第1話 始まり
「いでよ、勇者よ...!」
俺は工業高校に通う高校生。名前は山田。3年生でもう少しで卒業だ。
「またな」
そう言って親友の田中と別れた。
この分かれ道から家までがこれまた遠い。1人で歩いていていつもの公園の前を通り過ぎようとする。なんと公園の真ん中の地面に見るからに怪しい紫色の光を発する魔法陣?が描かれている。やばいと思った時にはもう遅かった。突風が吹き体が中心に吸い寄せられた。そして滑り台に頭をぶつけた。
(やばい、意識が遠のく...)
「..............」
「................」
「何でこんな所にこんなやつが現れたんだ!勇者を呼んだのに!!!失敗だ...!」
「至急討伐せよ!!!」
王らしき者がそう言った。
俺は必死に逃げた。なんだか今までよりすごく足が早くなった気がする。
「逃がすな!早く殺せ!」
「は、早すぎる...!」
「お待たせしました。準備が整いました。」
「よく来た。魔法部隊。打てぇ!!!」
勢いよく炎の球体が飛んできた。熱い。やばいこのままじゃ。目の前に窓がある。外に出よう。
.....絶望的だった。見た限りビル10階建レベルの高さだった。最悪だ。せめて羽があって飛べたなら...
『確認しました。スキル[飛翔]を獲得しました。』
何?!声が聞こえたぞ?!追いかけてきてるヤツらには聞こえてないみたいだ。
一か八かだ頭の中で飛翔と唱えると背中から羽が生えた。
「パリンッ!」
窓を割り僕は飛んだ。逃げた。ひたすら逃げた。そしてできるだけ遠くへ。
「....」
目を覚ました。森の中だ。遠くへ逃げれたのだろうか?頭痛がすごい。よくラノベなんかである魔力切れというものを体験したのであろう。そして後ろから気配を感じて振り返ると何かがいる。
「何者だ?」
「こちらのセリフだ。ものすごいスピードで飛んできたかと思えばまる二日も寝て。」
そうだったのか。
「お前名前は?」
「山田だ」
「やmゃddあぁ?」
「ん?」
『あなたが前の世界で使っていた言語はこちらの言葉に直して使っている際に生じた翻訳のバグのようなものです。修正致しますか?』
そうなのか。いや別名を使うか。んー。なんにしようか。
「お前もしかして異世界から来たのか...?」
「なぜわかった?」
「今まで来た異世界人もそうだったんだ。たが...」
「だが?」
「まさか、お前気づいてないのか?」
「?」
「その体で異世界人はないだろ??」
「!?」
「やっと気づいたのか。お前モンスターなんだよ。」




