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最弱魔導士は魔法語が話せるので最強です  作者: スティ
始まりの地ドスタ
12/20

魔導師は勝利する



「ミーア!ウォータイガーが来るぞ!」


「あれほんとうにウォータイガーなの?でもなんでここに?でもユータさんなら倒せるよね」


「いや、あれは俺でもキツイかもしれない、あの虎の魔法防御はレベル1500にも匹敵するぞ」


 そうなのだ、確かゲームだとレベル150のウォータイガーの精神力は3750だったから単純に倍にすると7500。それに対して俺の魔法攻撃力である魔攻はレベル52の状態で《魔法語自動翻訳》があるとはいえとても攻撃が通るとは思えない、


「ミーア、お前は上へ登って逃げてろ!」


ミーアにこの戦いは危険すぎる、この修行で覚えたのも「10倍」の詠唱のみだ


「できない、さっきの階段が無くなってるの」


 クソッ、俺はミーアを守りながら、レベル300のウォータイガーを倒さなければならないのか


「部屋を分断する強固な壁を」

「ウォール!」


 地面から厚さ1メートルの土壁が地面を押し上げて出現する。とりあえず部屋を分断し時間を稼ぐ。この虎は魔防のみが強いだけなのでウォータイガーの攻撃でこの壁を壊すに多少の時間がかかるはずだ。しかし、ウォータイガーの鋭い爪は少しづつだが確実に削っている。


「ミーア、この戦いはかなり厳しい戦いになると思う。俺だけじゃ勝てない。勝つためにはミーアの協力が不可欠だ。怖いのはわかるが協力してくれないか?」


 震えるミーアに俺は優しく語りかける


「うん、わかった協力する、私は何をすればいいの?」


「ありがとうミーア、ミーアにはファイアボールを俺の合図と同時にある所に打って欲しい」


「ある所?」


「それはな————」


 ミーアに作戦を説明し終えるとちょうどウォータイガーは壁を破って俺たちを認識する。まずは虎の注目を俺に引き付けないと


「連発」「ファイアボール」


 火の玉が次々とウォータイガーに向かってとんでいく、ダメージはゼロに等しいが、注目はこちらに向けられた。


「ほら、デカ虎こっちだ!」


「挑発」のスキルは持ってないので意味はないと思うが俺の方向に走ってくる。一直線に向かってくるので動きが読みやすい、よし今がチャンスだ!


「おれの魔力が切れるまで、連射」

「バインドアロー」


 無数の黒い矢がウォータイガーに突き刺さっていきその矢の数は減ることを知らない。だんだんとウォータイガーの歩みは止まっていく。この魔法は対象の動きを5秒止めるというものだがゲームでは連射ができないためクソ魔法のひとつだった。何せ詠唱に10秒もかかるのだから。


しかし連射ができるとなったら違う、たとえウォータイガーの魔力耐性が高くても一発につき0.1秒は止められるはずだつまり1秒に10発打ち込めばこの虎の動きは完全に停止する!


「虎が動きを止めた!ミーア!いまだ!」


「わかったよ、ユータさん!」


「10倍!」 「ファイアボール!」


 ミーアの10倍の詠唱が見事に決まり

 大きな火の塊が飛んでいく


 向かった先は……ウォータイガーの上の天井だ!


 ファイアボールの勢いで巨大な槍のように鋭く尖った鍾乳石がウォータイガーの上に落下し、体に突き刺さっていく。ウォータイガーの体からは鮮血が赤い花のように飛び散り、ちょうど鍾乳石の槍が落ちなくなったあたり動かなくなり、絶命した。


「ミーア、倒したぞ!」


 思わずガッツポーズをしてしまいミーアの元へ駆け寄る


「やったーー!」


 ミーアも両手を上げて喜んで、こちらへ走ってきた



 2人で駆け寄り抱きしめ合って喜んでしまう った。冷静になってお互いの顔が赤くなってるのに気づいたのは30秒後くらいだった


「あっすまない、少し興奮してたようだ」


「わ、わたしもそうかもしれない」



 ウォータイガーは魔法防御力は極端に高いがそのかわり他のステータスは低い、そのため鍾乳石の氷柱は簡単に体を貫通したのだ


それにしてもどうしてここにウォータイガーがいるのだろうか、本来は倒すけで経験値が大量に貰えるラッキースライムがいるはずなのだが。こんなイレギュラーが今後起きるかもしれない。気を引き締めなければ。



 レベルの方は……

 ステータスカードを見てみる



 ————————————


 名前……ユータ

 魔導師

 LV175


  体力 8750

  防御 875

  筋力 875

  俊敏 875

  魔力 6050

  魔攻 1050

  魔防 1050


 残りスキルポイント175


 スキル

 〈魔法語自動翻訳〉LV1


 〈炎魔法〉LV1

 ファイアボール


 〈水魔法〉LV1

 ウォーターショット


 〈土魔法〉LV1

 ウォール


 〈風魔法〉LV1

 ウインドカッター


 〈光魔法〉LV1

 ヒール


 〈闇魔法〉LV1

 バインドアロー


 〈無属性魔法〉LV1

 ライト


 —————————————



 おお、レベルがかなり上がっているEXウォータイガーの獲得経験値が高いようだレアスライムを狩ってたら多分レベル100程度までしか上がらなかっただろう。得るための犠牲もあったが……


