家に帰ろう。03
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「これから、円柱形の構造物を作って中に一回り小さい円柱形の物を作りたいから、大きさのイメージをするために下書きをしたいんだ。バルビッシュこのロープの端の棒を地面につけて動かないように持っていて」
カインはロープで簡易的なコンパスを作り中心をバルビッシュに抑えてもらった。自分はピンとはった3mのロープの端に付けた棒でガリガリと地面に円を描いていく。一周回って円を描くと次に50㎝だけ内側にロープを短くしてもう一回地面に円を描いた。ガーディ達はロープと棒だけでほぼ真円を描いていく様子に関心をしていた。
「結構大きな貯水槽になりますね」
「そうだね、一旦この貯水槽に貯めて浴場にお湯を供給しないとお湯が噴き出しちゃうと思うんだ。まあ、僕の勘だから当たらないかもしれないけどね。
それじゃ貯水槽を作るから下がって…【クリエイトクレイ】【アースプレス】」
カインはバルビッシュ達に地面に描いた円から5歩以上下がって貰い【魔力循環】を行って力ある言葉を唱えた。ズズズッと小さな地響きを起こしながら地面から円柱がせり出し始める。50㎝くらい持ち上がると次に、外周と50㎝内側に5㎝厚の壁が持ち上がり2階の高と同じくらいになった。カインはイメージ通り出来ているか円柱に手を当てて【アースソナー】で確認した。
「うん、ちゃんと空洞になっているし表面もピカピカ見たいだ。色が土色だから後でハーバーさんに塗ってもらおうかな」
「カイン様?気のせいか以前よりもより【土魔法】がスムースに使われている様に見えたのですが…」
「そうなんだよ、レベルが上がった見たいで色々な事がスムースに出来るようになったんだ」
温泉地を出発後、休憩時間や就寝前にステータスを確認した所レベルが42に上がって【魔力操作】が3レベル上がり【土魔法】も2レベル上がっていた。そしてついに【魔法陣魔法】もレベル2に上がったのだ。そのほかにも【肉体強化】や【索敵】が追加されそしてなぜか【神気操作(非アクティブ)】なんてスキルがあった。原因は男神アレスがカインの肉体を操作したからだと思われるがますます自分の身体が非常識になっていくのを感じて深く考えるのを止めようと決心したのだった。
「カイン様、これはいったい」
「あっ、ハーバー隊長。これは温泉のお湯を一時的にためておく貯水槽です、これから浴場を建ててしまうのでちょっとだけ待っててくださいね。……よしっ、【クリエイトクレイ】【アースプレス】」
カインはサンローゼ領屋敷の浴場を眼前に在るかのようにイメージをして力ある言葉を唱える。貯水タンクの前の空き地に3Dプリンターで作っているかのように下から順に建物が現れるのであった。浴場は1分もしないで完成した、カインは出来上がった浴場に靴を脱いで入り排水溝を各所に設置し排水先をマウントバック砦に地下に設置してある下水処理池につなげた。
「よしよし、ハーバー隊長。このくらいの広さがあれば兵士用として足りると思うのですがどうでしょう?」
「…はい、十分。いや十分過ぎるかと…」
「それじゃあ、お待ちかねの温泉を出してみましょう。…【クリエイトクレイ】【アースプレス】」
カインが貯水槽に手をついて目をつむり力ある言葉を唱えると、貯水槽の下部から配管が伸び一度地面に潜った後浴場の壁際から現れ浴場の壁に潜っていった。そしてカインが貯水槽から手を離すと浴場の方から水音が聞こえ始めた。カインはニコニコ顔で浴場まで行き壁から生えている配管から温泉が出ているのを確認してさらに笑顔になるのだった。
「おおっ、ちゃんと温泉が出てる。温度は45度かぁ~これだとサンローゼ領街まで配管を伸ばせてもお湯じゃなくなっちゃうね。しかし、レベルが上がってからイメージが鮮明になって何でも作れるような気がするよ」
「「「カイン様っ!」」」
バルビッシュ、ガーディ、サーシャが同時にカインの名前を呼んだ。カインは声の調子からビクッと体を震わせゆっくりと振り向くと三人の眉間には深いしわが寄り目がめちゃくちゃ怒っていた。それからハーバーに扉の設置や棚の設置など内装と外装の手配をお願いしてカイン達は宿屋に向かったが、夕食までの1時間たっぷり三人からお小言を貰ったのは言うまでもない。
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