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家に帰ろう。04

何時もお読みいただきありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

翌日の朝カイン達が宿屋で朝ご飯を食べているとバタバタとハーバー隊長と2名の女性兵士が駆け込んできた。食堂に入りキョロキョロとした後カイン達を見つけゆっくりと近寄ってきた。


「お早うございます、カイン様。昨日は浴場の建設ありがとうございました、それで…」


ハーバーが朝の挨拶とお礼を言った後、口ごもり頬を掻いたりもごもごと口を動かしたりして言葉が詰まる。後ろの女性兵士が何かを言っているがカインまで聞こえずどうしたのかと首を傾げていると、はっきりしないハーバーにしびれを切らしたのか女性兵士が一歩前に出て話をした。


「カイン様、おはようございます。私はマウントバック砦に常駐しておりますイザベラと申します、失礼を承知と思いましたがお願いがあり参りました」


カインはバルビッシュの顔を見てどうする?と合図を送る、バルビッシュは小さくため息を吐いた後女性兵士に話すように促すのだった。


「ありがとうございます、単刀直入に申し上げます。昨日兵士用に作成していただきました浴場をマウントバック砦の住人およびこの宿の宿泊客にも使用を認めていただきたいのですが」


「あ~、それね。ぼく個人としては許可を出したいんだけど、その判断は領主である父上に確認が必要ってなったんだ。戻ったら相談するつもりだからちょっと待って」


カインの計画では兵士用と住人、宿泊客様に浴場を作る予定だったのだがバルビッシュ達が昨日の事を見て一度ルークに相談してから行った方が良いと言う結論になったのだった。兵士用であればハーバー隊長に維持管理を命令でき使用料などもサンローゼ家が福祉厚生の観点から負担出来るが一般人が使用するとなると運営管理費などサンローゼ家が行うにしても人材の派遣などが色々手続きや手配が必要になるからだった。カインは兵士である彼女たちがなぜ住人や宿泊客まで使用を認めて欲しいと嘆願してきたのか興味があり聞いてみた。


「ありがとうございます、私達はこのマウントバック砦に常駐兵として勤務しております。常駐時に家族も一緒に移住してきておりまして子供や父親、母親にも使わせて上げれたらと感じました。


それに昨日試用として浴場を使わせていただいたのですが、サンローゼ領にある浴場に入った時より身体がポカポカといつまでも暖かく、サンローゼ領より寒いマウントバック砦での体調維持に大いに助かると考えました」


カインは女性兵士に素晴らしい発見と進言ですと伝え、認めてもらえる様に頑張ると笑顔で伝えた。その時なぜか笑顔でララにつねられた、そしてマウントバック砦からの移動中ずっとララの膝に座らせられたが理由を聞く雰囲気でもなく大人しく従ったのだった。


サンローゼ領街にはお昼を少し過ぎた時間に到着をした、マウントバック砦から移動してきた行商人達と一緒での移動だったので少しゆっくりペースだった。サンローゼ屋敷に到着しランドルフに戻ったことを伝え、夕食後にでも報告に行こうと考えながら着替えているとランドフルがカインの部屋にルーク達からの呼び出しを伝えにきた。


「ルーク父さま、リディア母さま。ただいま戻りました、お忙しいかと思い夕食時にでもご報告に上がるつもりでしたが…」


「うむ、気遣いは感謝するが予定を過ぎても戻らないので心配したのだ。あと少し遅かったら捜索隊を派遣するところだったぞ」


カインは「申し訳ございません」と謝罪をして温泉地捜索で合ったことを順番に報告した。カインが異世界人の記憶を持っているくだりだけは伏せている。ルージュとの戦闘の所は包み隠さず説明を行い、バルビッシュとガーディにも補足をしてもらった。


説明を聞いたルークとリディアは言葉を失っていたが、アレス神が出てくると頭を抱えていた。そして、マウントバック砦に温泉を引いたところまで説明をして一旦話を止めた。


「…なぜ毎回。女神ガーディア様の加護があるから助かっている、いや加護があるから巻き込まれている…」


「あなた、それよりも女神ガーディア様の加護から寵児に称号が変わっている方が問題よ。たぶん世界樹の森の村からも王家からの干渉が強まると思うわ」


ルークとリディアがそろって大きなため息を吐いて頭を抱えていた。その様子を隣で見ていたアーサーが何か聞きたそうにしている、ランドルフがそれに気づきアーサーへ発言をするように促した。


「カイン、温泉地には我々も行けるのか?【体力回復】と【魔力回復】は時間停止の【マジックバック】を用意できれば効力はなくならないのだろう?」


「はい、今の所効力を失ってはいません」


「時間停止の【マジックバック】と【体力回復】と【魔力回復】のポーションの長期的に見てどちらが高いかによるが、ぜひとも有効活用をしたいな」


アーサーが現実的な意見を言うとランドルフが試算してみましょうと返答するのだった。ルークとリディアはしばらく二人で話し合いをしていたが直ぐには結論が出なかったようで一旦、カインの称号については棚上げしたようだ。カイン的には特に人に見せびらかさなければ知られることもないので問題無いのではないかと楽観的に考えていた。


「忘れていました、リディア母さま、マギー姉さま、お土産があります。同じ温泉地で採れるのですが若返り効果がある【美容の泥】です」


「「なんですってっ!」」

ここまでお読みいただきありがとうございます。

しばらくの間1日2話更新で進んでいきます。

よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
神の寵愛が凄いってなれば色んな所から引き合い有るわな 下手すると神殿・教会勢力に誘拐されかねん
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