「ミーアはどんな感じだった?」


 反応がない、彼女の方をみるとぼーっとしてた


「おーい、ミーアさーん」


「あっ、ごめんなさいユータさん、あまりにもレベルが上がりすぎててびっくりしちゃったみたい」


 ステータスカードを渡してくる


「いいのか?」


 普通ステータスカードを見せるということはその人の弱点や持ってる魔法を明かすということだ、あまり人に見せるものではない。


「ユータさんだし全然いいよ、そもそもこのレベルはほとんどユータさんがあげたみたいなものだし」


 自分の弱さを悔いてるかのように悔しそうだ


「いや、このレベルは2人で成し得たものだ、ミーアの協力がなければ俺は多分死んでいたと思う、一緒に来てくれてありがとう」


 ミーアがいなかったら魔力を使い果たして死んでただろう、バインドアローの連射もあれが最大だったからな


「どういたしまして、でもユータさんは私が1人で絶対に辿りつけないレベルまで上げるのを手伝ってくれた、ありがとう!」


 笑いながらはにかんでお礼を言ってくれた、めっちゃkawaii


 ミーアのステータスカードを見る



 ————————————


 名前……ミーア

 魔導師

 LV102

 100000z


  体力 5100

  防御 510

  攻撃 510

  俊敏 510

  魔力 612

  魔攻 612

  魔防 612


 残りステータスポイント 102


 スキル


 〈空間魔法〉LV1


 〈炎魔法〉LV1

 ファイアボール


 〈水魔法〉LV1

 ウォーターショット


 〈風魔法〉LV1

 ウインドカッター


 〈闇魔法〉LV1

 バインドアロー



 —————————————



「空間魔法!?」


 驚きのあまり声を上げてしまう、ミーアはなぜだか魔導師なのに空間魔法のスキルを持っていたのだ!


「どうしたのユータさん、どうレベル結構上がってるでしょ」


 ドヤ顔でレベルを自慢された、オイオイさっきまで俺に上げてもらったとか落ち込んでたじゃないか、立ち直りが早いのはいいことだが……そんなことより


「いや、自慢とかいいからこの「空間魔法」ってのはどこで手に入れたんだ?普通じゃない入手方だろ?」


 空間魔法は7つの初期職業全てのレベルを200以上にするとなれる職業「マスターマン」でとあるダンジョンをクリアしないとなれない「空間魔導師」という職業でしか使えないはずだ、しかもそのマスターマンという職業も名前負けしていて、そのダンジョンに挑むには弱すぎる職業だ、だから空間魔法なんて俺みたいなやり込みガチ勢しか使えない魔法なのにどうしてミーアが……



「ふつーにいつもの場所で一人でウォーターショットの練習してたらミスって魔力切れしたときに頭の中に《「空間魔法」を獲得しました》って流れてきた」


 あたり前のことみたいに言ってるがそれすごいことだぞおそらく隠し要素だ、特定の場所で魔力切れが条件って誰がやるんだよ、しかもミーアのいつもの場所っていったら森の奥の奥じゃないかそんなところで好き好んで魔力切れ起こす奴はいない。こういう理不尽な隠し要素を仕込んで来るのがベルセルクオンラインのいい所でもあり悪い所でもあるんだよなぁ



「絶対誰にも言うなよ、ステータスカードも本当に信用できるやつにしか見せないこと」


「なんで? そんなにその魔法レアなの?しかも私その魔法使えなかったし」


 多分魔力量が足りなかったんだな空間魔法は総じて消費魔力が多い


「この世界で10人いるかいないかぐらい だ、しかもミーアは正規の入手方じゃない」


 空間魔法が使えるって知られたらとにかく目立つ、しかも職業は今はただの魔導師だ必ず卑劣な手段を使ってでも入手方を聞こうとするだろう


「入手方は偶然だけどそんなに珍しいってことは強いよね」


 希望に満ちた目でワクワクしながら聞いてくる


「それはもう強いなんてもんじゃないとにかく絶対に言うなよ」


 一応念押しをしておく例えば空間ごと切る魔法#次元切断__ディメンションスラッシュ__#は範囲は狭いが防御力無視でなんでも切断できる


「うん、わかった誰にも言わない」


 空間魔法の重大さは理解してないようだが誰にも言わないというのはわかってくれたようだ話してると階段があった所とは逆の方に扉ができた


「レベルも上がったことだし、街に帰ろうか」


「うん」



 扉を開けるとそこにはゲームと同じよう木々生い茂る森が広がっていた。そこに何かが存在する以外は全く同じだった


「これは……宝箱……か?」

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