィルヘルム・ゾンビの拳がめり込む。

 さらによって集ってゾンビたちにニーナはリンチされてしまう。


 「ぐわぁ!!」


 もっとも筋力値の高いゾンビ、ケヴィン・ゾンビに蹴られ、ニーナはボールのように吹き飛んだ。

 ゴロゴロと地面を転がる。


 「く、腐ってるくせに思ったより強い……」


 生きている時よりも死んだ後の方が強いとは何事か。

 とはいえ、一先ず離れることはできた。


 ニーナは地面を転がりながら投げナイフ十本を投擲する。

 ナイフが頭に突き刺さる。


 だが……


 「もう! 何で死なないの!!」


 死んでいるのだから、死なないのはある意味当然と言えば当然だ。

 この世界のゾンビはウイルスに乗っ取られている……というわけではない。

 単純に死体が動いているだけだ。


 つまり頭を破壊したとしても、体は動き続ける。


 「徹底的に破壊しないと、ダメってことね」


 ニーナは短刀を引き抜いた。

 ヒヒイロカネとミスリルでできたこの短刀ならば、いかに堅い筋肉でも引き裂けるはずだ。


 (突き刺す、切り裂くだけじゃダメだ)


 中途半端に斬れば、刃が途中で止まってしまう。

 

 (全力で……完全に斬り落とす!)


 伸びてきたヴィルヘルム・ゾンビの右腕に短刀を振り下ろす。

 一瞬、骨に当たり刃が止まる。

 だが……


 「はぁああああああ!!」


 体重と全身に筋肉を使う。

 グッと一瞬刃が沈み込み……そしてヴィルヘルム・ゾンビの腕を切断した。


 「いける!!」


 そのままニーナは襲い掛かるゾンビたちの体を切断し続ける。

 そして……


 「こんなになってまで動くとは……哀れだね」


 両手両足、さらには首まで切断され……

 芋虫のように這い回るゾンビたち。


 ニーナは息を切らしながらも、ゾンビたちを見下ろし、同情した。


 「まあ、ここまでくれば後は燃やすだけでしょう」


 ニーナはゾンビたちの体に火をつけた。

 燃え上がった炎はゆっくりとゾンビたちの体を焼却する。


 そして……

 最後には灰になって消えうせた。


 

 「勝者、ニーナ!!」


 ニーナの勝利が確定した。


この世界のゾンビ


ウイルスでゾンビになっているというわけではないので、噛まれたからといってゾンビ化することはない

ただしその代わり足は速い

生きている人よりも早い

Bダッシュで走ってくる

筋力も上がっているので、力も生きている時よりも強い


耐久力は肉の腐り方にもよるが、ニーナちゃんが戦ったのは死に立てほやほやのゾンビだったのでさほど腐っていなかった

しかも今は冬なので、腐りにくい


ちなみに夏場はカレーのようにゾンビも腐りやすくなるので、この世界のゾンビと戦うなら夏場がお勧め

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