summer memories 1
―それはひと夏の思い出、そして消えていく彼女との物語―
蒸れた教室、窓の外で騒がしく鳴くセミ、ほのかに香るプール後の塩素の香り。それらが今年も夏が来たことを知らせる。夏は始まったばかりというのに暑い。ここは「ド」が付くほどの田舎だ。都会はコンクリートだらけで暑いそうだ。ヒートアイランドだかなんだかと昔授業で言っていた。それに比べてここはコンクリートが全くないというわけではないのだがそれでも都会に比べればコンクリートなんてものは少なく、ほとんどが土や草でおまけに道沿いには田んぼばかりだ。もっとも俺、岡倉悠里は都会といわれるような場所には一度たりとも行ったことなんてなく、都会は暑いなんてことは昨年都会と呼ばれるような場所に家族旅行で行ってきた友人、川西敦也から聞いた話なのだが。
俺たちが通う県立湯ヶ崎高校は3年制の普通科学校1学年1学級で1学級がだいたい15人というところだ。あまりにも生徒数の少ない学校であり、県のほうからも廃校にして隣町の学校へ行けなんて言われることもあったがここから隣町へ行くのには1時間はかかる。ロクに路線が通っていないこんな山奥に住む俺たちにそんなことを言うのは大いに間違っている。そんなこと言うんだったらさっさと線路でも引っ張ってきやがれって話だ。それにここ、湯ヶ崎高校に通うやつらは全員湯ヶ崎小学校、湯ヶ崎中学校からそのまま湯ヶ崎高校へ進学してきている。だからお互いのことをよくわかっているし気も使わないからむしろこの町から出たくないってやつもいるくらいである。しかし中には夢なんてものを持っているからといってわざわざ隣町の高校へ行くやつもいた。しかしわざわざ湯ヶ崎高校へ来るやつはいなかった。
それが普通だと思っていた高校2年目の7月の半ば、2学期も終盤に差し掛かった頃に突如、銀髪のような白い髪と蒼い目をした女の子が1人やってきた。
初投稿です!
夏なんで夏っぽいストーリーを書きたくて書きました!まだ小説を書くことに慣れていないので読みづらい点はあると思いますが読んでくれると幸いです^^




